環境問題のウソの書評もいい加減疲れてきたので、ナチズムと遺伝子撹乱の同一視に対する反論で終わりにします。
ちなみに、遺伝子汚染は学術用語としては不適格であるということから最近の外来生物の本では遺伝子撹乱という言葉を使用しているのでこれに従いました。まあ、呼び方が変わっても内容はいっしょです。
まず、遺伝子撹乱はナチズムと同一のものとして扱えるのかについてです。これについての僕の考えは昔書きました。今度は、保全生態学者の言っていることと、ナチスの論理の比較をしてみます。たとえば、ナチスはユダヤ人排斥の理由としてアーリア人の絶対的な優越性をあげています。そして、ユダヤ人は劣等人種だから滅ぼすべきと言っているわけです。では、保全生態学者はある種が絶対的に優れているなどと言っているでしょうか?たとえば、タイワンザルとニホンザルの交雑にしてもタイワンザルを地球上から駆除しろなんていうことはまともな保全生態学者ならいわないでしょう。むしろ、もしタイワンザルのもともとの生息域にニホンザルが持ち込まれたらニホンザルの駆除もやむなしとする見解をとる人が多いでしょうね。
このようにニホンザルはナチスが言うような絶対的特権をもっているわけではありません。むしろ一見、特別に見えるようであっても、その特権は場所によってあったりなかったりする相対的なものです。
この点で明らかにナチズムと遺伝子撹乱を問題視する考えは異なっています。
ちなみに、遺伝子汚染は学術用語としては不適格であるということから最近の外来生物の本では遺伝子撹乱という言葉を使用しているのでこれに従いました。まあ、呼び方が変わっても内容はいっしょです。
まず、遺伝子撹乱はナチズムと同一のものとして扱えるのかについてです。これについての僕の考えは昔書きました。今度は、保全生態学者の言っていることと、ナチスの論理の比較をしてみます。たとえば、ナチスはユダヤ人排斥の理由としてアーリア人の絶対的な優越性をあげています。そして、ユダヤ人は劣等人種だから滅ぼすべきと言っているわけです。では、保全生態学者はある種が絶対的に優れているなどと言っているでしょうか?たとえば、タイワンザルとニホンザルの交雑にしてもタイワンザルを地球上から駆除しろなんていうことはまともな保全生態学者ならいわないでしょう。むしろ、もしタイワンザルのもともとの生息域にニホンザルが持ち込まれたらニホンザルの駆除もやむなしとする見解をとる人が多いでしょうね。
このようにニホンザルはナチスが言うような絶対的特権をもっているわけではありません。むしろ一見、特別に見えるようであっても、その特権は場所によってあったりなかったりする相対的なものです。
この点で明らかにナチズムと遺伝子撹乱を問題視する考えは異なっています。