時事解説「ディストピア」

ロシア、イラン、中国等の海外ニュースサイトの記事を紹介します。国内政治、メディア批判の記事もあります。

続くウクライナ軍の砲撃 ―惨状を徹底的に無視するアムネスティ―

2014-05-31 23:37:32 | リビア・ウクライナ・南米・中東


ついに学校や病院まで砲撃され、子供にも負傷者が出てきました。
http://rt.com/news/162604-chidren-injured-east-ukraine/


現地ではロシアに疎開する家庭も出てきたようです。
当然、軍に妨害されたようですが。
http://rt.com/news/162712-slavyansk-children-evacuation-crimea/


以下の文章は、砲撃された学校に勤めていた女性の言葉を訳したもの




ウクライナ軍の砲撃を受けた店舗(2014年5月28日)
http://rt.com/news/162008-ukraine-shelling-slavyansk-school/


「私たちは、ただ恐れているだけです。いいですか?
 勇敢な軍隊、私たちが税金を払って維持させている軍隊は、
 私たちを殺す以外の何もしていません。それに恐怖しているのです。

 私たちの大統領は、市民を保護する義務があるはずなのですが、
 彼は我々をせん滅することを決めました」


「なぜだか、我々、ここスラビャンスクにいる人々が全てテロリストだと
 連中は考えています。」




ドンバスの子を救え
http://rt.com/news/162604-chidren-injured-east-ukraine/


プロパガンダと一笑に付されるかもしれませんが、ツィッターや
フェイスブックでウクライナ軍の撤退を要請する運動が今、行われています。


現状では、オデッサの虐殺等の一部衝突を除いて、大勢の死者はまだ出ていません。
しかし、時間の問題でしょう。南東部の独立を認めるにせよそうでないにせよ、
軍事行動はストップするよう私たちは求めるべきです。


それくらいの働きかけは左翼団体にも出来ると思うんですけど、
人権団体、アムネスティ・インターナショナルジャパンが
徹底的に無視している
のは、凄いことです。

http://www.amnesty.or.jp/news/


代わりにやってるのが中国批判。あきれてモノが言えません。
自警団によるジャーナリストの拘束には迅速に抗議する一方で、
ウクライナ軍による拉致事件にはノーコメント。素晴らしいですね。
 
 中国の脅威をネタにして軍拡を進める今の日本で、
 ウクライナの惨状を伝えず、相も変わらず中国批判!


 さっすが国際的な人権団体はやることが違うなぁ。
 遠まわしに集団的自衛権を容認させる下地を作っているじゃないですか。

 いっそ、安倍と一緒になって集団的自衛権容認運動をしてはどうでしょうかね。


與那覇潤氏の著作について

2014-05-31 22:48:00 | 歴史全般
今日、本屋に立ち寄ってみたところ、
一応、歴史家かもしれない與那覇潤氏の「中国化する日本」が
文春文庫として売られていた。こんな本が文庫化かぁ…さすが文春。



POPに「東大生協でランキング1位」という文字が…気のせいか?


仮にこんな本(大事なので二度言う)がよく読まれるなら
世も末だなぁ・・・もっとも、マクニールの『世界史』が
東大・早稲田・慶応の文庫ランキング1位になるくらいだからなぁ…


與那覇氏の著作の致命的な問題点は、
先行研究を恣意的に歪めて紹介するところにある。


この点は、下記サイトで詳しく書かれているので参照してほしい。

http://watashinim.exblog.jp/18496216


一例だけ挙げると、同化政策の一環として創氏改名を行ったと
主張する水野直樹氏の著作が「同化政策ではなかった」という
全く逆の意見を述べたものとして、引用されている。



以前、「戦友を殺されているのだから報復で中国人を虐殺しても
しかたない」という意味で書かれていたはずの陣中日誌の文章を
「中国人を殺すのもほどほどにしとけよ」という意味だとして説明する本を
読んで、腰が抜けそうになったが、与那覇氏もこの手の類で、
出典先の文章を都合よく解釈し、まったく別の主張を叫び、
「~氏も言っている」「学会の常識」とみなして正当化している。



