時事解説「ディストピア」

ロシア、イラン、中国等の海外ニュースサイトの記事を紹介します。国内政治、メディア批判の記事もあります。

新版・「位置づけ・国家と革命」その1

2013-06-30 20:58:07 | 反共左翼
レーニンの代表作といえば、『帝国主義論』と『国家と革命』ですが、
前者はともかく後者は、ソ連崩壊以降の赤狩りの90年代以降、
「悪書」として片づけられており、その積極的な意義を発見しよう
という試みは一部の時代遅れの極左集団を除いては行われておりません。

筆者自身、要するに暴力革命を肯定するために書かれた本だという
認識程度しかありませんでしたが、とある反共左翼の酷評を読んで以降、
同書を購入し、読んでみたところ、現代社会を考える上でヒントとなる
メッセージが至る所にちりばめられており、これは単純に悪書として
排斥してはならないものだと考えるようになりました。


簡単に言ってしまえば、この本は、
革命を起こせば、ただちにバラ色の社会が出現するという無政府主義者や
現状国家を維持したままでも共産主義社会は開けるという
カウツキーを初めとする当時の権威ある社会主義者の見解に対しての批判の書であり、

①議員だけでなく官吏に対しても普通選挙制度と随時の解任制度を導入すること、
②官吏の俸給は労働者と同程度にまで抑えること
③民主主義の徹底化と実践を通しての点検


の3つを主張したものです。

一言でいえば、官僚制を撤廃するために徹底した民主主義制度を敷くという考えで、
このラディカルな発想の前では現状の議会制度や民主主義制度は
特権階級による一般市民の支配の形態である「国家」を維持する以外の何物でもありません。

そこで、議員だけでなく官僚に対しても民衆が監視できるようなシステム(随時の解任制度)や、
特権の廃止(労働者と同程度の俸給、軍隊廃止と民衆の武装化)を提案しているわけです。


言うまでもありませんが、1910年代の世界は普通選挙ですら進歩的であり、
ほとんどの国では、限定された層の人間しか選挙に参加することができませんでした。

ましてや、官吏に至っては大多数の人間は執務から排除されており、
まさに特権政治というものが一般的だった時代です。

加えて、この1910年代は世界大戦の時代、各国が殺しあっていた時代であって、
当時のほとんどの社会主義者が祖国防衛を重視し参戦を支持した時代でした。

こういう時代において、これらの欺瞞を暴露し、更なる前進した
システムを導入しようとしたのが『国家と革命』だった
のです。

このシステムは評議会(ソヴィエト)として導入はされたものの
ボルシェビキ内の権力闘争や、経済向上に伴う富農や官僚の復活、
干渉戦争による戦争勝利のための民衆の組織化等々が重なって
結果的には中途半端にしか達成されず、その後の大国化に伴い、
改革は中断されることになりました。

しかし、そのことをもって本書を断罪するならば、現在のアメリカや日本において
見られる小選挙区制度をもってして、選挙制度そのものを否定しても良いことになります。

仮に選挙制度に関してそのような極論を言えば、誰も見向きもしないでしょうが、驚くべきことに
そのような極論が説得力ある意見として共産主義論において罷り通っているのが、現状です。

どう考えても、現在の『国家と革命』批判は、批判のレベルにすら達していません。
「源氏物語は源平合戦の物語だ」と同じレベルの理解で書かれています。


『国家と革命』に対する批判のほとんどは、同書を未読の人間が書いたとすら思ってしまうほど、
意図的に同書の趣旨や内容を歪曲したものが大変多く、これは「アメリカ国民を救ったのだから
原爆投下は正しかった」という言説と同じほど卑劣で凄まじい歴史的・思想的改ざん
です。


言ってしまえば、嘘と出鱈目の産物です。

まさに、民主主義国では民衆の手によって
政治的な言論弾圧が展開されるわけです。


こういうトンデモが流布され、しかも政治学をはじめとする一流の学者が
首肯してしまうという凄い状況のなか、少しでも同書の誤解を解きたいという
気持で、この記事を書きました。『国家と革命』は難解な本ではありますが、
ジョン・リードの『世界をゆるがした十日間』の上巻を読めば大体の背景は理解でき、
その内容も当時の歴史をきちんと勉強すれば誰でもわかる内容です。

できれば、一度この本を自分で読み、内容を自分の目で確かめることを勧めます。
次回は、現状の批判が如何に虚偽に満ちているかを暴露しようと思います。乞うご期待。




露骨なプロバガンダについて

2013-06-27 23:32:45 | マスコミ批判
元来、プロバガンダ(宣伝)とは単なる宣伝行為を指す言葉で
もともとは自分たちの主張を広めるという良い意味で使われていました。

