ネコ好きSENの洋画ファン

ワン5ニャン9と共棲。趣味は洋画と絵画。ライフワークは動物・野生動物の保護救済、金融投資。保護シェルターの設立をめざす

MRI検査で発狂しそうになる

2010-09-19 17:47:43 | 終わらないぼくの物語



みなさん、こんにちは。


暑い、暑いよう!!
なんで9月も中旬を回ったというのに
こんなに暑いんや~~~~~~~!!!!

というわけで体調をくずし、
熱中症にもなりかかったりして、けっこーさんざんな夏でした。


と、それが直接の原因ではありませんが
先日、超音波検査の後で、MRI検査を受けることになりました。

MRI、





これ、ちょっと
宇宙っぽいと思いません?
スペースシャトルみたいで、
(ふつーに乗れる時代になったら、
 絶対にスペースシャトルに乗ろうと思っているぼくにとって
 MRIはいつか使ってみたいなあ、と

だもんで、今回
ワクワクして検査に挑みました。

まず
特別室に案内されるような感覚でMRI室に行く。
部屋の中は最先端機械装置が並び、まさに“2001年宇宙への旅”の世界。
もしくは“エイリアン”のスリーピィングカプセルか。

寝台に乗り、横になって手足をベルトで固定される。

オペレーターとの連絡用にヘッドフォンをあてられる。
(関西地方の病院で、
ヘッドフォンからクラシック曲を流しているところもあるらしいが
ここでは、それがなかった

そして、
問題があると思われる部位に1~2キロほどの機械を乗せられる。
これ、寝ている身ではけっこう重い、
ていうか重く感じた。

「動かないでくださいね」
「正確な数値をだすためにも動かないでくださいね」

とオペレータに繰り返される。
心の中で「わかってますよ」とくりかえす。

考えてみると、というか体験してみると
四肢をベルトで固定され
きちんと仰向けになっていなければならない状態で
重石を乗せられ
これで30分というのはけっこーきつい。
てか
かなりきつい。

