ならなしとり

外来生物問題を主に扱います。ときどきその他のことも。このブログでは基本的に名無しさんは相手にしませんのであしからず。

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楽ちん チョコレートマッドケーキ 

2011-07-28 23:59:00 | 料理
 ひさびさの料理ネタです。尊敬するブロガーである complex_cat氏に教えていただいたレシピです。材料が少なく、特別な手間をかけない簡単なお菓子です。

材料(26㎝フライパンでの分量)
板チョコ 2枚
クリームチーズ 100g
卵 3個
小麦粉 大さじ3
ハチミツ 大匙2~4(なければ砂糖でも可)
オリーブオイル 小さじ1~2

作り方
1.チョコとチーズをボールに入れ湯煎で溶かす(フライパンを使うと洗い物が少なくなる)

2.溶けたら、火から下し、卵3個を割りほぐして入れる。からざは取らなくてもよい

3.小麦粉を篩って入れ、だまが無いように混ぜる

4.ハチミツを加える。ここで甘さが決まるので好きなようにどうぞ

5.オイルをフライパンの底に行き渡るようにひく。残ったらキッチンペーパーなどで拭く

6.生地を流しいれ、弱火からとろ火で15分。(最初は弱火で、10分ほどしたらとろ火)

7.生地に竹串を刺して、生地がついてこなかったら焼き上がり

8.皿にひっくり返し、切り分ける

非常に簡単なので、入門向けのお菓子です。キャンプで作ることも可能です。キャンプでは食材は使い切った方がいいので、クリームチーズは倍量の200g(クリームチーズは一箱200gが多い)でもいいと思います。これに刻んだドライフルーツやナッツを入れてもいいです。

追記7/30
ご本人のところへの直リンクもいくつか貼っておきます。
経過報告 #2
亀日
素敵なド真ん中 素敵な・・・

生態学者の中二病

2011-07-22 21:39:11 | 書籍
 生態学、進化生物学について書かれた新書は大きく2つに分かれます。1つは基礎的な事柄を平易に伝えようとする本。もう一つは、俺はこんなことが言えるんだぜと無意味に気取って内容がおろそかになる本です。今回読んだ「生態系は誰のため?」は後者に属する本でした。
著者の花里氏は信州大学でミジンコの研究をしています。氏の書いた本に鷲谷いずみ氏が過去に推薦文を書いたくらいの人物で、曲がりなりにも生態学のプロと言って差し支えない人物でしょう。
しかし、この本は酷い出来でした。あと10年もしたら池田清彦の仲間入りをするかもしれないと思ったくらいです。読者層をどこに向けているのか、もっと言えば、誰に向けた言葉なのか僕には皆目見当がつきませんでした。中途半端な理解者を生み出すだけで、誰に対してもお勧めしかねる本です。
この本で花里氏が言いたいことを短くまとめるならば、「もっと目に見えない生物にも注目してよ!」ということなのでしょう。しかし、それは他分野を必要以上に貶すことを許容するわけではありません。以下が突っ込みとなります。

・下調べが雑で不勉強
花里氏はP111で外来種の侵入にいつでも人間が関わっているわけでない、鳥などについて運ばれるものもあるだろうとしています。さっそくダウトです。外来生物というのは人間がその生物の移動力、分布域を越えて他所に持ち込んだ生物の事で、鳥について運ばれるというのは外来生物に当たりません。ただし、人間が持ち込んだうえで、鳥などにより拡散した場合は外来生物です。

・で?何が言いたいの?
花里氏の持論として、「生態系は破壊されたのではなく変化したのだ」という主張があります。この本でもたびたび出てきており、人間が森林を切り開いても、森林から都市へと生態系が変わっただけでだという内容の主張をしています。
僕からすれば、言葉の表現の問題にすぎないし、言葉の表現であるなら、より現象をシンプルに表せる言葉の方が的確でしょう。変化という言葉はあらゆる事象に対して使えはしますが、特定の事象を表すのに不適格な場合もあります。
生態系は常に何かしら変化していますが、長期的に見れば変化は一定の幅に収まっています。それを人間が一定の幅に収まらない変化を与えたことを破壊と言っても差し支えないし、それにより不利益を被るのですから変化というより破壊の方がよりシンプルに事象を説明できるでしょう。変化という言葉を使うべきと言っている花里氏はいったいどういうメリットを提示できているのか僕にはわかりませんでした。

