ならなしとり

外来生物問題を主に扱います。ときどきその他のことも。このブログでは基本的に名無しさんは相手にしませんのであしからず。

熊森批判2010年度まとめ その6 熊森批判をしているブログ

2011-03-10 19:00:34 | 熊森批判まとめ
 今回はならなしとり以外で熊森批判をしているところを取り上げたいと思います。

生態学方面からやっているところ

日々雑感 【日本熊森協会への疑問】

熊森批判としては僕と同じく、去年の秋以前からやっていたブログ。古株のひとつですね。

紺色のひと 【熊森】

twitter上でよくやり取りするAsayさんのブログ。記事の数こそ少ないですが内容は濃密。うちよりも万人向けだと思います。


生態学+トンデモの連鎖に注目しているところ

akira's room

熊森とひっつきもっつき」は必見。トイレを素手で掃除する(衛生面で問題のある)運動とドングリ運び、危険性を容易に想定できるのにしないあたりが似通っていますね。

Gazing at the Celestial Blue

碧猫さんのブログ。今、巷で話題になっている水源買収問題ですが、その背後には熊森の影が・・・。日本の水源の森ってどう危ないのだろう?その1、その2を読むと水源買収を熊森顧問が煽っていることが分かります。個人的には熊森が関わっているという時点で相当胡散臭いですね。真面目に取り合う必要があるのでしょうか?

今回紹介したほかにも熊森批判をやっているところはありますので、個々で探すのもよろしいかと。熊森批判まとめはもう一つ作ろうかとも思いましたが、現状認識もろくにできない馬鹿を紹介することになり、梨のストレスがたまるので今回は省きます。気が向いたらやるかもしれません。




熊森批判2010年度まとめ その5 組織としての熊森

2011-03-05 22:17:46 | 熊森批判まとめ
 またまた熊森批判です。これも含めてあと3つで終わりにする予定ですが。

去年の批判シリーズ自体に組み込まれてはいませんが、熊森の組織としての部分に目をつけた記事です。

熊森が学会をつくったようです

熊森の正体見たりなんとやら

権威づけのための学会と熊森の内実です。ただ、去年の騒動でいくらか支持者は増えたでしょうね。

熊森の助成金について調べてみた

熊森の資金源について。大部分は会費でしょうが、このように助成金ももらっているようです。

組織としての熊森 自浄作用は期待できるか?

熊森批判シリーズとして組織について触れた記事。学会だの言っても、まぁ上層部の妄想を満たすためのおもちゃですな。

熊森批判2010年度まとめ その4

2011-03-01 14:16:33 | 熊森批判まとめ
 熊森批判まとめその4です。あと2,3作りそうな気配がするんですがどうしたら・・・。
そんなことはさておき。今回は梨の熊森に対する生態学方面の批判をピックアップします。

熊森は大変なことをしてくれました

熊森がまさかの行動に出てしまったので、自分としてはフライング気味になってしまった記事。予想外に多くの人に見ていただきました。

そんな熊森で大丈夫か? 熊森のドングリ運びへの見解に突っ込んでみる

熊森のドングリ運び批判その1。後から見返すと微妙な出来。遺伝子攪乱についてはそのうち取り上げる予定。

そんな熊森で大丈夫か? ドングリ運びとシカの増減

ドングリ運びはシカなどの餌条件を改善させ、結果として森林破壊の手助けになっているのではという話。おまけの写真も是非。

ドングリ運びとドングリの散布者たち

堅果(ドングリ)の主要散布者であるネズミについての話。ネズミが増えることにことによる植生などへの影響も2つの論点として提示しています。

そんな熊森で大丈夫か? クマにドングリは他者危害

ドングリ運びの杜撰さについての批判その1。

そんなドングリ運びで大丈夫なわけあるか

批判その2。何が食べに来ているのか確認することもなく、とにかくいい加減な計画のもと行われていることがわかります。


そんなドングリ運びで大丈夫なわけあるか2 愛熊無罪で済む話ではない

ドングリ運びは明確な他者危害です。徒にクマと人の接触確率を上げているのですから。

おまけ
先日、兵庫県であったクマのシンポジウムに行った時のレポートを有志の方がまとめてくださいました。

「ツキノワグマの大量出没の要因と対策を考える」シンポジウム、invasivespeacieさん(salmoさん、あるいは梨さん)によるレポート

簡易的なものなので、こちらでも記事にするつもりです。


熊森批判2010年度まとめ その3 熊森とメディア

2011-02-15 16:41:34 | 熊森批判まとめ
 すみません。だいぶ遅くなりました。今回は熊森とメディアの取り上げ方についてです。

性懲りもない人たち

それは全力で非援護射撃です

このときは余り事態が大ごとになると思ってなかったんですね。「ああ、またあいつらやりやがった」くらいの認識でした。まさか、その後、拡散してあんなことになるとは。侵略的外来生物は定着しきる前に駆除しろっていうのがよく分かりました(←違う)。結局、新聞社からは回答はありませんでした。まぁ、肩書のない一個人ですから。こういうことにはやはり学会などの分かりやすい権威の働きかけが必要だなと感じました。

