ならなしとり

外来生物問題を主に扱います。ときどきその他のことも。このブログでは基本的に名無しさんは相手にしませんのであしからず。

それは存在が自己矛盾

2011-05-28 19:06:01 | Weblog
 今回は黒梨モードで、いつもより煽り、侮蔑等多めでお送りします。嫌な方は戻るを。“日本語が理解できる方のみ”読むことを推奨します。
こちらもまともに読まずにピーチク騒ぐひよこの相手はしたくないので。コメントも考えてくださいね?論理と事実で生半可な自尊心を蹂躙するくらいには容赦しませんから。
事の発端はしばらく前に書いた武田邦彦批判記事についたいくつかのコメントです。
熊森批判で荒らしがついた時以来の驚きですね。くだらないにもほどがある。
そいじゃぁ相手してやろうか。
まずは名無しから(このブログに名無しで書き込む時点で頭がアレだが)。

少しでもリスクがある場合に、それを回避しないのでしょうか?
リスク回避の対応!!
単純にそれだけで良いのではないでしょうか?
自分が、親ならば汚染の可能性のある食品は子供に食べさせないと思いますが?


少しでもリスクがある場合はそれを回避される方のようですね。じゃあ、なんであんた存在してるの?少しでもリスクがあるものを回避するということは、当然、自動車には乗らないでしょうし、外出もしないのでしょう(自動車や自転車にひかれるリスク等ありますからね)。食事にしても摂取すると死亡する塩は当然摂らないでしょうし、水やそのほかのものもしかりですよね。というか、感電死する危険性があるのに電気を使う時点でなんともはやですね。きっと幽霊か何かでしょう。幽霊に書き込みしてもらえるなんて稀有なブログです。
さて、すこし乱暴な論理展開をしました。実際のところ、ごく簡単な常識がある人であれば、たとえ大量に摂ればリスクがあるとしても、少量の塩は生きていくうえで必要なことはわかります。
つまり、リスクを云々するには量それもこれこれこれくらいといった“定量的な”話ができないといけないのですね。

ここまでのまとめ
どんな小さなリスクであれ回避したいという人間が存在することはおかしい。日常はリスクに溢れているため、どんな小さなリスクも回避するという行為そのものが成り立たない。
どう考えても有言不実行。
こんなことを言い出すのは論理矛盾にも気づかず、現実も見ようとしないバカ。
これを踏まえてもう一つ見てみますか。
次、エリカとかぬかす人。

善意でなくても、科学的知識のない市長の選択がたまたま正解であっても、とにかく子供たちだけは守ってもらいたい。
その意味でも、今回は、福島産の食品を給食に出すべきでないという武田先生の言が正しいと思います。いわき市長の甘すぎる認識はなしでしょう。
いわき市長を間違って糾弾した部分より、この部分こそが最も大切と考えられる。
どう思われますか?

根拠も示さずに正しい、正しい・・・・・・w
結局のところ善意を免罪符にしてるのがわかってないのは貴様だよなぁおい?
いつから定量的な話もできず、思います以上の根拠すら示せない無能が「子供の未来が心配ですw」なんて大口をたたけるようになったのでしょうね?わざわざ、議論検証を主に据えているブログでこういうことを言うのは相当自身があるのでしょうねぇ。
ああ、胸糞悪い。コメントの方も、くだらないコメントは管理人判断で削除しますのであしからず。さて、臆病な梨は塩でも撒いておきますか。

幻想に揺蕩う

2011-05-22 21:05:16 | 議論
 前回、問題点を指摘した記事ですが、トラックバック後に見直してみたら追記がありました。なんともひどい言いぐさで、こちらが呆れるほどです。

5/13 追記

バードストライクに噛みつく人が多くて驚きました。皆様、それほど鳥類保護に関心があったとは。

いきなり皮肉ですか。バードストライクについて指摘した幾人かは戯れで指摘したわけではないのですが。さらに言えば、噛みつかれたのはあなたのわきが甘かったせいですよ。皮肉の前にやることがあるのでは?

はっきり云っておきます。本文中にあるように、無視すべきでは無いと思ってはいても、もともと低周波問題もバードストライク問題も大した障害とは考えておりません。

問題点(認識の甘さ)を指摘されたら逆切れしているように見えるのですが・・・。たいした問題じゃないから、ああいういい加減な解決策という名の思い付きを口にしたわけですか?その割には初歩的な部分で躓いていましたが。