きつすぎる。


考えてみてくれ、
せまいベッドに寝かされて、寝返りをまったく打てない状態なのだ。

でも
おれはまだ、
スペースシャトルに乗船する気持ちで、ワクワクしていた。

腕に注射針を打たれる。
管を通して、あとで造影剤を流しこむためだ。


さあ、すべての準備が完了し、
オペレータが離れて、寝台がゆっくりとカプセルの中に入っていく。

いよいよ発射だ。
秒読み開始。


ここで、初めての人は、たぶん「ぎょっ」とする、(と思う

中があまりにせまいのだ。
壁との距離がほとんどない。

試験管の先っぽに突っ込まれた感じだ。

あれは透明だからいいが、MRIは真っ白なのだ。
真っ白。
真っ白。

前に、北極だか南極だか
真っ白い世界にいると精神がどうにかなって○○病になると聞いたことがある。

そんな感じがしてくる。

しかもこの中はものすごーーーーくせまいのだ。
もう少し距離感があると思っていたのだが
まさに手も足も動かせない。

おれはこのとき、
真っ白くて、ものすごく狭い空間にいれられて、
しかも無音で、
どうにかなりかけた。

目をつぶったが、冷や汗が出てきた。

これはまずい、と心底感じた。

なにせ圧迫感がすごい。

精神を破壊しそうなほどの圧迫感なのだ。

やめてくれ、出してくれ、と叫んでしまうかもしれない、と思った。
そんなことをしたら恥ずかしいぞ。

おじいちゃんおばあちゃんだって使っているではないか、と
自分に言い聞かせる。

もぞもぞしだしたおれに、ヘッドフォンからオペレータの声がする。

「動かないでください」

オペレータには、中の様子が、よく見えているらしい。



だが
「動かない状態」は、もはやおれにとっては
「検査中止」を意味することになったのだ。(大汗

叫びそうになった。(マジで
大声で悲鳴をあげそうになった。(ほんとに


これは羞恥心との戦いだ。

羞恥心があやしくなってくると
MRI料金は高価だと自分に言い聞かせる。
ここで中止したら4万円位が吹っ飛ぶ。

それも、すぐに、気にならなくなってくる。

とにかく
ここから出よう、出ようと、頭の中はそれでいっぱいになってくる。

このままでは発狂する、と思う。

そこでおれは決心したのだ。

「動く」ことを。


「悲鳴をあげて検査を中止する」
よりは
「動いてしまって検査ができない」
ほうがまだマシだと。
(:良い子の皆さんは、お兄さんの真似をしないように




「おそろしいほどせまいMRIの内部」







おれは身体を動かした。
横を向いたのでヘッドフォンが外れ、
重石が動き、身体がいくらか斜めになった。

ヘッドフォンがはずれて、マイクを通して指示できないと見たらしく
オペレータは大声を出した。

「動かないでください!」

中止にはならなかったのだ。
かなり動いてしまったが、そのまま検査は継続された。

よかった、と心から思った。

検査が始まると
音がすごい。


ギューンギューン
グルルルルルル、グルルルルルルル
ガガガガガガガガ

ギューンギューン
グルルルルルルグルルルルルルル
ガガガガガ、ガガガガガガガガ

すごい音。

ヘッドフォンを使う理由がわかった。

おれに指示するため、オペレータが大声で叫ぶ。

「息をしてください!」
「停めて!」

「息をしてください!」
「停めて!」


機械音と声による指示は、ほんとうに有難かった。
助かった。
なにも考えないで済んだからだ。

機械音を聴き、声の指示通りにする、ということで脳が悩まないで済んだ。
目はぜったいに開けなかった。
視界を消し、何も考えない(声の指示どおりにする)ことで、
なんとか圧迫感を耐えることができた。


だから
MRIに入る前にはアイマスクをした方がいい。
機械が動きだし、オペレータの指示が始まるとなんとか耐えられる。

でも2度と入りたくない。
20分くらいだったが、ほんとうにつらい検査だった。


検査の結果
おれはてっきり手術になると思っていたのだが
「うちの病院は手術をしない方向でいます」と担当医師が言うので
「薬物療法」になった。




まあ、それ以後
「閉所恐怖症」になってしまって……

ベッドで、
たとえばふたりで寝る場合
横に壁があって、となりに誰かいると
死にそうになる。
せまくて。

キングサイズのでかいベッドか
ベッドと壁との間に空間がないと
極度の圧迫感に
胸が押しつぶされそうになってしまうのだ。


あああ
これもMRI以降の症状。

スペースシャトルはあきらめた。
月に行くことはあきらめた。
とても無理だ。


檻に閉じ込められたら、きっと1週間くらいで死んでしまうだろう。
大声で叫びながら。
出してくれ、
出してくれ、って。













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22 コメント

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私もCTスキャンした (儚 無惨)
2010-09-20 16:35:43
CTスキャンはMRIほど長くおかまの中に入っていなくて良いが
それでも一分は入っている。
それに動いてはいけない。
CTスキャンは外形からみると
MRIとかわらない。
息を止めて
楽にして
と言うのを5回ほどやる。
私はこれを年3回やります。