それがいつしか嘘とかデマと同義にされてしまったわけですが、
今日、さる有名書店で見た陳列は、まさにプロバガンダだなと
思いました。

『チャーチル 不屈のリーダーシップ』という帯紙に
「偉人の伝記」と紹介される本が大量に並ぶ一方で、
そのすぐ右隣りには「ろくでなしのロシア」という
現代ロシアおよびプーチン批判本が山積みされているんですよ。

イギリスのチャーチルだって植民地国に対しては
相当あくどいことをしたはずなんですが、こうも露骨に
「共産主義国ダメ!資本主義国イエス!」
という並べ方で宣伝されると、やっぱこういう市場の場で
中立的なポーズをとりながら露骨に権力側に与した商売が
されていくのだなと驚きました。

よくよく考えれば、プロメテウスの罠なんていう
反原発のポーズをとった連載をしている朝日新聞が
震災が起きる前の2009年の時点で経産省の原発推進
広告をでかでかと掲載していましたし、こういう無色の
ふりをして、著しくドス黒い宣伝がなされているんですよね。

日本における言論弾圧について

2013-06-27 23:21:18 | マスコミ批判
今の日本は北朝鮮性悪説論者が絶対視される風潮にありますが、
そういう中で、実のところ北朝鮮は国際的に見れば最も弱い立場
にある国であって、近年の外交は弱国に対する強国の独善的な
攻撃なんだという主張をしているサイトもわずかですが存在します。

その中の一つが在日コリアンの方が書いている
スーパーゲームズワークショップという言論サイトです。

原発問題などでは、若干、それはどうよと思う点も
あるのですが、基本的には頷けるものが多く、
かつ右も左も非民主主義国への攻撃の手をやめない
この日本の論壇において、全く別のベクトルから現代の
国際問題を描く、すなわち弱国の立場から世界を
映すというこのサイトは非常に価値あるものだと思います。

さて、このサイト、先日、石丸次郎なる自他称「北朝鮮の専門家」
によって攻撃を受け、強制的にブログを凍結されました

この事件の前にあった朝鮮新報へのサイバーテロといい、
こういう有無を言わさぬ圧殺というのが実際に行われているのですよね。

共産主義国は言論の自由を侵害しているというのが
お決まりのセリフですが、自由主義国だってそれに
負けず劣らず弾圧をしていますよ。

共産主義国では言論弾圧は政府の手によって行われますが
自由主義国では民間の手によって自発的に行われます。
しかも、個人の手によるものの場合、それがどれだけ
悪質であっても、個人的な問題として解決され、
決して全体的な問題であるという解釈はされません。
(意図的にこのような解釈を排除する動きがここに生じます)

そのプロセスが民主的である以上、その問題性を指摘される
ことは少なく、ある意味、共産主義国のそれより悪質な排除とも言えましょう。

正直、巷で言われる学校でのいじめだって、社会にはびこる
この手の民主主義的かつ自由に行われている差別が
縮図となったものであり、根本的な問題を解決しなければ
どんなに対策を練ったところで焼け石に水なんですよね。

こういうラディカルなことばっかり言っていると、
昔の全共闘世代と同一視されるんじゃないかと不安げでは
あるのですが(あー言う信念がない暴力集団は凄く嫌いです)、
新聞やテレビだけでなくインターネットにおいても、やがて
言論検閲が民主的に非イデオロギー的に行われるような気がしてなりません。
(現に既に何件か発生しているし)

最近の慰安婦問題について

2013-06-27 22:23:38 | リビア・ウクライナ・南米・中東
『「慰安婦」バッシングを越えて』という本が本日出版されました。

文字通り、近年の慰安婦問題に対しての論考集なのですが、
責任編集の方、また執筆陣を見る限り、これはこれで問題があるかも
しれないと思いました。

もちろん、慰安婦問題の泰斗である吉見義明教授や
2000年に開かれた国際女性戦犯法廷の開廷に尽力した池田恵理子さんなど
魅力的な方々も協力してはいるのですが、前田明先生に執筆させちゃうのは
どうかと思いました。