風車のバードストライクに詳しいらしい方々はこうした話を知ってます?
高尾山天狗裁判

中略

別に圏央道に限りません。我が静岡県では第二東名の建設で山間部が切り開かれていますし、静岡空港建設ではオオタカ生息地が失われました。「(オオタカなど)追っ払ってしまえばいい」と発言した県議もいましたし、実際、空港建設後オオタカはいなくなりました。日本全国、野生動物は開発に伴う環境破壊で生息地を逐われましたが*7、「風力発電はバードストライクがあるからダメ!ゼッタイ!!」と云う人が、その状況にどれほど注意を払ってきたか。まったく注意など払ったとは思えませんね。原発被災後でさえ、「経済のために原発やむなし」と云う人たちが、野生動物保護のための環境保護(開発放棄)を認めるとも思えませんから。

無論、裏は取っているのでしょうね?ご自身が無知という名の風車に突っ込む鳥ではありますまい。皮肉を言ったつもりでしょうが、あなたが無知であったという現実は微塵も揺らぎません。話をすり替えずに問題点と向き合ってください。
皮肉抜きで言うと、日本野鳥の会がトンネル建設撤回の要望書をだしているのですが。
それにしても「ダメ!ゼッタイ!」というのはどこのどなたのことでしょう?僕にしてもやるなら現状認識をちゃんとしてくれ(そのうえで議論するのは構わない)という立場なのですが。藁人形でないことを祈ります。

ですから、バードストライク問題は“ためにする難癖”に過ぎない。低周波問題も同じです。それほど近隣住民の健康問題が気になるなら、鉄道、道路、空港、工場周辺住民はどうなのよ?という事になる。
この問題に関しては(原子力消極的賛成派に対し)まともに取り合う気などありません。本当に、バードストライクや健康問題を本当に気にする人なら、原子力に賛意を示す、なんて事はありえませんから。

自分の間違いを指摘されると、逆切れして論点をずらした挙句、現状認識なんてどうでもいいとうっちゃる人間のようですね。一つ言わせてもらえば、“そんな人間のほかの発言は信用できません”
現状認識をおろそかのままで良しとする人間がきちんとほかの分野でも情報収取をしているのでしょうか?
ある人間のいうことを信頼できるかどうかの簡易判定法に“自分の知っている分野で的確なことを言っているか”というものがあります。今回の一件、僕から見れば、この人は論者として信用できないと考える根拠が一つ積みあがりました。



風力発電とバードストライク 追記あり

2011-05-14 22:14:53 | 保全生態学
 先日、このような記事を読みました。その記事内の風力発電とバードストライクについての見解が非常に酷いので、バードストライクの説明(注:風車への衝突のみ)もかねて反論させてもらいます。なお、そのほかの部分については判断するだけの十分な知識がないので控えさせてもらいます。

低周波問題やバードストライクはどうする?
この問題は決して無視して良い問題ではありませんが、原子力維持に伴う夥しい犠牲を無視したがる“現実的な”方々が強調したがるのはウンザリしますね。

中略

バードストライクに関して云えば、天敵である猛禽類の姿や声を流すだけで、近寄らなくなると思いますね。

いや、風力発電で起きるバードストライクで一番問題にされるのがワシタカ類の衝突ですから。たとえば、2008年に岩手県で絶滅危惧種であるイヌワシが風車のブレードにぶつかって死亡し、日本野鳥の会が岩手県に対し要望書を出しています。
先に引用した発言は無視して良い問題でないとしながらも、出てきた案が現実とかい離しすぎていて、これだけで碌に調べていないことがわかってしまいます。
風車近くにワシタカが近づく理由の一つに、風車周辺は餌となる小型齧歯類などが集まりやすいということがアメリカではあげられています。また、地形によっても衝突リスクが増大するようです(山の尾根、鞍、縁、急斜面など)。
鳥類だけが問題となるわけではありません。コウモリ類の衝突も問題となっています。コウモリの何が問題だ?と思われる方もいるかもしれません。日本には在来のコウモリは46種いるとされています。そのうち、レッドリストに入っているコウモリは31種(ⅠA~DDまでを含む)。つまり、そのほとんどが絶滅の危険性が高いとみなされているのです。日本の在来哺乳類が約100種ほどで、そのうちの3分の1を占めるコウモリのほとんどは芳しくない状況に置かれているわけですね。
このように、絶滅の危機が高い動物が風車と衝突する可能性が高いわけです。かの記事のブックマークでバードストライクについて指摘するコメントが多いという背景にはこういう理由があったわけですよ(一部尻馬に乗ったのがあるけど)。
さて、ここまで書いてきましたが、根本的なことがまだでしたね。そもそも、どうして鳥やコウモリに配慮しなきゃならんの?という疑問を持つ人もいるでしょう。それに対して梨の答えを書いておきます。僕らの生活というのはすべからく生き物に支えられています。食べ物はもちろん、大気の調節や木材も生き物がいないと成り立ちません。よく使う化石燃料にしても、植物が長い年月をかけてできたものです。それらを支えて作り上げてきたのが生物多様性です。生物多様性がなくなるということは、僕らの選択肢が狭まるということでもあります。極端な話、晩御飯のおかずは肉か魚かという他愛ない選択も多様性がなくなれば今夜はイモのみ一択ということになるんですよね。ワシタカにせよコウモリにせよ、生物多様性を作り上げてきた一員ですから、彼らが絶滅するようなことになれば、長期的に見て確実に僕らの選択肢は減りますよね。
今現在、人類というのは「生物多様性大破壊!どこまで壊しても大丈夫かな!?」というチキンレースをやっていますが、その限界点は誰も把握してないわけでして。ただ、絶滅や減少というのがその限界点により近づくことは明らかですから、できる限り避ける方が賢明ですよね。
引用した部分の問題点はこういうところにもあります。資源やエネルギーについて語っている人が生物資源の保護に対して無頓着ということでもありますから。バードストライクについての突っ込みといのは鳥やコウモリがかわいそう云々ではなくて資源保全どう考えてるの?という突っ込みでもあります。
風力発電について語ることそのものは咎めるつもりは無いのですが、あからさまに間違った現状認識で語られても誰のためにもならないわけですよ。余りにもリスク認識が粗雑なまま語られても困ります。ありていなことを言うなら、“やるなら真面目にやれ”といったところですか。

