熊森のドングリ運びについて批判を加えていきます。さて、熊森の(少なくとも数年前までの)言い分ではドングリなどは奥山にしかまかないはずでした。「奥山に餌がない」というのが彼らの主な主張ですしね。そんな彼らの行動ですが、少々言動と行動にずれが見られます。以下の熊森NEWSをどうぞ。
10/21 くまもりは連日、クマが集落に出てこないように、食料を持って現地を走りまわっています
熊森のドングリを、クマが毎日バケツ1杯ずつ食べていく
11月7日 各県でどんぐり運びが進む
あり~(・3・)?
この写真を見る限りどう見ても奥山に運んでいるとは思えないんですが・・・。というか自治体のクマ捕獲用の檻があるってことは、人里近くでしょうが。熊森のドングリ運びが先か、自治体の檻設置が先かわかりませんが、人里近くにクマをとどめる誘因物をばらまいてどうする。
熊森側が効果を検証し、データや論文として発表していない以上、獣害問題の基礎的な知識を持った人間からすればクマにドングリをやるというのはクマと人の距離をいたずらに乱しているだけなんですね。これは他者危害ですよね。その地域に暮らしている人からすれば、いたずらにクマに接触するリスクをあげられています。いくらクマによる死亡事故が年1件程度としても試行回数が多くなればたまたまババを引くことがありえるわけで。クマにしても人と接触することが多くなれば事故、捕獲の確率が高くなるわけで、望ましいとは到底言えないですね。
6年もやってるのに効果一つ満足に検証できないくらいなら最初から余計なことはやるべきではないんじゃないかな。
10/21 くまもりは連日、クマが集落に出てこないように、食料を持って現地を走りまわっています
熊森のドングリを、クマが毎日バケツ1杯ずつ食べていく
11月7日 各県でどんぐり運びが進む
あり~(・3・)?
この写真を見る限りどう見ても奥山に運んでいるとは思えないんですが・・・。というか自治体のクマ捕獲用の檻があるってことは、人里近くでしょうが。熊森のドングリ運びが先か、自治体の檻設置が先かわかりませんが、人里近くにクマをとどめる誘因物をばらまいてどうする。
熊森側が効果を検証し、データや論文として発表していない以上、獣害問題の基礎的な知識を持った人間からすればクマにドングリをやるというのはクマと人の距離をいたずらに乱しているだけなんですね。これは他者危害ですよね。その地域に暮らしている人からすれば、いたずらにクマに接触するリスクをあげられています。いくらクマによる死亡事故が年1件程度としても試行回数が多くなればたまたまババを引くことがありえるわけで。クマにしても人と接触することが多くなれば事故、捕獲の確率が高くなるわけで、望ましいとは到底言えないですね。
6年もやってるのに効果一つ満足に検証できないくらいなら最初から余計なことはやるべきではないんじゃないかな。
ひとつめ…溝が。
ふたつめ…革靴って。
みっつめ…服装がウラジロ取りに行く時といっしょ。
うちの裏山もこんな感じです。しかも道路沿い。私そんな奥山に住んでるつもりはないんですが(笑)
服装に目がいかれましたか。僕はそこまで鋭くなかったですね。アハハ・・・orz
結局、車で行けてなおかつあまり歩かなくても済むところに運んでいるようですね。
『ニホンオオカミは生きている』の内容に関して、熊森はかなり誤った解釈をしています。
今泉吉典氏は、それまで「ヤマイヌ」と呼ばれていたニホンオオカミに「ニホンオオカミ」という正式な和名をつけたのであって、いたと言い出したのではありません。
また、西田智氏の考えは「「ヤマイヌ」は一般的にニホンオオカミの別名とされているが、日本にはニホンオオカミでもイヌでもない「ヤマイヌ」という種がいるのではないか」というもので、つまり「ニホンオオカミとヤマイヌという2つのイヌ科動物が存在する」ものです。「ヤマイヌだけが存在する」というものではありません。
「はく製の毛皮の3分の2は山犬であることがわかっているそうです」は意味不明です。そのような記述はありません。
以前にも熊森は同じことを書いておりまして、これを見たときにはあきれました。http://homepage2.nifty.com/kumamori/kako-200904.html
ここでは『オオカミを放つ』も読んだと言っていますが、ニホンオオカミ絶滅直後にシカが増えなかった理由に関する記述を読み落としたのでしょうか。
西田氏が独自に考えている「ヤマイヌ」はこの個体とは別物なのですが、どうやら熊森は混同しているようです。
ちなみに、日本オオカミ協会の公式ブログ「シカと森toオオカミ」の管理人は、オオカミ協会の会員の一人であって学者ではなかったと思います。確かブログのどこかの記事のコメント欄にそうありました。
学者で無くとも問題なわけですよ。学者でもない僕にすら分かる初歩的なことを再導入という応用をやりたいと言っている団体の公式ブログを任されている人間であれなわけですから。
むしろ、碌な教育も施さずに公式ブログを任せているのは問題では?それに僕は、協会そのものの書評も引用しています。協会そのものの見解が最上位捕食者以外はキーストーンでないという見方が妥当では?
実は、その後問題の点について熊森にメールで指摘したところ、くまもりニュースの記事の内容を修正していただけたものでして、熊森に対しても申し訳なかったと思っています。
本ブログは以前から興味深く拝見させていただいておりまして、今後もそうさせていただくつもりですのでよろしくお願い致します。