前田先生はヘイト・クライム(昔でいう人種差別)やジェノサイドの
研究者ですが、先生の考え方には、どこか平和に対する甘い幻想が
見え隠れする気がします。

例えば、コスタリカに対する姿勢ですが、同国は長年
典型的な親米政権であり、その平和主義外交はいわば
アメリカの公認によって成り立ったものでした。

決して、アメリカのラテンアメリカに対する軍事的経済的圧力に
立ち向かう抵抗思想として平和主義外交を展開したわけではありません。

アメリカの暴力に対して黙認している平和ってはたして本当に
平和なのかなーと私は思うのですが、前田先生はこの点については
特に言及していません。

じゃー他の点はどうなのという話ですが、ここで再三言及している
リビアに対する欧米諸国の侵略行為に対しても、やはり西側諸国の
見解をそのまま踏襲したような態度であって、平和主義といいつつ
その実、「ある特定の国家に対してのみ有益な平和を叫んでいるのではないか
という疑問が生じてならないのです。

前田先生に限らず、慰安婦問題やその他の社会問題に言及している
人の中には、知識は正しいけれど結論が甘いというか肝心な点が
欠けているような、最終的には極右に敗北してしまうような不安要素を
抱えた方が少なくありません。

仮に慰安婦の忘却運動に対してノーと言えても、
じゃー、数こそ少ないが北朝鮮にルーツを持つ慰安婦に対して
同じ態度が取れるのかということ、シリアやアルジェリアのような
先進国に圧迫されている必ずしも平和的と言えない国家に対して
弁護してやれるのかということを考えると、たぶん逆に彼らを
差別する連中と一緒になって後ろ指をせっせと差すんじゃないかと
思えてなりません。

この手の知識人に多いのが狭視的な見解といいますか、
核にはノーと言うくせに軍縮そのものには深く言及しない人や、
沖縄問題や慰安婦問題にはノーと言うわりに領土問題に対しては
外務省の見解を鵜呑みにする人、つまり一部においては正しいが
全体においては正しくない考えを持っている人間です。

そして、こういう人に限って民主主義とか平和とか人権とか
そういう言葉を神聖視して、それに抗う者すべてを
排除せんとする危うい行動も犯しがちです。

ですから、暴力を徹底的に否定する反面、
北朝鮮に対する露骨な兵糧攻めを好意的に評価し、
権力者と一緒に攻撃する態度を取ってしまう。

そういう部分的な正しさをもって
この全体的にはびこりつつある右傾化に対して
強力なカウンター・アタックを喰らわせることができるのかを
考えると非常に疑わしいです。実際、全共闘世代というのは
共産党に対してノーを叩きつけて自己正当化をはかったわけ
ですが、反共主義に走った結果として、現在、その多くは
体制側に陥っています。もっと非道い場合では、口だけ
権力に抗いながら、実際には追認している卑怯者もいます。

そんな中途半端な正義が通用するとはとても思えないんですよね。


実を言うと紹介した本の責任編集者の中に
知り合いの方がいるのですが、日常的に接してみて、どうも
ラディカルな日本社会を築く一助になりえる人には思えない
人物なので、こりゃどうかと思った次第です。

もちろん、このご時世、こういう本を出版すること自体に
文句はないのですが、やはり慰安婦問題だけの話で終わっちまう
んじゃないかと危機感を覚えてしまうんですよね。

その後のキンピー糞ブログについて

2013-06-24 20:35:09 | 反共左翼
所属した地区の人間と喧嘩して、ねらー風に言えば
ファビョッたDQN行為を起こしたために党から除名されたキンピーちゃん。

10年前に除名されてからずーっと共産党叩きを
延々と続けており、その間、他の社会問題に何ら
興味を示せないキンピーちゃん。

もうオッサンに違いないだろう金髪ピープルが
HNの由来であるらしいキンピーちゃん。

どうせ都議選の議席数増大も、屁理屈こねて
ごまかすんだろうなーと思っていましたが案の定でした。

ttp://kinpy.livedoor.biz/archives/52068642.html

なんでも、菅原という政治学者が、「議席を得た17人のうち
8人が最下位で当選しているので、朝日新聞のような
護憲・反原発の訴え届くという解釈は1番目には来ないだろう」
とコメントをしていたようで、それを真に受けて
「これで勝ったと思うなよ?」とぬかしていました。

むしろ、最上位の候補者しか当選しない小選挙区制が
当然視されている今の日本のほうに危機感を覚えてほしいのですがね。

加藤哲郎といい竹中治堅といい北岡伸一といい、政治学者って
どうしてこう政府寄りの人間ばっかりなんでしょう?