・本当に生物多様性を理解しているのか?
 P140~42にかけて、氏は地球を化石燃料によって富栄養化させたことによりバイオマスが増え生物多様性が増大したと言っています。バイオマスのみで評価しようというあたり、まったくの底抜けで考えなしとしか言いようがありません。たとえば、貧栄養の環境でしか生きられない生物がいます。富栄養化すると競争相手が増えて絶滅してしまう生物です。具体的にはカワラノギクなどですね。こういう環境に肥料をぶち込んで富栄養化させることが本当に生物多様性を増やすのでしょうか?ご自身の専門であるプランクトンにしても貧栄養環境にしか棲めない種もいそうなものですが、そういった種はバイオマスの増大に貢献しないからどうでもいいのですかね?それこそ、ご自身の言っていることがそのまま跳ね返っているように見えます。

・新書は地雷だらけ
 生態学や進化生物に関する新書の多くは碌なものがありません。僕自身、ちくまプリマ―だけでもこれを含め6冊読みましたが、そのうちまともなものはシカの専門家である高槻氏らが書いたもの1冊だけでした。残りのうち2冊は池田清彦が書いたものであったり、1冊はドーキンスも読めない哲学者の独りよがり、「環境問題の基本のキホン」にいたっては、進化は優劣を決めるなどと書いてあり、そりゃぁいったいいつの時代だと突っ込みを入れたくなりました。
もちろん、丁寧に書かれた良書が存在するのも確かですが、数うちゃ当たるのは良書ではなく悪書のほうが確率が高いです。本当に勉強したい人は大学レベルの教科書(必ずしも難しいものばかりではない)を読むほうが的確な知識を得られます。
コメント (3)

適切に絶望して次に繋げよう

2011-07-14 20:15:46 | 議論
 今日はニセ科学批判などに梨が思うことです。きっかけになったのは、この記事なんだけど、前々から梨の中にたまっていたものです。

・「ニセ科学批判って詰んでるよね?」
 ニセ科学批判に限らないのですが、誤った情報の批判の多くは長続きできないと考えています。何故なら、適切に評価し支援する体制がないから。個人のモチベーションで続けるなんて、その個人のモチベーションが切れた時点で終わりなわけで。志を持った人は新たに参加してくるかもしれないが、やがて擦り切れる。支援体制もないのに戦い続けろってのも無理な話ですからね。保全で例えるなら、希少な生物がいる土地があったとして、今の管理者は保全しようと頑張っているが、その後継者がいない状態なわけで。
次に、情報へのリソースの注ぎ方が圧倒的にニセ<批判なわけだけど、情報の広まり方はニセ>批判がほとんど。つまるところ、単純に見た費用対効果がとても悪い。支援体制もなく効率も良くないって、ありていに言ってきついですよね。

・コミュニケーションの専門家の参入ってメリットがあるの?
 科学者と一般人をつなぐ存在として、サイエンスコミュニケーターとかリスクコミュニケーションの専門家が橋渡ししたほうがいいなんて話を聞くのですけど、彼らの参入にメリットはあるんでしょうか?はっきり言って、メリットが絶無というのが、僕の今の認識。ツイッターとかでたびたびリスクコミュニケーションを専門としている人の議論を見るんだけど、何の役に立ってるのかわかりゃしない。むしろリスクコミュニケーションの専門でない人の方がデマまとめなどを作ったりわかりやすく解説しようと四苦八苦していて、よほど役に立つことをしている。コミュニケーターはそういった情報を紹介する程度はやっているんでしょうか。それすらもやっていなければ、逆説的に役立たずですが。彼らの参入で事態が改善された事例ってあるのですかね。
やる気があるのかすらわからんコミュニケーター様はほっときゃいい。どうせ戦場に来ても役に立たん。役に立たないのはましな方で、下手すると特大級の地雷だけおいて逃げ帰りやがる。

・無い無いづくしでどうするか?
 僕の認識としては、今は支援もねぇ、援軍もねぇ、モチベーションは削れてく、無い無いづくしの状況ですが、ここから何を目指すのかは人それぞれでしょう。僕としては、誰もに伝えることはとっくに諦めました。聞く耳がある人に伝わればいいよねというある意味投げやりな状態です。じりびんになるのはわかってるけど、起死回生の一打なんて便利なものもないから、できること、やりたいことを地道にやるだけですね。でも、真面目にやってる人を嘲笑うこんな人にはなりたくないかな。