私は文春だから怪しいと思って手をつけなかったが、
少なくともこの数年で同書を「すげー!」とペラペラめくっている
東大生がそれなりにいるのだろう。凄いな……うん……


ツチノコが存在するのは学会の常識
と生物学者が言っているようなものなのだが……




売名行為がウマイ人だと、簡単に歴史家になれてしまうらしい。
今の大学(少なくともアメリカ研究では)、血が滲むような思いで
良質な論文をいくつも発表しても、なかなか専任講師になれないのだが……


売名が得意な人たち

2014-05-31 17:36:46 | マスコミ批判
今日の午後の番組で池上彰氏がガザ地区を訪問していました。

すかさず、日本の援助に感謝しているポスターを映すあたり、
よーく考えているよなーと感心しましたね・・・


日本が本当にガザ地区のために活動しているならば、
イスラエル批判の一つや二つはするでしょう。


こういう小善をもって巨悪をごまかす手法、凄く嫌いです。


さて、スタジオで相方の女子アナ?が
池上さんは危険な場所へあえて行く、すごい!
と褒め称えたところ(たぶんそういう演出なんでしょう)、
「現場を見ずして何が言えようか(いや、言えまい)」とお答えしていました。


リビアを「北アフリカの北朝鮮」と
形容した人の言葉とはとても思えない・・・



池上氏によりますと、今の北朝鮮は石油大国で識字率もアメリカよりも高く、
光熱費が無料で若者の職業斡旋に力を入れており、直接民主制を敷いているらしい。


で、ウクライナは見てきたの?

今のウクライナ南東部は、ジャーナリストや記者が
キエフ軍や自警団に拘束される事件が多々起きていますが、
池上さんは当然、行った上で解説をされているんですよね?


朝日新聞の特派員をはじめとして、現場に言っておきながら
何も見ていない連中が多いので、ぜひとも、キエフ軍が連日、
テロとは無関係の民家に砲撃・空爆をかけている事実を教えてほしいな~



・・・まぁ、池上さんはこういうキャラだから今を何さらですが、
明治天皇の玄孫以外に特徴がない、二人の女性と同時交際していた
誇りある旧皇族にして二股のプロ、竹田恒泰氏や
今年で29歳なのに若者の代表を自称する古市憲寿など、
この手の胡散臭い連中は、売名が上手いですよね。


実力がないのに(実力がないから?)読み物の本だけ
やたらと多く出版しているというか・・・もはやタレントの一種ですね。



そういえば、同じマスコミ出身でも、本多勝一氏は
多くの優れたルポを世に輩出しましたが、池上氏に
限らず、いわゆる元記者、元アナウンサーのタレント文化人って
現役時代にこれといって何も業績を残していませんね。


残していないからタレント化するのか・・・まぁどっちでもいいか。

ウクライナ軍、とうとう小児病棟まで砲撃する

2014-05-31 01:06:04 | リビア・ウクライナ・南米・中東

http://rt.com/news/162456-slavyansk-shelling-ukraine-army/

小児病棟と診察局が砲撃されました。
砲撃当時は地下1階に子供たちが避難していたそうです。


もはや何でもありですね。

キエフにとって子供たちが眠っている病院を攻撃することが
反テロ作戦なんでしょう。実に素晴らしい欺瞞ではありませんか。


http://youtu.be/8KFGgKPrWfY

上のVICEニュースの特集映像で、
警察署を親ウクライナ派の活動家が占拠している様子を見ることが出来ます。

警察官たちの表情がすべてを物語っているはず。
ぜひ見てほしいです。


(あとで加筆修正するつもり)

米国、アメリカ人のリビアからの撤退を要請

2014-05-30 22:19:37 | リビア・ウクライナ・南米・中東
北京週報からの記事。

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米国務省は27日に旅行警告を発表し、米国公民にリビアへ赴かないよう注意を促し、
リビアにいる米国公民に直ちに撤退するように提言した。

米国務省はこのように伝えた。
現在リビアの安全情勢は依然として「予測できずしかも不安定」だといえる。

リビアにいる米国公民は恐らく米国政府あるいは
米国の非政府組織と関係があると思われているため、
したがって米国人観光客は自分が拉致、暴力攻撃、
甚だしきに至っては死刑に処される目標となる恐れがあることを意識すべきで、
「現在リビアにいる米国公民は極度な慎重さを保ちまた直ちに離れるべきです。」