そもそも朝日新聞は、はっきり言って今や御用新聞の一つですし、
朝日=左翼新聞という古いイメージを未だに引きずっている時点で
この政治学者のレベルが低いことは歴然ですけれどね。

ところで、このネトウヨBlogですが、
キンピーをネットアイドルにする会正式名称「キンピーを応援する会」
によって運営されているようです。党員は運営者にいないそうです。

ネットアイドルにするとか言っている時点で、
もうアウトというか痛々しいのですが、彼らの言い分によると
2005年開設の時点で、このままでは共産党は10年以内に
崩壊するそうです(ttp://kinpy.web.fc2.com/)。

あと2年しかないね。どうすんの。
つーか、このサイトの姉妹サイトであろう「キンピーファンクラブ」という
痛すぎるアドレス名をした『キンピー問題と日本共産党民主青年同盟(民青同盟)』
というサイト、なぜか「ナースと患者に関する質問や疑問」というサイト
に変わっているんですけれど、ファン消えちゃったの?
崩壊してんのお前らのほうなんじゃないの?と思うのですが(困惑)


共産党を叩いている一方で改憲勢力には好意的だったり
メアドがbusayo、つまりブサヨ(2ちゃんでの左翼の蔑称)
だったり、そもそもこのキンピーは2ちゃんで騒ぎ始めて有名になったり、
ハルヒとかなのはとか、微妙にオワコンなアニメキャラの
コラ画像を好んで使っていたりとか、もう典型的なネトウヨブログです。

コメントする人間も固定されているし、赤旗を買う
金がかかるからとアフィリエイトに協力するよう要請したり

しています。コ●キかよお前ら。
暇人が金儲けに運営している糞サイトとしか言いようがないですね。
ねらー運営のネトウヨブログ。これがキンピー糞ブログの実態でしょう。

正直、私は連中とキンピーはもう疎遠になっていて、キンピーの
名前だけ借りて共産党叩きに熱中しているだけなんじゃないのと
思っているのだが、こういうネトウヨブログを前に
「へへー!キンピー様ー」と土下座して拝んでいる老害党員は
なんつーか、いい加減に目を覚ますか離党しろよと言いたい。

前にも書いたけれど、2013年中に共産党は解党すると
デマを飛ばしたあげく、その記事を削除したり、
「ある党員の話によると」とさも事実のようにして
嘘八百を並びたてるこのサイトを信じてしまう時点で、
どうも全共闘世代の連中には、幻想に溺れたい輩が
少なくなかったのかなと思います。村上春樹もこの世代だしね。

こういうネトウヨや全共闘世代の反共左翼しか
攻撃者がいないという時点で、ある意味共産党は
今後復活する余地があるのかもしれませんね。

ロシア革命といい、キューバ革命といい、
国があまりにも人民を無視した圧政をしたときにこそ、
明星のごとく左派政権が台頭してくるのだと思います。

2009年には、なんちゃって左派だった民主党が
その役目を果たしましたが、社民も民主も駄目な今、
共産が何とか頑張ってくれないかと思うのですが……
やっぱ小選挙区制の今じゃ厳しいのかなー。

都議選結果について2

2013-06-24 18:39:31 | 反共左翼
改めて今回の都議選ですが、
共産党が大幅に議席を獲得した原因として前記事で
アベノミクスに対する対決姿勢を示せたこと、
ここ半年の日本の極右化に危機感を覚えた人間が少なからずいたこと
の2点を挙げました。

これに加えて、都議選が中選挙区制だったこともあると思いました。
小選挙区制とは違って、かりに4人選出の区なら第4位でもギリギリ
議席は獲得できるのです。死票が比較的少ないことに救われたと思います。

ところで、都議選から一夜あけた現在、マスコミでは
案の定、共産党の議席増加をなるべく見ない方向で
報道がされていますね。

前記事にも書いたように、共産勢力が野党第一党になった
という事実をもっと深く受け止めるべきだと思うのですが、
「みんなの党と並べて議席を増やしました」という
教科書的記述で終わらせています。
(みんなの党は1議席から7議席に増やしました)

他にも民主やみんな、維新など野党は乱立していたのに
なぜ、よりによって共産党に票が集中したのかという点を
極右も反共左翼も必死にごまかしています。

例えばNHKですが、開票速報の時点で、
「自公」「その他」「民主」の
3カテゴリーでグラフにして
共産党の名前を画面から消すようにしていました。


共産党のほうが民主党より議席を獲得しているのに。

なんつーか、映像で共産党拡大の事実をごまかそうと
必死なんですよね。その後のインタビューも意図的に
自民や公明だけ長くとって、それから民主、みんな、
維新と、保守派を優先した後に、ついでのような感覚で
共産党をちらっと映していました。

NHKは国営テレビですが、他も同じようなレベルで、
やっぱり情報をはじめとした文化というものは
その時代の支配権力によって掌握されているんだなと
改めて思いました。

