道彦の散歩道

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10/08 ベビンカ&ハルヴァ

2014年10月08日 | スイ-ツ・お菓子

【ベビンカ】

「ベビンカ」は、カスタードプディングまたはケーキの一種で、インドのゴア州の伝統的なデザートである。ゴアのカトリック教徒の家庭では、クリスマスを祝って食べられる。
人気のあるゴア料理の一つで、ポルトガルやモザンビークのゴア料理店でも食べることが出来る。マカオや東ティモールでも作られる。
「ベビンカ」は、台風委員会の定める熱帯低気圧のアジア名に3回選ばれている。

フィリピンにも「ビビンカ」というケーキがあるが、「ベビンカ」よりも相対的に澱粉の量が多く、卵の量が少ないため、プリン風ではない。

『製法』

ゴアの「ベビンカ」は小麦粉、砂糖、卵黄、カルダモン、ギー、ココナッツミルクんから作られる。特別な土製オーブンで、熱い灰の層を上に乗せて焼く。型に「ベビンカ生地」を薄く流し入れ、火が通ったらその上に生地を流し入れて焼くことを繰り返して層を作っていく。ゴアでは必ず層状に焼かなければならず、伝統的には16層である。

マカオの「ベビンカ」には米粉が用いられ、層状には焼かない。また、マカオには「ベビンカ・デ・レイテ」という、牛乳とココナツミルクを両方用い、米粉の代わりにコーンスターチを用いた「ベビンカ」がある。
ゴア以外では、ギーをバターで代用し、ナツメグで香りを付ける。
東ティモールでは「ビビンカ」と呼ばれる。

『フィリピンのビビンカ』

フィリピンの「ビビンカ」は、バナナの葉を敷いたケーキ型にビビンカ生地を流し込んでオーブンで焼いて作る。生地にはバニラやアニスで香りを付ける。
焼き上がる少し前に、おろしたチェダーチーズを振り掛けて仕上げることがある。食べる直前にバターかマーガリンを塗り、砂糖と摺り下ろしたココナッツを振り掛けて供する。

2007年10月9日、フィリピンのイロコス・ノルテ州ティングラスで、1000KGものキャッサバを使って長さ1KMにも及ぶ「ビビンカ」を作り、1000人で食した。この記録は、ギネス・ワールド・レコーズの世界記録に認定された。

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【ハルヴァ】

「ハルヴァ」は、穀物、胡麻、野菜、または果物に油脂と砂糖を加えて作られる菓子。東はバングラデシュから西はモロッコまで、アラブ人の文化が影響を及ぼした地域に広く見られ、冠婚葬祭にまつわる様々な行事で重要な役割を果たすことが多い。ほとんどのレシピにはバター叉はギーが含まれるが、逆に一部では植物油を使う。ピスタチオ、胡桃、アーモンド、松の実などのナッツ類やレーズン、デーツなどのドライフルーツは必須ではない。

バングラデシュからイランにかけてはプディング状の「ハルヴァ」がほとんどだが、それ異では固形の菓子も「ハルヴァ」と呼ばれる。プティング状の「ハルヴァ」は、バターが入っているため温かいうちに食べるのが一般的である。

『起源』

古代メソポタミアのアッカド地方には、小麦粉、胡麻油、蜂蜜と水で作る「ムッタクー」という菓子があった。シュメール人の菓子「ギリラム」や「ミルスー」には、すでにナツメヤシの実の「ハルヴァ」の原型が見られる。

アッバース朝時代には、今日の「ハルヴァ」とよく似た「ハビース」という菓子があった。様々な種類の「ハビース」が穀物の粉、澱粉、油、ナッツ、甘味料(ナツメヤシの実、ナツメヤシの実のシロップ、蜂蜜、砂糖)から作られた。
今日の中東の「ハルヴァ」同様、あるものは柔らかく、あるものは固く仕上げられた。

『アラブ人のハルヴァ』

アラビア語の発音には、「ハルワ」、「ハラワ」、「ヒルワ」、「ハラウィ」などのバリエーションが見られ。ちなみにアラビア語で「ハラウェーヤート」と言えば、デザート全般を指す単語である。
「ハルワ」と呼ばれる菓子には、プティング状の「ハルワ」と固形の菓子の「ハルワ」の2種類あるが、明確な区分はない。

『その他のハルヴァ』

中東各地には、イラクのハルヴァ、トルコのハルヴァ、ウイグルのハルヴァ、ギリシャのハルヴァ、イランのハルヴァ、ペルシャ風セモリナのハルヴァ、アフガニスタンのハルヴァ、インドのハルヴァ、バングラデシュのハルヴァ、と様々な食べる習慣や行事の習慣に使用されている。

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