報道によると、米軍は緊急撤退行動に対応するため、
すでにリビア沿海に配置されているという。

2011年にリビア戦争が終結して以来、リビアの政局は不安定なままだ。

最近リビア国内の宗教勢力と世俗勢力が
国民議会の解散などの議題をめぐって衝突しどちらも譲らず、
対立する武装グループにより今月ベンガジなどの都市で
ひどい衝突の発生が引き起こされており、リビアの退役少将・ヒフタル氏を
支持する民兵武装グループもまた18日に国民議会に対して攻撃を発動しているという。

http://japanese.beijingreview.com.cn/jj/txt/2014-05/30/content_621848.htm
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天晴れ、NATOと言ったところか。


連中の言葉によれば、カダフィを倒せば、
民衆に自由が訪れ民主主義社会が開けるのではなかったのか。


散々、自分たちの都合で振り回しておきながら、
手に負えなくなったら自分たちだけ撤退か。さすがは自由の国だ。



今思うと、これだけ衝突の激しい社会を一つにまとめ、
長年に渡り治安を維持させたカダフィがいかに優れていたかがよくわかる。


フランシス・ボイルの著書、「Destroying Libya and World Order」。
英語文献だが、この件に関心がある人はぜひ読んで頂きたい。

30年に渡るアメリカのリビア壊滅作戦を俯瞰することが可能だ。


さて、赤旗で実にくだらない記事があった。


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米大統領 “軍事一辺倒見直す”
対テロ新戦略の考え示す



オバマ米大統領は28日、
ニューヨーク州にある陸軍士官学校の卒業式で訓示を行いました。

「米国が内外で直面する最大の脅威はテロリズムだ」としながらも
「テロリストをかくまう全ての国に侵略するなどの戦略は、幼稚で維持できない」と指摘。

イラク、アフガニスタンでの戦争をふまえ、
対テロ戦略などで軍事一辺倒の対応を見直す考えを示しました。


~中略~


さらに北大西洋条約機構(NATO)や国連など
国際機関が地域紛争の解決に果たしている役割を評価。


紛争を国際法にしたがって解決することを支持すると強調し、
南シナ海の領有権問題で東南アジア諸国が
中国と「行動規範」を交渉していることを支持すると述べました。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-05-30/2014053007_02_1.html
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NATOや国連などの国際機関は
地域紛争の解決どころか勃発を招いたのではないか?

リビアがその好例だ。



その後の中国とアジア諸国の話も、現在、中国政府が批判している
アメリカの干渉政策(中国をけん制するために東南アジアと関係を
密にする)のことを指している。

そもそも、オバマは大統領になる前から、結果が出ない軍事作戦には
反対の姿勢をとっており、そうだからこそイラクから兵を撤退させたのだ。

仮に今年中にアフガンからアメリカ兵が消えたとしても、
それは戦場を他の地域に変えただけにすぎない。


安易にオバマ大統領を信頼すべきではない。


拉致問題と在日問題

2014-05-30 18:58:03 | 北朝鮮
ミヤネ屋によると、今回の拉致問題の進展は
中国と北朝鮮の不和が背景にあるようです。

何でもかんでも中国ですね。
こういうゴミ解説を見ると、私にも解説員ができそうな気がします。


このミヤネ屋、北朝鮮の専門家として
拓殖大学(!)の教員にインタビューをしていました。



・・・どうして聞いちゃうかなぁ


よく知らない人のために説明すると、
拓殖大学というのは有名なプロパガンダ期間で、
ここだけには聞いちゃいけないはずなんですがね・・・


まぁ、ミヤネ屋だから、それぐらいしでかしてくれないと
逆に、どうしたんだろうと心配になりますけど。


赤旗では、消費税増税や秘密保護法、集団的自衛権など、
ここぞという肝心な時に安倍首相とメディア幹部が会食を
していることを指摘していました。いわゆる癒着ですね。


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メディア戦略を重視する安倍晋三首相が、
靖国神社参拝や消費税増税実施、集団的自衛権容認への検討指示など、
重要な政治行動の節目ごとに、マスメディア幹部と会食している実態がわかりました。