熊森は大変なことをしてくれました

まさかテレビに取り上げられるとは思いもしませんでした。宇多田発言の次くらいにびっくりしましたかねぇ。本当に、いくら生態学徒や専門、非専門を問わず現場の人が頑張ってもマスメディアがせっかく育てたものをなぎ払ってきますからね。ある意味、獣害そのものよりやっかいですよ。

獣害をなめているとしか思えないメディア (激怒)

こちらは頭を使ってんだかよく分からない高校生たちのドキュメンタリーについてです。今月末に兵庫のシンポに行く予定なのでそこで情報収集ができればとも思います。
「高校生だからしかたない」というような割とこの高校生たちに優しい見方もあるけど、僕からすれば「(`ω´)ゑ?なにふざけたことやってんの?」という思いがまだあります。僕にしても中3のころからブラックバス問題に首突っ込んでいろいろ調べてきたわけですし。それを思うと「お前ら、やってることが適当だよな?」と今でも言いたくなります。

それでいいのかマスメディア 熊森報道に思う

特に言うことはありません。ここまでで言いたいことは言い尽くした感がありますし。

ようやく、それなりの記事が

新聞としては数少ないまともな記事。石戸さんには脱帽ですね。

多くのマスメディアの認識としては“動物に餌をやるのは美談”なんでしょう。
いい加減、鳥インフルなどの騒ぎと関連付けて考えてほしいのですが。まだまだ、そこまでの記者は少ないということなのでしょうね。代わりにネットがどうかと言えば、そこらの専門書より優れたものもあれば、多くの熊森報道以下のノイズも数多いので、利用方法、論理的思考が分かってないとあまり変わらない気もします。

熊森批判2010年度まとめ その2 熊森と有名人

2011-02-03 21:15:36 | 熊森批判まとめ
 2回目は熊森と有名人たちの関わりについてです。
このブログは、2年くらい前から「日本熊森協会」(以下熊森)を批判してきました。
理由は、外来生物問題について熊森が発言しており、その内容がめちゃくちゃであったからです。
それらは過去にいくつかまとめてあります。

今回の熊森批判シリーズのきっかけは宇多田ヒカル氏がツイッターで呟いたことから始まりました。

以下引用
難しい問題だよね。東京なんかに住んでるだけじゃ分かったようなことは言えません。ここで色々な人の意見・情報が聞けてすごくタメになるし嬉しいです。実は日本熊森協会は前から気になってて、最近HPをチェックしてる→ http://kumamori.org
引用終わり

これにより一気に熊森の知名度が広がったように思います。なんせ膨大な数のフォロワーがいますからね。
これに対して取り急ぎ批判したのが「宇多田ヒカルさんが熊森に興味を持ってるみたいorz」になります。あのツイートを見たときは本当に打ちひしがれました。今まで地道にコツコツとやっていた努力を覆された感覚がしました。

以下引用
昨日、日本の熊や環境について書いたらものすごいレスポンスで、みんな関心あるんだ!ってすごく嬉しかった。これから自分がやりたいことも出来たし。でも熊森協会を紹介しちゃって、迷惑がってる人もいるみたいで…やっぱり難しいなあ。できること沢山あるはずなのにな。
引用終わり

迷惑というか調べて発言してくださいという感じで書いたんですけどね。
その後、批判もあるよという声が届いたようで、ピッキオなどまともなところも紹介してくれました。バランス感覚はそれなりのものをお持ちのようです。
以下引用
森の再生や熊との共存を目指してる団体はいっぱいあるよ!軽井沢のNPO picchio、NPOどんぐりの会、日本ツキノワグマ研究所、日本自然保護協会。興味がある人は、まず自分で調べて、自分の意見と合うところを探すのがいいと思うよ!同じ目的でもみんなやり方が違うからね。
引用終わり

もう一人の有名人は翻訳家の池田香代子氏。「ソフィーの世界」、「世界がもし100人の村だったらシリーズ」で有名ですね。

熊にドングリを

この方は完璧に熊森賛美です。少しは調べてほしかったんですが。この方は911陰謀論などにも関わっているようですが、どこまで事実確認をきちんとするのか疑問です。
この方に対する直接の批判は以下にあります。