参考資料
国内における風力発電施設が与えた鳥類への影響の事例
レッドリスト 哺乳類
島田泰夫 2006「風力発電とバードストライク」生物科学第57巻第4号
バードストライク

追記5/15
コウモリについての部分を手直ししました。
訂正5/22
現在の日本のコウモリは亜種含め46種のようです(第三次生物多様性国家戦略参照)。ご指摘いただいたホルモン氏ありがとうございます。

追記6/9
 ついに真打が登場しました。
「風車と翼 」
なぜバードストライクが問題視されるのか、その背景である生物多様性を守る意味とは何か非常に丁寧に書かれているので一読をお勧めします。

獣害ネタ2つ

2011-05-11 22:37:35 | 獣害問題
 僕も参加した兵庫県のクマシンポジウムの内容が兵庫県森林動物センターのHPで公開されています。
森林動物研究センターシンポジウム2010開催結果報告

梨のレポートはこちら

アンケート結果を見ると露骨に熊森の質問があったりしてなかなか笑えます。
そして、熊森にとっての不都合な真実をもう一度ここに書いておきます。

凶作年でもクマの脂肪蓄積など栄養状態に問題なく、生息頭数も増加傾向でドングリを撒かないとクマが減る状況ではない。

(藤木研究員の発言。パネルディスカッション概要より)



シンポジウムに行けなかった人、興味のある人はどうぞ。
もう一つは、日本オオカミ協会(以下オオカミ協会)のHPが跡形もなく消えていることです。たしか2,3ヶ月前にリニューアルされたはずが突然消えるのは一体全体どういうことでしょうね?グーグルにキャッシュが残っていたので助かりましたが。
オオカミ協会が醜態をさらしたQ&A
イノシシは減っているのに増えていて、クマは日常的に人を襲うというのがオオカミ協会の見解らしいですよ。本当に一知全壊した知ったかぶりなことで。
しかし、キャッシュが取れた最後の日が5月4日ですが、その日は僕がオオカミ協会批判を書いた日なんですよね。たかが一個人の批判でHPごと消すなんて、まさか・・・・・・ねぇ?まぁ僕の考えすぎですよね?

生肉を食べる前に考えてみたいこと

2011-05-08 11:43:13 | 料理
 今回はレシピの話ではありませんが、食材に関することなので料理カテゴリです。富山県で焼き肉店のユッケを食べたことで食中毒が発生し、男の子2人を含む4人が死亡しました。
非常に世間では驚かれていますが、少なくとも食品衛生などにかかわる人たちの間では生肉(馬肉除く)を食べることは危険な行為という認識が以前からありました。安全な基準を満たすだけの肉がそもそも流通していないからです。
それについては、素人の僕が書くより、専門家が書いたものを読むほうが正確な知識を得られるでしょうから、リンクをいくつか貼っておきます。

肉の生食関連エントリまとめ

以前から警鐘を鳴らしていた人のまとめ記事。僕もこの人がいなければ生肉の危険性について無知なままだったでしょう。

かわいそうな男の子(FOOCOM.NETにはこれ以外にも良質な記事が多数あります。現在会員募集中)

食中毒に思う事(前編)

食中毒に思う事(後編)

わかりやすく、要点がまとめられています。

以下、素人の戯言
梨が特に強調する必要があると考えるのは、消費者側にも問題はあるということです。美味いから食べたいとか、愚行権を振りかざす人がちらほらいるのですが、じゃあ、どうしてあなた方はわざわざ飲食店で食べたがるのでしょうね。自分でユッケを作るという選択肢はないんですか?ある意味(一面的な見方であることをお断りしますが)、飲食店と心中したがるようなもので、公衆衛生的にもはた迷惑ではないのでしょうか?安全な肉を食べるためのコストはきちんと支払ってやるから食わせろというならまだわかるのですが。