これらの問題で、首相がメディア対策に躍起になっていることを示すもの。
同時に、権力を監視する役割をもつメディアとしてのあり方が問われています。


昨年12月26日、
首相になって初の靖国神社参拝で世界中から批判を浴びた安倍首相。
その日夜に会食したのが報道各社の政治部長らでした。

首相の参拝には、米政府さえ「失望した」と非難したように、
日本による侵略戦争を美化・肯定する歴史逆流だとの批判が国内外から寄せられました。

消費税8%への増税を強行した4月1日夜には、
報道各社の記者と懇談、翌日には再び政治部長らと会食。


さらに、首相が執念を燃やす集団的自衛権行使の容認にむけて
検討を指示した15日夜には、各社の解説委員、論説委員ら幹部記者と食事しています。

このうち1人は、16日未明放映されたNHK「時論公論」で、
集団的自衛権問題について解説しています。


国のあり方が大きく問われ、世論も多数が反対している問題が発生しているなかで、
権力中枢と安易に接触する姿勢がきびしく問われます。


メディア・トップとの会食も相変わらずで、
なかでもフジテレビ・日枝久会長は3回、「読売」渡辺恒雄会長や
白石興二社長、「産経」清原武彦会長とは2回など、
安倍政権の改憲・増税路線を後押ししているメディアを特別扱いしている
実態も浮かび上がります。
また、4月からメディア幹部との接触が急増していることも目立ちます。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-05-30/2014053001_01_1.html
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こういう有様だから、今回の日朝会談でも
肝心な部分に言及されていないような気がしてなりません。


つまり、在日問題についてのコメントです。



拉致問題ばかりに注目されていますが、
調査と引き換えに在日コリアンの差別解消が要請されているのですが、
はたして、無償化教育の除外や総連へ対する嫌がらせ、
国内のヘイト・スピーチへ対する対策などが今後、
真剣に検討されるだろうか?私はされないと思います。



また、拉致問題にしても、実態が明らかになるにつれて、
北朝鮮に対して憎悪を掻き立てるような報道が増えはしないか?

日本は冷静な態度で同国と付き合っていけるだろうか?


2000年代の右と左の境界を越えた北朝鮮バッシングを
知る限り、これもまた難しいような気がします。



本来は、拉致問題の解決と在日コリアンの地位向上は、
同時並行して行われるべきものなのですが、
そのような意識を持っているメディアや知識人がどれほどいるのでしょうか?


ドネツクの学生、平和の歌を歌う。ドンバスの炭鉱労働者、ウクライナ軍撤退のデモを行う

2014-05-30 00:55:36 | リビア・ウクライナ・南米・中東

http://rt.com/news/162092-ukraine-miners-protest-peace/

27日の水曜に、ドンバスの炭鉱労働者たちが
ウクライナ軍の撤退を求めてデモ行進をしたそうです。
(上記のサイトでは、デモの映像もアップされています)

今まで彼らは、集団で政治的活動を行うことは控えていたのですが、
ここ数日のウクライナ軍の空爆と銃撃に耐えかねたようですね。





反テロ作戦と称して、民家が襲撃されていることは前にも書きましたが、
軍に包囲されているスラビャンスクやクラマトルスクでは、
上空を戦闘機が飛びかい、いつ自宅が砲撃されるかわからない状況です。


ポロシェンコ氏は、依然、軍の撤退を認めませんが、
最低でも休戦状態に持っていかないと、どのみち作戦が成功したとしても、
同地域の民衆が抱く中央政権への反感を抑えることはできないでしょう。




http://rt.com/news/162008-ukraine-shelling-slavyansk-school/
空爆の被害にあうウクライナ市民。

彼らの意見を代弁するかのごとく、ドネツクの高校生は
平和の歌を合唱しました。Youtubeで閲覧が可能です。

http://youtu.be/USPItWqZThY

高校生たちは、次のような言葉を残しています。


「私たちの中心的なメッセージは、暴力に責任がある人々に向けたもので、
 彼らに一刻も早く、混乱を止めるよう訴えています。
 不戦の歌であり平和の歌です。戦争は伝染病のようなものです。
 どこにでもあり、撲滅が求められるのです」