池田香代子が野生動物への餌やりを推奨してる件

信頼されている有名人が安易にブログを書く弊害

熊森批判2010年度まとめ その1

2011-02-01 22:44:34 | 熊森批判まとめ
 お待たせしました。昨年から今年にかけての熊森批判のまとめをしていきます。

まず、今回の熊森批判の目的は、熊森の言い分と現在の主流派の言い分を対比させてみようというものでした。というわけで、最初は熊森批判ではなく、クマの生態、対策から紹介していきました。「獣害問題」として別カテゴリにまとめてありますが、ここでは熊森批判の一部としてまとめます。

ツキノワグマとはどんな動物か?
日本に棲むツキノワグマとヒグマの生態について簡単に解説しました。

クマの食べ物 ドングリってなんだろう?

ドングリってなんだろう 補足
クマの主要な食べ物であるドングリ(堅果)について紹介しました。


クマが出没するわけ

クマによる被害

自治体のクマ対策 基本のキホンと現状
クマが出没する原因であるドングリの豊凶作や人里近くの餌の有無、出没による被害や省庁や現場での対策を紹介しました。
ここまでが基本編となります。これ以降の熊森批判はこれを読んでいることを前提に書いています。


これはおかしいよ熊森協会 まとめ

2010-02-03 00:25:13 | 熊森批判まとめ
 今回の熊森批判シリーズのまとめです。今回は多かったのでまとめも大変でした。
では熊森に関わる専門家のおかしなところに突っ込みを入れました。はっきり言って熊森の顧問は専門家としての経歴、能力が胡散臭い人が多いです。

では熊森の学問背景とされている現代生態学について考察しました。この結果、ダブルスタンダードを外来生物問題でおかしていることから学問として成立せず、それっぽい言葉を並べただけのニセ科学だと判断しました。

では熊森のボランティアに対する姿勢について突っ込みました。どうにも熊森はボランティアを使い捨てのコマくらいにしか思っていないのではないでしょうか。

では熊森とニセ科学の関係について調べました。正直クラッと来ましたよ……。

では熊森の責任の所在を明らかにしない体質について突っ込みました。

ではタンニンがアカネズミに与える影響を実験した論文をもとに熊森のドングリ運びを批判しました。これについてはブクマでご指摘をいただいたのでもう一度ノネズミとドングリの関係について勉強しなおします。

10では若ぐま隊に入る人たちに忠告めいたことを書きました。届けばいいんだけどたぶん中核に組み込まれた人には届かないんだろうなぁ。
11ではカルトとの類似性について言及しました。ぶっちゃけ熊森、カルトと言っていいと思います。
一応これで今回の熊森批判シリーズすべて終了です。

ここがおかしい熊森協会 暫定的まとめ

2009-09-19 22:36:44 | 熊森批判まとめ
 これまでやってきた「ここがおかしい熊森協会」のまとめです。今までの「ここがおかしい熊森協会」シリーズを一つづつ要約した形となっています。

 シリーズの一番初めであるでは熊森の外来生物対策観に疑問を呈しました。具体的には、在来生物を囲い込んで保護すればいいという案に対し、グリーンアノールという小型のトカゲを例にしそれは現実的に有効なのかつっこみました。また熊森の外来生物法に対する見解は歪んだものではないかとの指摘も行いました。
 では熊森の外来生物対策批判を批判しました。ここでは熊森の使用している例示が在来生物間のものであり外来生物問題に使用するには不適当であること、いずれ落ち着くのであれば問題なしとするのであれば、そのような見解をするものが予防原則を支持してもただのポーズにしかならないことを指摘しました。また彼らの言動に見られる陰謀論的な部分にも言及しました。
 では熊森の生命倫理観が欺瞞的であるということを指摘し、自分に都合の良い部分しか引用しない体質を踏まえてそもそも議論をおこなうには未熟すぎると結論付けました。
 では熊森は批判に対し何ら答えていないことを彼らが有名になったドングリ散布事件を例に指摘しました。また、彼らが議論をしたいと言いつつも専門家と向き合うためのリングには上がらない口先だけの存在であることも指摘しました。そして彼らの専門分野であるはずの獣害対策においても個体数把握の精度を高めることを放棄したド素人のクレーマーにすぎないと結論付けました。
 では熊森に決定的に足りない論証の際のルールについてさわりにすぎませんが説明しました。ここでは論証をおこなう際に参考になる本も紹介しました。
 以上がこれまでおこなった「ここがおかしい熊森協会」のまとめです。今後のシリーズ予定としてはドイツの外来生物対策を調べ、熊森のHPにある内容が正しいのか検証しようと思います。また、もう少し彼らの本丸である獣害問題にも踏み込めればいいなあと思っております。