私は「自共対決」という共産党のスローガンは
正直、ちょっと微妙というか、やっぱり共産党は
まだまだ弱い政党だよと思っていたのですが、
そういう感情というのは、こういった日々のメディアの
演出の積み重ねによって植えつけられたものかもしれませんね。

他にも政策研究大学の竹中治堅という元財務省の
御用学者も火消しに努めていました。

こいつに至っては、共産党の「きょ」の字も
出さずに、生活や社民、つまり小沢さんと福島さんが
協力して一つの党になれば流れも変わるかもしれん!
適当なことをほざいていました
(※これでも向こうの一流大学で博士号をとった政治学者です)

どうもアベノミクス信者らしいのですが、
彼に言わせると格差問題は今回の選挙の争点にならないのだそうです。

わざわざチラッと「一部」ではそういう声もあるけどと
前置きをしながら格差問題から目をそらさせようとしていましたが、
原発再稼働、憲法改悪、異常な増税、物価上昇を嬉々として行う与党に
危機感を覚えない人間が少数しかいないなんてありえませんよ。

連中に言わせれば「一部」かもしれないが、
それは相当数いると踏んだほうがいいんじゃないですかね?

とはいえ、アベノミクス信者が格差なんて
大したことないと、殿様の立場から物事を考えていることが
よーっくわかったので、それだけでもよかったのかなと思います。

他にも投票率が下がったのが躍進の原因で今回の結果は偶然だ
ということにしたがっている反共左翼もいましたけれど、こういう人に
限って、躍進したといっても何だかんだで与党が議席の過半数を
超えているんだということに対する危機意識が全くないんですよね。

しかも現在、左翼らしい左翼は共産党しかいないのですから
実質100弱ある議席の中で左派政党は17議席しかないわけです。
これではいくら増やしたといっても、焼け石に水ではないか?
それぐらいのご指摘はあっても良いと思うのですが、
負け惜しみを言うのに夢中でそこまで頭が回らないようです。
(頭が悪すぎてそういう発想ができないんでしょう)

最後にですが、やはり右派左派問わず、与党が過半数を占めて
地方や中央を牛耳る現状は、とても民主主義国とは思えないと
私は考えています。

共産党を含めて野党は、最大獲得者しか選出されないという
システム的に少数者の意見を黙殺する小選挙区制の弊害の中、
比例選挙に望みを託すしかない状況ではありますが、
来月の参院選では、どの野党も少しでも多くの議席を得られることを望みます。

都議選結果について

2013-06-24 01:01:47 | 反共左翼
予想通り、自民公明が半数以上の議席を占めた一方で、
共産党が意外と健闘して17議席を獲得しました。

これは議案提案権獲得に必要な11議席を上回り、かつ
東京都で野党第1党となったことを意味します。

すっげーぜ、最大野党ですよ、最大野党!

ちなみに民主が15議席、みんなの党が7議席、維新が2議席です。
維新の事務所なんか通夜やってるみたいでしたよ。
調子に乗って極右に走った結果がこれですよ。

正直、共産党がこれだけ議席を得るとは全く思っていなくて
せいぜい、5から7ぐらいをとればいいかなと考えていました。

ライブドアのアンケートでも、
現議席数(8議席)以下が48.2%を占めていました。

共産党は政策自体は前から評価されていたので
後は如何にアピールするか、反共主義者に負けない運動を
展開するかが課題だったのですが、さすがにここ半年の
右傾化に危機感を覚えた人がそれなりにいたということですね。

彼らの受け皿になれたことが最大の勝因なんじゃないかなと思います。

社民党は議席数がついにゼロに。

0ですよ、0!

おいおい、加藤哲郎ちゃんよー!
あんた、以前、共産党も態度を改めて
社民党と一体化(つまり吸収合併)してくれればいいのだが……
とかほざいてたじゃないかよー!
それが何だよ、この体たらくはよー!


正直、これだけ左派政党が少ない
現状で1議席も取れないってことは、
今の与党に反感を持っている人たちに
まったく支持されていない
ってことであり、
左翼以前に野党として終わっています


共産党がこれだけ議席を増やしたってことは、
左派政党の支持者自体が激減したわけじゃないんです。

ハッキリいって民衆の意識とかけ離れているんですよ。
抵抗勢力の代表になっていないってことです


社民党は今や単なる反共左翼の知識人たちのためだけに
存在する御用政党になってしまったのではないでしょうか?