「軍事作戦が、どこでも行われています。爆発音がいつも聞こえます。
 それは子供たちにとってひどく恐ろしいものなのです。
 私たちは、お互いに愛し合うこと、理解しあうことが必要なのだ
 と気がつくまで、いくつもの死体を見なければならないのでしょうか?」

  http://rt.com/news/162148-tv-anchor-tears-donetsk/
 (あくまで、直訳と意訳をごっちゃにした試訳ですので、
  興味がある方は本記事を閲覧することを勧めます。)



こういう訴えこそ、NHKや朝日新聞は報道すべきでしょう。

日中戦争やベトナム戦争の際に、従軍記者の中には兵士の虐殺を見ても
なお、不思議に思わず当然視する者もいたという話を聞いたことが
ありますが、特派員の方々は、何を見て何を感じているのでしょうか。



http://rt.com/news/162008-ukraine-shelling-slavyansk-school/
ツィッターやフェイスブックで抗議運動が行われています。
こんな小さな子供たちにも出来ることを
大人の日本人が出来ないのは恥ずかしいことです。



一般人に求めはしませんが、せめて、最低でも、
平和や人権を売りにしている言論の人間、知識人、
研究者、人権運動家の人たちには実行してほしいものです。

絶対にやらないとはわかっているけれど。

ウクライナ新政府、国民への空爆を止めず

2014-05-29 00:34:02 | リビア・ウクライナ・南米・中東

http://rt.com/news/161716-ukraine-donetsk-storming-alarm/

ポロシェンコ氏が大統領になったからといって、
ウクライナ南東部の空爆が終わったわけではありません。



上の写真は、お洒落でやってる勘違いインテリアではなく、
自宅をウクライナ軍の空爆で失った女性を撮ったものです。



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27日、ウクライナ南東部で現キエフ当局からの離脱を求め
自ら独立を宣言したドネツク人民共和国のアレクサンドル・ボロダイ首相は、
ブリーフィングで「ウクライナの軍及び治安部隊が
地元義勇軍に対し作戦を展開中のドネツクでは、
衝突の結果、およそ100人が死亡した」と伝え、次のように続けた


「我々は、50人以上の義勇兵を失った。
特に多くの犠牲者がでたのは、空港近くの戦闘地から負傷者を
運んでいた2台のトラック「カマス」に対するウクライナ軍の攻撃だった。」

なお消息筋が確認したところでは、
さらに約50人の一般市民が、
ウクライナ軍による義勇兵掃討を目的とした
一般住宅への銃撃、砲撃により死亡した。


一方ウクライナ側は、義勇軍(現ウクライナ当局の表現ではテロリスト集団)
の人的損失は、少なくとも200人と発表している。

続きを読む: http://japanese.ruvr.ru/news/2014_05_27/272859041/

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義勇兵掃討を目的とした一般住宅への銃撃と砲撃。

これは、よくあるデマではなく、
れっきとした写真や映像がある確かな事実です。


これを今後も徹底的に行うとポロシェンコ氏は述べています。




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ウクライナ情勢を平和的に解決するチャンスは急激に少なくなっている。

現地のマスコミの情報によると、ウクライナ南部・東部では
27日、軍人、義勇兵、一般市民およそ500人が死亡した。
負傷者の数は不明だ。おおよその数さえ分からないという。


ドンバスの病院は患者で溢れかえり、医薬品や医師が不足し、
大勢の人が必要な援助を受けることができないために命を落としている。


治療を必要とする負傷者を別の地域へ搬送することも不可能だ。

なぜならキエフ政権は、包囲されている地域の子供たちのための
「人道回廊」でさえ、設置拒否しているからだ。


ウクライナ軍司令部は現在、もっとも弱く、
もっとも無力になることを目指しているかのようだ。

27日には、戦闘地域から負傷者を搬送していたトラック2台が
空からの攻撃を受け、負傷者のほぼ全員が死亡した。


最近設立された、ウクライナ西部の超過激派組織のメンバーで
構成されているウクライナ国家親衛隊は、犠牲者の数に触発され、
義勇兵が搬送される医療施設を攻撃する意向を表明した。