武田邦彦の生物多様性のウソを読む3

2011-07-13 00:08:01 | 武田邦彦
 大分、間が空きましたが、批判3回目です。正直なところ、この人の言う論理的とは一般的な定義とは別次元の定義なのでしょう。それくらい辻褄が合いません。

P38
「多様な生きものによって支えられている生態系」という表現は、「生態系は多様な生きものによって形作られている」という言い方もできます。
 しかし、もともと「生態系」というものが地球上にあったわけではなく、生物、特に多細胞生物が地球上に誕生して反映したので、生態系ができたということになります。
だから、生態系が「多様な生きものによって支えられている」のかどうかは不明で、もしかすると1000種ぐらいの生物がいれば生態系は形作られるのかもしれません。固有種がたった110という「ガラパゴス諸島」でさえ生態系は維持されているわけで、後で述べますが、「多様さ」をもたらすはずの外来種が島に入り込まないように厳重に管理されています。ということは、生態系を維持するにはさほどの「多様さ」は必要ないと考えられます。

本当に真正の(ry
仮に1000種で形作られる生態系があったとして、そこで“人間は生きていけるのか?”は個別に考えないといけないことですけどね。
ガラパゴスと武田氏については、過去に「知性のガラパゴスと武田邦彦」にて突っ込んでいますので、そちらを参照ください。読むのが面倒という人のために簡単に説明しますと、外来生物の侵入を防ぐのは、外来生物により、もともといた在来種やその地域にだけ生息する種(固有種)が減少ないし絶滅することが多々あるからです。絶滅したら、多様性は減りますよね。
もう一つ、言っておきますと、外来生物(外来種)は“人間が持ち込んだ”その地域にいない生物のことですので(個体群云々は長くなるので省く)、自然分散を外来生物とは言いません。武田氏は外来生物問題の基本を押さえていないので、この後も外来生物についておかしな見解を晒します。

P39
500万種に減るまで500年余りということになりますが、その間に生態系は新しいバランスに移るでしょう。仮に「臨界点」というのがあるとしても、それが500年後であるなら、まだ研究が不十分なときに急いで対策をとる必要はないとも考えられます。

ん?それじゃぁ年間100ミリシーベルト以下での放射線への対策であなた何て言ってましたっけ?武田氏に言わせれば、100ミリシーベルト以下の低線量被ばくの影響はよくわかっていないことが多いので、武田氏なら急いで対策をとる必要はないと言うはずですけどね。
参考:原発 緊急情報(48) なぜ、1ミリシーベルトが妥当か?
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日本オオカミ協会は道を踏み外した

2011-07-05 22:39:04 | 再導入
 数日前にこのような記事がありました。

白鵬に仰天要請「オオカミを復活させて」

最初に見たときは絶句しました。そして、次に思ったことは「ああ、オオカミ協会は科学をやる気はないんだな」ということです。
オオカミ協会の欺瞞や知識不足については過去にいくつか「再導入」や「保全生態学」カテゴリで書いていますのでそれをお読みください。
梨のお勧めとしては以下の3つを推奨します。

「僕がオオカミ再導入を支持しないわけ
オオカミ協会がオオカミによる人身事故を意図的に無視しているのではないかという記事。

「オオカミ再導入に対する簡潔な反論」
法的側面から再導入はほぼ不可能ではないかという指摘。

「日本オオカミ協会は明らかに獣害問題の専門家でない」
個人的には極め付けと思っている記事。これ以上ないほどわかりやすく彼らに獣害の知識がないことがわかります。
さて、3つ目の記事から内容を抜粋します。

11.オオカミは人を襲うのでは?
人が、オオカミに正しく接しているならば襲われることはありません。もしもオオカミが人を日常的に襲う習性を持っているならば、北米やヨーロッパ、アジアなどオオカミが生息する地域では、毎日多くの人が襲われて、大きな社会問題になっていることでしょう(ちょうど、日本でクマやイノシシが日常的に人を襲っているように)。


