goo blog サービス終了のお知らせ 

猫と亭主とわたし

愛猫。虹のかなたに旅だったブラッキーとリリを偲び。家族になったルナと庭に移ろう季節、折々の想いを写真と文で綴っています。

春のけはい

2009-01-22 18:49:30 | Weblog
■暖かなので……「春雨じゃ、濡れていこう」なんて夫はそんな洒落た、ロマンチックなセリフは吐かない。まるで春雨のような感触の雨の中を二人でパソコン教室に急いだ。
ところが急ぎすぎて、まだ時間までに20分もあることに気づいた。

■「回り道していこうか」はいはいはい。そうですね。まあ……夫のいえるマックス……ロマンチックなお誘いの言葉。

■教室への道の手前で左折する。この通りには農家が点在していて、知りあいも多い。
みなさん元気だろうか、などと話し合いながらさらに郊外にでる。

■「雨にけぶり……雑木林が夢幻の世界に在るようだ。ここでどうだ。一枚、シャカットやろうよ」

■最近ではすっかりわたしのアッシスタントぶりがイタについてきた夫が立ち止まる。

■なるほど。霧に浮かぶような遠景の林がみえる。
「枝先で春の芽がふくらんでいるようだ。みてごらんよ。色合いがちがうだろう」
木の芽がといわずに、春の芽と表現したところに夫のセンスがちょっぴりひかった。

■そのちょうしよ。もうすこしで、なにかロマンチックなことばがきかれそうだ。
だがそれっきり夫はだまってしまった。
わたしが遠景にカメラをむけているのをじっと見守っている。

■ともかく雪でなくてよかった。
雨降ればバラ遠からじ。わたしもあまりシャレタことばはでてこない。
シャカシャカ写真をとりつづけた。
林がたしかに薄紫色に霞んでいる。

       

       

ブログランキングに参加しています。お力添えをいただけるととてもうれしいです。
           ↓どちらかクリックよろしく。
     にほんブログ村 花ブログ バラ園芸へ
     ブログランキング・にほんブログ村へ
     応援ありかとうございます