共産党は絶対に悪なんだ!とぬかして
社民党を絶賛した加藤の先を見る目が
いかに無かったかがはっきりしたような気がします。

前々から感じていたのですが、彼ら反共左翼は議会や選挙を舐めすぎです。

どんなに素晴らしい意見を持っていても、その代表政党が
議席を獲得できなければ現状打破はできません。

それなのに彼らはビラ配りや集会やデモばかりに明け暮れて、
社民党に対する最低限度の支援活動すらしなかった。

今も昔も日本の左翼は反共左翼のほうが多数派なのですから
その気になれば、もっと議席は増やせたはずです。
ヤル気がないんですよ、はっきり言って!

こういう時代だから、確かに権力に不満を持つ人たちの
受け皿にならなくてはいけないのにその役目を果たせなかった!
今まで散々共産党を小馬鹿にしてた社民党シンパの反共左翼どもは
今回の選挙結果から深く学んでほしいものですね。

ところで、前回、軽く触れたキンピー糞ブログですが、
この事実をどう受け止めるんでしょうか?

この糞ブログはセクハラで除名されただけでは飽き足らず、
今や産経新聞で9条改悪を主張している元共産党自称No.4筆坂氏
の意見を肯定的に見てしまっている
時点で、
もはや単なる極右ブログに堕しているのですが、
どんな気持ちなのかなぁ~?

まー、ねらー特有の糞論理で上手くごまかすんでしょうね。
そういえば、2013年に共産党は解党するという
ノストラダムス級の大ぼら記事は削除されていました。
さすがですねぇ~。

老害党員について その3

2013-06-23 18:57:01 | 反共左翼
前々記事、そして前記事の続き。

中立というか別に反共主義でもない評論家の松岡正剛氏を
詐欺師と罵倒し、あからさまに日本共産党を全否定するためだけに
マルクスは唯物論者じゃなかった、共産党の見解は間違いなんだ!
そして俺は正しいんだ!真のマルクスだ!と珍説をAmazonという
公共の場で恐ろしく長い文章で力説する男を敬称をつけて呼ぶ
現日本共産党党員。

なんでこんな奴が未だに党にいるのか理解できないが、
どうもこの男、現在古本屋を経営している老人らしい。

他の記事を読むに1960年代に既に党員として
活動をしているらしいので、恐らく全共闘世代の人間だろう。


この老害党員、この件だけでなくキンピーという
『産経』、『正論』といった極右メディアなみに
共産党に関する出鱈目をベラベラとまくしたてる
滅茶苦茶性質が悪い反共サイトの運営者を敬称で呼ぶ
ばかりか、そこの記事を引用していたりしており、
ここまで来ると一般人よりよっぽど悪質な反共主義者である。


本人は赤旗などの党の新聞ばかり読んでいては毒されると
主張しているのだが、正直、あんたのほうが頭ヤバいよと
ツッコミを入れたくてたまらない。

例えば、キンピーサイトの確かな情報(笑)によると、
共産党は今年中に解党するらしい。結党90周年記念に
過去の党員の著作集を刊行したり、つい先日、韓国の
左派陣営に向けて党の紹介本をハングルで出版している
この党が、今年中に解党するんだそうだ。

1999年に災厄が降り注ぐという預言者ノストラダムスの言葉を
利用して、火星人侵略説とか未来人侵略説とか、凄すぎる説を
発表していた研究者たちを連想してしまうのは私だけだろうか?

こういう情報ばっかりを平気で流す人間を
さん付けで呼んでしまう奴のほうが他の赤旗読者より
数億倍頭がおかしいと私は思うのだがどうだろう?

そもそも、この老人が心酔するキンピーだが、
彼は元々は党員で除名された人間なのだが、
何も「北方領土返還っていってもなー!現地のロシア人は
どうするんだよ!第2のパレスチナじゃないかよ」とか党の
政策と外れたことを言って除名されたわけじゃなくて、
何でも地区委員会の某と喧嘩をしてビラ配りをして糾弾した
ところ、除名されたという超個人的な理由で追放されていたりする。

キンピーという名前は「金髪ピープル」が由来で、
除名された当時はペットショップの兄ちゃんだったが
今では立派なおじさんである。除名されて10年経っても
ひたすら共産党を攻撃しているという筋金入りのアレな人だ。


フェミニストにも売春を女性のビジネスと称して
合法化せよと叫ぶ凄い感性の人もいるが、どうも
同じレベルの人間なのではないだろうか?

