猫と亭主とわたし

愛猫。虹のかなたに旅だったブラッキーとリリを偲び。家族になったルナと庭に移ろう季節、折々の想いを写真と文で綴っています。

リルケの薔薇

2014-06-07 13:11:17 | わが家で咲くバラたち
雨の合間。
わたしの背丈より高いリルケの薔薇をみあげた。
まだ、切るのは可哀想かしら。
かたい蕾は開花するだろうか。
無意識に手を動かして剪定鋏をチョキチョキと鳴らしながら
30秒ほどバラをみつめた。
また、雨が降りだした。
リルケのバラの茎に剪定鋏をいれ、30センチほど思いきり切り取った。
バラは濃艶な香りを放った。
わたしはとげととげのあいだを親指と人さし指でつまんでバラを持った。
夫の鼻の先にリルケのバラをそっと持っていった。
「いい香りでしょう」
「ああ、いい香りだね」
夫の優しい笑顔をみてわたしもうれしい。
わたしはどのバラも好きだけどほかのどれよりもリルケの薔薇が好き。
どうやらつゆいりらしい。

   リルケの薔薇
    

        

    

      
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