造影剤を静脈から入れると
粘膜系の
口や肛門が凄く熱くなり
凄く気持ち悪い。

CTスキャンの場合は
10分ほどで終わる。
でも窮屈だ。

MRIってどんなのかなと思っていたが
これでよく分かった。

CTスキャンで見つけられない癌が
MRIでは確実に見つけてくれるらしい。

でも、手術しなくて済んで良かったね。
体にメスを入れると
今まで正常に動いていた機能が
どこか狂うので
手術はしないほうが超したことはない。

返信する
薬物治療で疲れやすくなった (KEI)
2010-09-21 00:11:39

夢さん、どうもありがとう。

どうにも閉所恐怖症になってしまって、
自宅のトイレではドアを開けっ放しにしています。

最近はシャワーを浴びるときも風呂のドアを開けっ放しにしているので、
脱衣室の方まで水浸しになっていますよ。(笑

CTスキャンは、まだ使ったことがないですね。
年3回、というのは定期検査ですか?
けっこう大変ですね。

そうそう、造影剤って、入ってきた、って感覚ありますね。
身体中をじんわりと広がっていくのがわかります。

でも、まあ、
CTスキャンのほうが、短時間ということで、まだいいですね。

MRIは、なんとかせんといけないと思いますよ。
もうすこし内部の広さとか、色合いとか
考えてくれないと。

胃カメラを飲むときの苦痛の方が、はるかにマシのような気がします。

で、薬物治療を受けているんですけど
これが強いクスリで
今年の夏は、暑さもあって、すごくきびしかった。
すごく疲れやすくなって
他の人に迷惑もかけてしまった。

ようやく涼しくなってきて助かりました。

暮れか来年、また中国に行く予定なんですが
なんとか体力をつけないと。




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共感 (パンダ)
2014-05-19 15:14:57
ごめんなさい、共感して面白すぎて笑ってしまいました。なんせ、いまMRI検査をおえて会計待ちなものですから!超共感。私の場合、途中から撮影箇所が暑くなり息苦しい→やばい→ブザー押したい→羞恥心→がまん→やばい→数数え腹式呼吸→やばい→暑い→腹式呼吸の繰返しで限界直前におわりました。腹式呼吸のせいで腹部はうごいていたものの、まぁまぁだったのか取り直しなく終了できましたがしばらく嫌ですね。真冬なら温かいのもいいかもしれませんが。自分が閉所にこんなに弱いとは思いませんでした。
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パンダさん、こんばんは (SEN)
2014-05-21 23:17:07
おお、会計待ちということは、
まさに、さっきまで、
あの恐怖のMRI検査をしていたということなのですね。

いや~~~思い出しただけでもじわりと冷や汗を感じます。
パンダさん、ごくろうさまでした。
そう、そういった一連の意識の流れがありますよね。
あれはほんともう懲りました。

実はあの後、事故に遭い
救急車で病院送りにされ
MRIを撮るはめになったのですが、
「MRIだけはいやだ!いやだああ!!」とわめき
33枚ものレントゲン撮影にしてもらいました。(笑

もうかんぜんな閉所恐怖症です。
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災難でしたね (パンダ)
2014-05-23 13:07:42
こんにちは。コメント返しいただきありがとうございます!
33回のレントゲンも微妙な被爆率を恐れてしまいますが、MRIの白色棺桶地獄もきついですからね。依然、交通事故で頸椎MRIを撮った時、保険屋に事故前のMRIがないから事故との因果関係を立証できないし、加齢じゃないかと(事故当時41)言われ頭にきたので軽度のムチウチでしたが半年許しませんでした。
33枚というと、全身打撲までいったのではと心配ですが、MRI回避は戦友(笑)としてハイタッチ気分です。
しかしながら、自宅応接テーブルの下に自ら潜り、MRI攻略トレーニングをしている自分が哀しい。ガラガラと入れられる時に火葬場をイメージしてしまい前回負けたので、無になるトレーニングを横浜の空の下頑張ります!次回またMRIをとるきかいができたら、レポートします!(笑)
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ははは、面白いですね (SEN)
2014-05-25 00:35:56
パンダさん、こんばんは。
いやあ、ごくろうさんです。
トレーニング、なるほど。
無抵抗よりなんぼかマシですよ。

しっかし保険屋が「MRI~~」と言い出すとは困りものですね。
あれは本当にきついです。
閉所恐怖症の大量生産ですよ。
がんじがらめにされて閉所に突っ込まれるって、精神が破壊されちゃいますよね。

やっぱり叫ぶ人もいるそうですよ。
「やめてくれ~~!!出してくれ~~!!」
って。
そりゃそうだろうって感じです。
(おれもその直前まで行ったし

最近、聞いた話ですが
改良されると
もう少し中を広くするとか、
透明にするとか。
そんなウレシイ話をちらほらと。。。

早くお願いします!って感じです。

IPS細胞で一世を風靡した日本人なら
「閉所恐怖症のヒトにも優しいMRI」も作れると思います。
いや、ぜったい作れます!