少なくともこの2ちゃん(彼はねらーだ)特有の
粘着質な男を党はかなり迷惑に思っていたのでは
と、こいつが被害者ぶるたびに筆者は勘ぐっている。

こういう男を「ははー!」とするのが
この自称違いがわかる(アホか)党員なのだが、
意外とこういう老害党員は結構いたりする。

こういう連中は、いざ自分が
党に批判されたり最悪の場合除名されると、
「党内民主主義がなっていない!」と騒ぎ立てるが
正直、党員でもない私でもこんな味方を売るような
男とは付き合いたくもないし、仲間面してほしくない


普段、いい加減な情報ばかり垂れ流しているくせに
いざ規制がかかりそうになると報道の自由がどーの
こーのとわめきちらす下卑たマスコミそっくりだ。


仮に共産党が秘密裏に企業から金を受け取っていたと
して、それを非難した人間が除名されたなら、それは
明らかに党に問題がある。だが、正直、除名される
人間は、そういう党の不正に申し立てたわけでもなく、
その大半(ほぼ全員?)は除名後に右傾化しているので、
私は何だかなーと思ってしまっている。

選挙に向けてマニフェストを配っている党員を
駅前でみると、あえて最もこの国で権力に
攻撃されているこの野党から出馬する候補者をみると、
弱者の強者に対する意気込みを肌で感じる。

そのような懸命に努力している党員の見えない場所で
党員のポーズをとりながら陰口を叩きろくに協力もしない男。

どちらがより人間的かなど、問うまでもない。
こいつらは、党の高齢化を指摘して危機を煽っているが
正直、党員の高齢化は他党でも同じことだ。

私はこんな悪玉コレステロールのようなヤル気のない連中が
うじゃうじゃいるならば、とっとと除名してスッキリしたほうが
いいんじゃないかとも思う。まー、もし現実化したら
「スターリン主義だ!独裁だぁああああ!!!!」
ばか騒ぎするんだろう。

あまり年齢差別はしたくないのだが、
明らかに冷戦終結後の全共闘世代(1940~1960年生まれ)前後の
元・現党員の中には、お荷物でしかない人間が相当いる気がする。

いっそのこと、老害は駆逐して、熱意のある人間だけで
構成されたスマートな人員構成にしたらどうだろうか?
(但し、熱意の有無による選別で能力の有無は問わない)

老害党員についてその2

2013-06-23 17:53:39 | 反共左翼
前回記事の続き。

さて、これから本題だが、その党員は編集者としても
高名な松岡正剛氏の評論を酷評した上で、
その「口直し」(!?)として例の反共左翼の珍説を紹介していたのだ。


ご存じない方のために紹介すると、松岡氏は
「松岡正剛の千夜千冊」という評論サイトを運営しており、
人文・科学こだわりなく膨大な量の書評を公開している。

筆者も同氏の書評を読んだことをきっかけに、
今まで知らなかった研究者の本を読んだことがある。
(アレックス・カリニコスやジョン・グレイなど)

「読者に魅力ある本を紹介する」という
書評の本来の使命を果たしている良心的なサイトだと思う。


その松岡氏を「詐欺師=松岡正剛」
という記事名で酷評しているのが、×本屋×信というサイトである。
(一応伏字)

いくら嫌いだからって詐欺師は言いすぎだろう。
加藤哲郎のような、左翼あるいはリベラル派を唱えながら
桜井よし子をはじめとする極右とズブズブの人間はいざ知らず。

「ここにあげる松岡正剛は異様だ。
 私はこの男を知らないし、興味もない。」


「まともな者は誰も相手にしないだろうが、
 今日の出版マーケットはこんな者でも棲息できるのか?」

「 全文を貼っておく。論及はしない。
  あほらしくて論及できるものか。」

「なにも書くまいと思ったが、一言だけ添える。全て無茶クソだ。」

「然しこの男、なんにも読めてないのではなく、
 ハナから読む気がなく、読んでもいない。」

「知ったかぶりを除けば、カワイイといえばカワイイ詐欺師だ。
 偏差値50以上の者は引っかからないだろう。」

こんな調子で罵詈雑言を浴びせているのである。
いったい松岡氏の書評の何が面白くないのか
理由も書かないので筆者にはさっぱりわからない。

この記事というにはあんまりな文章の後に
「口直し」と称してマルクスは唯物論者じゃなかった
と主張する素人の意見を紹介しているのである。

しかもその意見はAmazonに超長文で載っていたもので、
レビュー欄に評論を書くという公共のルールを無視した
とても恥ずかしい行為の上で書かれたものだ。

私から言えば、自分のサイトで自由に書評を書いている
松岡氏のほうが、よっぽど好感が持てるのだが……?


