みなさん、こんばんは。
いやあ、金融不安、吹き荒れていますね。
超大企業リーマン・ブラザーズの倒産には驚きました!
しかも今日の日経は今年の最安値を記録しました。
しかし、しかしですよ、
たしかに不安材料は後を絶ちませんが
なぜメディアはこう揃いも揃って「恐怖を煽る」ことばかり言うのでしょうか。
「恐慌になる」
「賃金が抑えられて失業者が増え、実質経済に影響が出る」
どのコメンテーターも顔をしかめておなじことを言っています。
恐怖を煽るくらいなら、具体的な対策まで言ってほしいものですね。
さて、このような局面をどう乗り切ったらいいのでしょうか。
投資に関しましては、「焦って動かない」ことだと思います。
じつはわたし、なんども個人的な危機を乗り越えてきていますのでね、
難局にぶちあたっても動じなくなりました。
学んだことは「じっくり考える」です。
焦って動かず、動くときは俊敏に、でしょうか。
いわゆる「風林火山」ですね。
それよりもこの巨額のマネーはいったいどこにいったのでしょうか。
不思議です。
なんども言っておりますように“お金は燃やさない限り(もちろんそんな人はいませんが)決してなくならない”のです。
リーマンやAIGなど何十兆もの巨額の損金。
あれはいったいどこにいったのでしょう??
いったい誰の懐に入ったのでしょうか。
「恐怖を煽る」ことばかりに終始しているニュースやメディアは、なぜそのことに触れないのでしょう??
どうして???
ここで思い出すのは
「サブプライム問題」についてその違法性を言及し、“略奪的貸付”(Predatory lending)としてブッシュ政権を批判したニューヨーク知事のスピッツアー氏のことです。
氏はエンロンやワールドコムの粉飾事件にも活躍した人物です。
この人がサブプライムの貸し付けを見て、「このまま行けばアメリカ経済は破綻する」と警告を出しました。
その結果どうなったかは、みなさまもご存じでしょう。
「売春取締強化を目指していた知事、自身も売春クラブのメンバーだった」で失脚、知事を辞任しましたね。
みなさんに考えてもらいたいのは
スピッツアー氏が「NY知事、売春クラブのメンバーだった」というニュースは知っていても
スピッツアー氏が「サブプライムの危険性を指摘しブッシュ政権を批判していた」ことを知らなかった人が多いのではないか、ということです。
なぜ??
どうして??
「サブプライムでの莫大な儲けはいったい誰が得たのか?」という特集はアメリカはもとよりNHKでも決して制作されないでしょう。
まあ、数年後にイギリスBBCが制作してくれるかもしれませんが。
ですから「恐怖を煽る」人たちには、まず「一歩距離」を置くことです。
かれらの狙いは何なのか、まずそこから考えてみましょう。
巷間あふれる「振り込め詐欺」についてもそうです。
一歩離れて考えてみることです。