もう、これで十分に彼らが獣害を語るに値しないことがわかります。クマによる人身事故は環境省のHPでまとめられています。それによれば、多い年でも全国で100件前後です。県単位だと一年に数~十数件です(多い年でね?)本当に呆れます。オオカミ協会のこの見解を支持する人は環境省の統計を否定できるだけの根拠を持ってきてください。
 彼らがやろうとしていることは、動物の再導入という保全生態でも非常に難しい分野です。それもオオカミのような大型動物ともなれば、世界の最前線クラスでしょう。しかし、悲しいことに彼らには目標を成し遂げるだけの地力がありません。
そもそも、基礎知識すらない人間に応用ができるわけないでしょう?
九九もできない人間が二次関数や微分できると普通思います?
オオカミ協会のやろうとしていることははっきり言って無謀です。
 さらに言えば、オオカミ再導入は広く専門家の支持を受けているわけでもありません。
オオカミ協会があんな体たらくですから取り合う価値も本来はありません。「戯言乙」で終わり。
学問的に相手にされるほどの質がないから著名人を取り込んで一般に向けた既成事実を作ろうとしているのでしょう。
そしてこのような方法はニセ科学やニセ医療が取ってきた方法です。専門家には相手にされないから知識のない人を巻き込んで勢力拡大を図る下劣な手段です。オオカミ協会がここまで堕ちたことは残念です。
コメント (6)

武田邦彦の「生物多様性のウソ」を読む2 追記あり

2011-07-02 09:56:27 | 武田邦彦
 シリーズその2でございます。くそまじめにやると1ページ丸々突込みが入りかねない本なんですがこれ。わかっていたことではありますが、生物多様性を微塵も理解していないなぁ・・・・・・。
愚痴はともかくはじめていきます。

P33
 この地上をあらゆる生物が覆い尽くすと、新しい生物は誕生しにくくなり、自然界は活気がなくなるかもしれません。たとえば、東京というところは、「ヒト」という生物が完全に支配してしまいましたので、そこにはヒトか、ヒトに飼われる生物はいても、自由に生活したり、新しい種ができたりすることは難しいのです。


え?病院での薬剤耐性菌の発生は?東京でも普通にあるんですが{参考:定点報告疾病 月報告分 推移グラフ(適当な薬剤耐性菌を選び、年数などのパラメーターを決めて更新をクリック)}。東京でも生物は進化していることの顕著な例ですよね。
このあとのページでこんなことを言っています。


P35
 よく、院内感染で「抗生物質の耐性菌」というのが話題に出ますが、それは「これまで存在しない細菌で、抗生物質を使うことによって新しく誕生した生物」です。つまりは新種というわけです。


自分が何を言ってるのか分かってるのかなぁ?よく話題になるというなら新種ができるのが難しいというその前の発言と矛盾しませんか?


P35
つまり、生物は常に変化しています。「進化」という言葉自体がそれを意味していますが、絶滅する種も生まれれば新種も生まれます。
 ですから、もし良心的に記事を書くとすると、「一日100種の生物が絶滅し、80種の生物が誕生しているので、差し引きすると一日20種の生物が減っていることになる」とか、「一日100種の生物が絶滅していますが、120種の生物が新しく誕生しているので、かえって生物多様性は高まっているかもしれません」と表現することになります。

中略
 
 おおよその見当をつけますと、現在の地球に3000万種ぐらいの生物がいるといっても、名前がついているのは200万種ほどで、アマゾンでは一年に1000種ぐらいが新しく見つかっているといわれます。


・・・・・・まさか新種なんてどれも薬剤耐性菌のようにすぐさま現れると思ってるわけじゃないですよね?
実験室レベルならともかく、野生化での新種の誕生というのは“早くても”数万年レベルなんですが。ヒトなんてチンパンジーとの共通祖先からわかれて約500万年近くたってようやく現在に至るわけなんですが。種が誕生するのは途方もなく時間がかかるものなんです。今現在、絶滅する速度が非常に早く、新種の誕生(発見じゃないよ)は非常に遅いということが分かっている中で何が良心的な書き方なのか意味不明です。詭弁のガイドラインの「自分に有利な将来を創造する」に当てはまるんじゃないですか。
ついでに言うと、現在発見される新種というのは、“もともと”いたんだけど発見、分類されていなくてその存在が知られていなかった種です。
つまり、開かれていない袋とじのようなもので、ハサミで切り開けば中身は見れるけど、袋とじの中身が突然降ってわいたわけではありません。
今日はこの辺で。

追記7/2
薬剤耐性菌の部分、論理がすっきりしていないので書き換えるかもしれません。明後日くらいにでも。