一応、その問題となった松岡氏の書評を紹介する。
http://1000ya.isis.ne.jp/0789.html

マルクスの『経済学・哲学草稿』の書評である。
この本は、そもそも1932年、つまりマルクスの死後に
公刊されたもので、生前には発表されなかったものだ。

その草稿(つまり覚書)について、松岡氏は
自身の青年時代の読書体験と関連付けながら
その意味を探ろうと果敢に挑戦している。

若干、エッセイじみているが、決してマルクスを
全否定したわけでも、特定のグループを支持するものでも
バッシングするものでもない。「この本を読みたい」という
気分を引き起こす良い文章だと思う。

そもそも、松岡氏はマルクス主義者ではないが、
レーニンの『哲学ノート』を絶賛したり、反共主義
にとらわれない自由な論評を行っており、そこが魅力でもある。

コミュニストがケチをつける部分などどこにも見当たらない。
むしろ自称マルクス主義者の珍論者のほうが
よっぽど共産党を全否定する反共左翼ではないか?

なぜこんな態度を取ってしまったのかさっぱりわからない。

---その3へ続く---

老害党員についてその1

2013-06-23 16:34:10 | 反共左翼
私は領土問題、天皇制、北朝鮮外交などの国家中心主義に
陥りがちな問題については恐らく相当ラディカルな立場にいる。

大日本帝国の明治以来の侵略行為を本気で反省するには
同国の原動力となった天皇制の徹底批判が必要だと考える。

また、領土問題は国益にとらわれず、独島は韓国に「返還」、
尖閣諸島は日中台共同の歴史研究、北方4島は
現地のロシア人と先住民族アイヌの声を反映すべきだと考える。

北朝鮮、中東、アフリカ、ラテンアメリカなどの非(反)先進国陣営
に対しては基本的に彼らの立場を最大限に尊重する立場をとる。

要するに、日本の利益に縛られない考え方をするので、
議会主義の立場にいるために、政党としての制限を受けざるをえなく、
結果的に極論を言えなくなった共産党とは違う立場にいると思う。

だが、私は選挙や議会といった立憲法治システムを尊重せずに、
ビラ配りやデモばかりしている反共左翼の原始的な行動と比べて
この議会主義は一歩進んだスタンスであり、他国のコミュニストと
比べてもユニークな思想として尊重もしている。

また、戦前戦後いずれの時代においても野党らしい野党、
抵抗勢力の代表政党は共産党ただ一つであり、たとえ意見が
違っても消えてほしくない政党として支持をしている。

そういうわけで、自分では反共ならぬ非共左翼なのだろうと
認識しているが、最近の年老いた共産党員のブログを読むと
ひょっとして自分はこいつらよりもよっぽどシンパなんじゃ
と勘ぐってしまう時がある。

今回言及するのは、そんな老害党員の一人が運営するブログだ。

そもそものきっかけは、Amazonで足立正恒氏のマルクス哲学の
本を品定めしていた時だ。同氏の著作『唯物論と弁証法』を
酷評しているレビューがあったのだが、この評者、Amazon
のレビュー欄が公共の場であることを完全に無視して物凄く
長い文章を書いており、しかもその内容がマルクスは唯物論
じゃなかった(!?)という新事実を指摘していたのだ。

高原利生氏というらしいのだが、他に書いたレビューも
すべてマルクスの著作であり、いずれにおいても
持論を長々と、かつクドクドと書いており、
「おいおい、評論家ぶってんじゃないよ」とあきれてしまったのだ。

Amazonのレビューは、購入を検討する人間に向けて
参考にしてもらうために書くものだ。

Amazonレビューは持論を展開するためのものではない。
Amazonは評論サイトじゃない。

これは言ってみれば、本屋の棚の前で演説しているような
もので、はっきり言って営業妨害
だ。

しかも、その内容は反共左翼にお決まりの
「日本共産党はすべて間違い!」
「だから本物のマルクスを復活させる!」
「つまり俺のマルクス理解が完全正義!」
という幼稚なスローガンで、営業妨害どころか
明らかに政治的なネガティブ・キャンペーンだ。

こういう手合いの輩は普段は無視するのだが、
ご丁寧に本名で投稿していたので、哲学者かと
思い、検索をしたところ、プログラマーだった。

っておい!完全に畑違いかよ!
マルクスは哲学・経済・歴史・科学といった
多岐にわたる領域を総合的に理解する手法を取るので
時々こういうのが出てくる。まぁ、よくあることだ。


さて、高原氏については、よくあることとして
特に気にしていないのだが(電車の中で飯を食ったり
化粧をしたりするような行為自体は下品だと軽蔑している)、
なんと、同氏を肯定的に紹介してしまった党員がいたのである。

―その2へ続く―