ならなしとり

外来生物問題を主に扱います。ときどきその他のことも。このブログでは基本的に名無しさんは相手にしませんのであしからず。

それでいいのかマスメディア 熊森報道に思う

2011-01-08 14:30:55 | 熊森
 熊森のドングリ運びが落ち着いたと思ったら、またメディアがやらかしてくれました。管理人、この前もメディアにブチ切れたばかりなのにね。アハハ。

ドングリ:餌不足のクマのため山にまこう 群馬・高崎


内容は、ほぼ熊森の主張に沿ったもの。ドングリ運びを誰でもできる美談としてとらえ、ドングリ運びに参加した人たちの声を好意的に紹介しています。生態系などへの影響はまったく考慮していません。
ドングリ運びの問題点については過去に書いた物へのリンクを貼っておきます。

自治体のクマ対策 基本のキホンと現状

そんな熊森で大丈夫か? 熊森のドングリ運びへの見解に突っ込んでみる

この記事を書いたのは鳥井真平記者という方だそうです。正直、取材を真面目にやっているとは思えません。いまどき、Google検索で「熊森」を調べれば、否定的、懐疑的な見解がすぐに出てくるのに裏も取らずに団体の主張を鵜呑みにした報道というのはねぇ。これは毎日に限った事でもありませんけれど。
まぁ、メディアが熊森に流れるのも分からないでもありません。だって頭を使わずに楽にすみますから。熊森の言い分をそのまま記事にするのは、あらかじめ「かわいそうなクマのために行動する人たち」という美談というレールがひいてあって、それに乗っかれば読者の支持も得られます。そのレールの先が崖に続いているということに目をつぶれば。
でも、プロのマスメディアであれば、熊森の取材条件のおかしさくらいは気づいて欲しいものです。熊森のHPの取材条件をみればわかるけど、自分たちの言い分に沿ったものは認めて、自分たちに否定的な記事のための取材は認めないなんて、あからさまにおかしいわけで。見方を変えれば、独裁国家の公営メディアとしての役割を押し付けているともいえるわけですよ。
そもそもジャーナリズムはそういったものと戦ってきたのではないのかと。
ま、金をもらったうえでこんなことをやっていれば、そりゃぁブログなどのネットに既存の大手メディアが駆逐されつつあるわけですよ。僕なんて、熊森批判を幾らやっても手元に1銭も入ってきません。むしろ金銭面だけで見たら、取材のための足代や資料費で赤字じゃないですかね。ボランティア以下のことしかできないプロに存在価値はないでしょう。

追記
ちょこっと毎日のツイッターの方にてそれとなく注意は呼び掛けています
もっとも、以前中日新聞にメールしたときのことを思うと望み薄ではありますが。

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