次回MRIを撮ることがあったときは、ぜひ、
「前回とここが違うみたい」の特集をお願いします。
「もしかしたら広くなったかも」のコメがあったら最高です。


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これだけの (パンダ)
2014-05-25 09:37:25
SENさん

これだけの苦痛と努力をしいられるなら、体験談義を重ね苦しくないMRIデザイン特許とりたいです(笑)
UFOみたいなオープタイプのMRIも体験しましたが、効果なし。
結局自分の呼吸が顔に跳ね返る距離の改善が重要!
さらには、スケルトンでも磁気オッケーとか、オプションで笑気麻酔有とかも、ビジネスモデルとしては、欲しいデス。
能との戦いでもありますから、選曲も重要で嫌な思いでの曲なんかかかれば、地獄の中の地獄です(ToT)
苦しくないこと。それもまた社会貢献かも。頑張りましょう!
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UFOみたいなMRI? (SEN)
2014-05-27 00:46:19
パンダさん、こんばんわんわん!!

UFOなMRI,検索して見たんですけど、ちょっとわかりませんでした。
もしかして上下からはさむタイプでしょうか。
柏餅みたいな。
それなら外が見えるわけで、まだマシ、いや、はるかにいいですね。

そうそう、自分の呼吸が顔に跳ね返る距離って、マジで恐怖です!
恐ろしいです!!
あの圧迫感は頭脳破壊級ですよ!!

曲ですか。
いやあ、こちらでは音楽をかけてくれないんですよね。
無声音。
これも完全に圧迫ものなんです。

もうね、すぐに始めてもらう。
「入れるよ~はい、始まった」って感じで。
目をぎゅっとつぶって、ひたすら声の「命令」に従う。
あとは機械音で余計な観念を紛らわす。

おれがいつか、再び入院するようなことがあったときは
外が見えるMRIにしてもらえますように
一般化してるように、と
心から祈っております。


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柏餅(笑) (パンダ)
2014-05-27 02:38:15
SENさん
こんばんわんにゃん。
面白すぎです。
まさにそれ(  ̄▽ ̄)
しかし、横があいていても、息がかかるなら効果なしなのです。
馬や牛なら横もみれますが、正面しかあまりよく見えない人間には、柏餅のオープン効果はかんじずらく。

トンネルタイプで骨盤部分を撮影するとき、ミイラのようにバスタオルで太ももからふくらはぎまで足を固定されますので下半身は動かない。
逆に動かせる部分は動いちゃいけない地獄。手の置き場や角度も圧迫感の緩和を左右するので重要です。

呼吸しかコントロールできないのに、枕の位置が高すぎた場合、顎をひくかたちで息がしずらくパニック感加速。
鼻息と口呼吸のうずにまかれた新鮮ではない酸素が苦しみに追い討ちをかけます。

応接テーブルトレーニングプラス、毎晩寝る際に、呼吸に適した首とアゴの角度を瞬時に設定する訓練を追加(笑)

ドーナツ内側に患者状態確認のカメラぐらいあってもおかしくないので、技師さんから「どうかしましたか」と、言ってもらうための、おとり表情訓練もとりいれます。
「息苦しいです」といえるチャンスを誘導し「一回休みましょう」と言わせたら、勝者(笑)
killビルの主人公が、地中深い棺桶から脱出するためのシーンを脳裏に焼き付けるのも心の支えになりますね。

自分は、シールズなど特殊部隊のものだとおもいこむのもよし。
音楽リクエストが可能ならロッキーもよし。
呼吸に徹するならダース・ベイダーと共に(笑)

返信する
いい感じですよ (SEN)
2014-05-31 15:52:48
パンダさんの話を聞いていると
MRIに対する恐怖が、(わずかではありますが)和らいでいくような気がします。
恐怖は笑い飛ばせ!!
ですよね。


なんか最近の病院って、MRIを使うのがふつうみたいなところありますよね。
すぐに「じゃMRIやりましょう」みたいな。
あれ、こわいですよ。
価格がいいからでしょうか。


そうそう、思い込むのもいいですね。(笑
いやあ、ロッキーなら気分紛れるなあ!!
スターウォーズのテーマもいいですね。

でもぼくは
リクエストできるなら
P・モーリアの「シェルブールの雨傘」がいいかな。
スメタナの名曲でもいいなあ

なんて場合じゃないかな!??
こうしてみると
音楽をかけてくれたらだいぶ気分も変わりそうですね。


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