ポロシェンコ氏は、南部・東部での軍事作戦は
「数時間」で終わるべきであり、長く続くべきではないと述べた。


ロシアのラヴロフ外相は、ウクライナでは暴力が停止される代わりに、
軍の動員が発表され、軍事行動が強化されていると指摘し、次のように語っている。

「ピョートル・ポロシェンコ氏は、国の団結を掲げて大統領選挙に立候補した。
ポロシェンコ氏は、最初の訪問先はドンバスになると述べた。
現在ドンバスでは正真正銘の戦闘が行われている。

そしてポロシェンコ氏自身は、軍事作戦を強化することで、
この作戦を迅速に終わる必要があると語っている。


来るポロシェンコ氏の就任式までに、重火器を使用している軍、
国家親衛隊、『右派セクター』やそれと似たような部隊などが、
南部・東部で抵抗を鎮圧させたならば、ポロシェンコ氏は、
勝利者としてドンバスを訪れることができるだろう。

だがこれが、ドネツク州でポロシェンコ氏が歓迎されるための
良い条件をつくることは恐らくないだろう。」

続きを読む: http://japanese.ruvr.ru/2014_05_28/272908216/
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実際には守るべき国民を攻撃しておきながら、
外面的には友好的なポーズをとる。




ティモシェンコ女史よりはマシかと思っていましたが、
ポロシェンコ氏も負けず劣らずの悪漢でしたね。人面獣心とはこのことか。



http://rt.com/news/161772-eastern-ukraine-attack-deaths/

もはや一刻の猶予もありません。

キエフ政権に賛同している国も、そうでない国も
現地でこれ以上、市民が軍の攻撃で殺されないように行動を起こすべきです。


ロシアは現在、ただちに攻撃をやめるよう批判していますが、
アメリカとEU、日本は・・・まぁ、言わなくてもわかるでしょう?


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日本の岸田外相は27日、ウクライナ大統領選挙について、
民主的に選出された新政権が成立することは、
ウクライナの平和と安定の実現に向けた大きな一歩だ」と述べた。



また岸田外相は、ウクライナ大統領選挙は
「ウクライナ東部の一部を除き、自由、公正かつ平穏に行われた」
との考えを表し、ウクライナ新政権のもとで、経済改革や国内の対話と
統合の促進を含め、喫緊の課題について改革が進むことに期待を表した。

また岸田外相は、ポロシェンコ氏が当選を確実なものとしたことに
祝意を表明したほか、ウクライナ新政権を支援していく考えも表した。

続きを読む: http://japanese.ruvr.ru/news/2014_05_27/ukuraina-nihon/
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ドネツク・ルガンスクでの住民投票に対しては
「非民主的」と一蹴しておきながら、

立候補者が襲撃されて辞退をしたという異例の事件まで
起きたウクライナ大統領選挙が「民主的」なんだそうです。


もう菅氏は何も話さないでもらいたい…日本人のレベルの低さを疑われかねない。




http://rt.com/news/161716-ukraine-donetsk-storming-alarm/
まぁ、日本政府はある意味、彼ららしい行為だからともかくとして、
問題は、いわゆる日本の市民グループ、言論人、知識人ですね。


今、ウクライナの市民を救おうとする表明運動が
フェイスブックやツィッターで行われているらしいです。


これを日本の各市民団体(特に人権団体)が、
毎日行えば、それなりの効果はあると思うんです。

(この問題に関心をもってもらえるという点において)


こういう直接行動こそ、日本の主流左翼が得意としたことであるはず。
原発や改憲も大事かもしれませんが、今、救えるかもしれない命を
救わずして、平和も人権もないでしょう。期待してますよ、9条の会。
アムネスティやヒューマン・ライツ・ウォッチもね。