追記/誤字直しました。

日本オオカミ協会は明らかに獣害問題の専門家でない

2011-05-04 12:47:12 | 再導入
 日本オオカミ協会(以下オオカミ協会)のQ&Aに突っ込みを入れていきます。キーストーンも知らないブログよりましかと思えば、大して変わりませんでした。

3.日本の生態系はオオカミがいなくても問題ないのでは?
各地でカモシカやイノシシがいなくなっているのはシカの増えすぎが原因です。
中略
最近では増えすぎたイノシシやサルによる人身害すら頻発しています。山口県ではイノシシに襲われて死者が出ています。神戸では高齢女性が指を食いちぎられる事件も起きています(原因は、イノシシが急増していることに加えて、不用意な給餌であろうと考えられます)。これらすべては、捕食者オオカミを絶滅に追いやったことから始まったのです。今や、シカやイノシシの増加を狩猟だけでは抑制できません。

ねぇ、矛盾って知ってます?イノシシがいなくなっているのはシカが原因で、増えすぎたイノシシによる人身事故があるんですか。ある地域で局所的に起こっているという解釈をすれば、一応矛盾は回避できますが、元の文章は条件を限定せずに断定形で書いているわけでして。矛盾を回避する解釈そのものが難しいですね。


5.駆除や狩猟、柵でシカやイノシシ、サルなどによる被害の防除はできないのですか?
中略
しかし、研究者たちはかつて大台ケ原にオオカミが生息していたことを知っていながら、それを頂点とする食物連鎖の復活を議論していないのは実に奇妙なことです。研究者たちは、オオカミの役割にまるで気がついていなかったか、気がついていてもオオカミの復活に触れるのは具合が悪いと考えてあえて口にしなかったのかどちらかでしょう。こうした態度は、真実に忠実であるべき誠実な研究者としては恥ずかしいことです。


はいはい、せめて公式ブログの人間にキーストーン種をきちんと理解している人間を据えてから専門家名乗ってください。しかし、武田邦彦といい、誠実や真実という言葉を持ち出す自称専門家ほど言葉が薄っぺらくなるのは僕の錯覚でしょうか。

7.日本に生息していたオオカミは日本だけの固有種なのではありませんか?だから、再導入オオカミはマングースやアライグマと同じように外来種ではありませんか?
中略
トキもコウノトリの復活も大陸に生息する個体群からの再導入によって行われています。オオカミの再導入も、トキやコウノトリとまったく同じことなのです。こうした理由から、オオカミの再導入を、もともと日本に生息していなかったマングースやアライグマ、ブラックバスの持込と同じだと考えるのは完全に誤りなのです。したがって、もともと日本に生息していたオオカミと同じ種である、再導入オオカミが日本の生態系に悪い影響を及ぼすという心配は根拠のない杞憂といえるでしょう。


いや、現在のトキもコウノトリも定義的には外来生物でしょう?トキ、コウノトリなんかはある意味で保全生態学設立以前の保護とそれ以降で捻じれた保全生態学のコンコルドでしょう。まぁ、僕はもともとメタ個体群でないのに再導入することに否定的です。それをやる前にやることがいくらでもあるだろうと。

分類学的差異はあっても、生態には違いは認められなかったということなのです。それゆえに、日本列島の隣接地域に生息する亜種であるタイリクオオカミの導入は日本の生態系の再生に貢献こそすれ、好ましくない影響を及ぼすという根拠は見出されないのです。


外来生物でおなじみのフランケンシュタイン効果はどう考えるの?

11.オオカミは人を襲うのでは?
人が、オオカミに正しく接しているならば襲われることはありません。もしもオオカミが人を日常的に襲う習性を持っているならば、北米やヨーロッパ、アジアなどオオカミが生息する地域では、毎日多くの人が襲われて、大きな社会問題になっていることでしょう(ちょうど、日本でクマやイノシシが日常的に人を襲っているように)。


日常的にクマやイノシシが人を襲っているってどういう知識の仕入れ方をしているんですか(呆)。クマの被害(人身事故)は多い年でも“全国で”100件前後ですよ?山に入る人間なんて事故件数以上にいるわけで、どう解釈すれば日常的に人を襲うクマ像ができるのか理解できません。クマによる事故は無視するわけにはいきませんが、必要以上に恐怖をあおる必要もありません。このようなそもそもの基礎知識が足りないことを公式見解として載せてしまうオオカミ協会は明らかに獣害問題の専門家ではありません。