ネコ好きSENの洋画ファン

ワン5ニャン9と共棲。趣味は洋画と絵画。ライフワークは動物・野生動物の保護救済、金融投資。保護シェルターの設立をめざす

非科学的なタイムスリップ映画~「ジャケット」

2006-12-09 12:11:18 | 大好き★洋画いろいろ


「THE JACET」(2006/監:J・メイブリー/制:S・ソーダバーグ/E・ブロディ/K・ナイトレイ)
■評価:幻想映画としてはなかなか面白い。
    科学性を無視しているがSFではないのであまり気にならない。

主役のE・ブロディ、「戦場のピアニスト」「キングコング」そしてこの「ジャケット」と観てきたが、
どこか不思議な雰囲気がある。
痩せて華奢、そうハンサムではないが、インテリジェンスな感じで好感が持てる。
美女にもてる役どころが多く、アメリカのニュー・セックスシンボルか。(まさか)
いずれにしろ、無力なものが過酷な状況を克服していく展開には
ぴったりの俳優だな。(:いちおうアカデミー主演男優賞受賞者だし)

でもってこの映画に必要不可欠なのがキーナ・ナイトレイ、彼女の登場で暗くじめじめした内容を
一転、華やかなものにしている。
(ちなみにキーナのようなバタ臭い美女はおれの好みである←関係なし(つД`)ぁぅ)

お話は、湾岸戦争の兵士ジャッククスが頭を負傷するところから始まる。
記憶喪失となっているところに警官殺しの罪で逮捕、医療施設に収容後される。
そこの医者(役のC・クリストファーソンは好きだ)が極悪で、自分の研究のために
患者を臨床実験に使っている。
(:日本でも慈恵医科大病院にいたな、テキストを片手に患者の身体を切り裂いていた悪魔が)
逆らったジャックスは拘束衣(ジャケット)を着せられロッカーに放り込まれる―――するとなぜか
タイムスリップして未来へ行くのである。
そこで美しいウエートレスと出会い、自分が4日以内に死ぬことが分かる、という内容。

最初はスタローンの「ランボー」で、とちゅうから「Jコム・ラダー」になり、ときどき
「フィラデルフィア・エクスペリメンツ」になるというごちゃ混ぜ映画。
でも、どうなっちゃうんだ?って最後までハラハラしていっきに観られる。
虐げられていた善人が美女と結ばれてハッピーエンド、というのもホッとして胸を撫で下ろせる。
題名と内容が不一致という気もするが、
小雨の降る休日の午後に、コーヒーしながら観る分にはちょうどいい面白さだろう。

最近、有名俳優が制作にたずさわることが多いが、この映画もJ・クルーニーが担当している。
前出の「RENT」はR・デニーロだった。
もっとも彼らが出しているのは“口”ではなく“金”だけだろうが、
最後がハッピーエンドというのも共通している。

低俗きわまるスナッフ映画~「SAW3」

2006-12-02 01:55:53 | 大好き★洋画いろいろ


「SAW3」(2006/アメリカ映画/監:D・R・パウズマン/主:T・ベル)
■評価:時間のムダ、ひいては金のムダ。唾棄すべき醜悪な映画

今日観てきたのは「SAW3」。
最低のクソ映画でした。時間のムダです、観る価値は全くありません。
「SAW1」「SAW2」と観てきたのであまり考えずに観にいったのが敗因だな。
「2」になっていささか落ちたが、「SAW3」で完璧に中身のないクソ映画に成り下がった。

観にいった映画館の席はガラガラで、ぜんぶで5~6人くらいか。
それでも最後まで観ていたのはおれともうひとり20代後半くらいの男だけ。
みんなとちゅうで帰ってしまった。
おれも、この映画の卑俗な醜悪さにとちゅうで帰ろうかと思ったくらい。
でも、この“みっくの洋画ファン”に書くために、なんとか最後まで観たのだ―――と言いつつ
スナッフシーンは目を閉じて観ないようにしていた。

この映画、最愛の息子を自動車事故で殺された父親が、
ジグゾーの策略にはまって
飲酒運転で息子をひき殺した男、その犯人に軽い罰しか与えなかった判事、
ひき逃げを目撃しておきながら証言しなかった女、を次々になぶり殺しにしていくという話。
復讐映画かと思いきや、
次から次へと意味なく人間を殺しまくる、単なる殺人狂の快楽映画。
その殺し方と言ったら、よくもまあこんなむごたらしいことを考えたな、と呆れるほどだ。

くだらなさすぎて目をつぶっていたら、こんどはなんと
歯医者のあのキィーンって音、あの歯の神経を削る、ぞっとする音をBGMに使っているんだ。
もう信じられないほどの悪趣味。
この監督は何か勘違いしているな……ちなみにバウズマンは「「SAW2・3」の監督で、
「SAW1」は作っていない。当然だな。こいつに作れるはずがない。
人はオバケ屋敷には金を払ってでも入るが、殺人現場には近寄りたくないものだ。

とにかく、もうおれは「「SAW」関係はいっさい観ないことにした。
「SAW4」がこようが「5」「6」「7」と間違って制作・上映されようが
(おそらく制作中止になるだろうが)
この手の映画、およびこの監督の作品は映画館でもDVDでも二度と観ない。
ぜったいに観たくない。