加藤哲郎氏や、佐藤優氏や佐高信氏、東浩紀氏などの
超有名知識人がズラーっと並んで「ドンバスを救え」とカードを見せる。
カッコいいじゃないですか。


まぁ、絶対やらないと思うけどな。




・追記

……冗談混じりに書きましたが、今の日本の著名な政治家・研究者・知識人が
みんなでそろって「やめろ」って言えば、効果はあると思うんですよ。


今回の騒動を仕組んだであろうアメリカでは、
B級映画バイオハザードシリーズ(私は好きだけどな)で
主演を演じたミラ・ジョヴォヴィッチさんが既に、
ウクライナ軍がロシア人ジャーナリストを拉致した事件で
抗議しています。こういう運動が日本でも起こればなぁ・・・


とうとう、学校まで砲撃されたようです。
http://rt.com/news/162008-ukraine-shelling-slavyansk-school/

・・・このブログ、あまり衆目にさらしたくないのですが、
今回ばかりは、ウクライナ軍のやり方が非道すぎるので、少しでも多くの方に
知ってもらいたいがために、トラックバック送ってみようかと思います。


リビア、シリア、パレスチナ、ベネズエラなどの評論で大変参考にしている、
以前から敬愛している藤永茂氏の「私の闇の奥」にも…恐れ多いのですが。

(今のウクライナ政府がアメリカの承認を得てやっていることは、
 リビアやシリアで欧米がやっていることと全く同じものだと思います。)

大バカ国家リビア (アメリカ海軍1000、リビアに派兵)

2014-05-29 00:18:55 | リビア・ウクライナ・南米・中東
兵士にして1,000名に及ぶアメリカ海軍がリビアに派兵されるそうです。

http://rt.com/news/161832-marines-warship-libya-coast/


こうなるのを恐れて、こういうことをやるから、
カダフィは断固としてアメリカに抵抗していたのに、
政治的実権を得たい反カダフィ派が暴動を起こし、
結果的にリビアという国は空爆を受けて滅びました。


空爆の跡地に暫定政権が生まれ、アメリカの言いなりになっていますが、
彼ら市民()はリビアを植民地にすることが目的だったのでしょうか?


アフガン・イラク・リビア。

いずれも滅んだ国ですが、その後は
連日のように暴力沙汰が起きている危険な地域と化しています。


あの時、つまり2011年に自由だの正義だのを語って
カダフィ政権をつぶすのを支持した連中は、
自らの判断を恥じるべきです。

日本維新の会、ついに分裂

2014-05-29 00:14:51 | 日本政治
いつかするとは思っていましたが、案外早かったですね。

竜頭蛇尾とはまさにこのことでしょう。
初めこそ、日本の政党でもとびきり右の組織として華々しくデビューしたのに、
いつのまにか安倍という石原に負けず劣らずの極右政治家が政権を握って以降、
単に彼の尻の後を追いかけていくだけの自民党支部になってしまいました。



今回の分党、喜ぶ人も左翼に多いと思いますが、それは甘い。

維新の会が、このような失態を犯したのは、彼らにも原因はあるだろうが、
何よりも、今の政権が維新の会が必要ないくらいに右になっているからです。


同じ右なら、衆議院の過半数を超えている与党を
応援したほうが良いと判断した迄にすぎません。


ついでに言うと、仲たがいした原因は憲法問題にあると
報道されていますが、石原も橋下も目指す先は同じです。
(9条廃止・改憲による戦争ができる状態に変化させる)


ただ、石原のほうがよりストレートに、
9条以外の憲法も全部変えてしまおうと言っただけにすぎません。
橋下や結いの党は、これをマイルドな表現になおしただけに過ぎない。


いうなれば、池上式改憲術ですね。


NHKをはじめとするテレビ局の報道だと、
まるで、石原と橋下の政治信条のぶつかり合いのように
見えますが、実際は目指す内容は同じでしたから、
こういう見解は語弊があると思います。


では、真の原因は何かというと、どちらが
党の実権を握るかで喧嘩をしたからだと私は思います。



橋下としては、もともとは自分が立てた党なのに、
石原の言いなりになっているし、石原としては、まだまだ
駆け出しの政治家である橋下の言うことなんか聞きたくないだろうし。


どのみち、分党したからって、日本の右傾化が止まったわけじゃない。
ぬか喜びする暇はないと思います。