道彦の散歩道

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ
毎日の事件事故の記録

11/27 「裁ち蕎麦」と「卓袱そば」

2012年11月27日 | インポート

【裁ち蕎麦】

福島県南会津郡枝岐村は、福島県の祖谷と並んで平家の落人集落の秘境として、また蕎麦どころとしても知られている。その檜枝岐に伝わる、独特の手法で打つ郷土蕎麦。
蕎麦粉を熱湯でよくもんで両手に入るくらいの玉を4~5個作る。これを一つずつ長さ80センチ、直径8センチほどの太く短い麺棒でのばす。両手で静かに延ばして直径60センチの円形にする。4~5枚延ばし終えたら、延ばしたもの全部を重ね、小間板を使わずに包丁切りを行う。丁度布を裁断するように、包丁を手前に引いて切るので、裁ち蕎麦の名が付けられた。

Img_2309

Img_2312_3

Img_2311_2

【しっぽく蕎麦】

卓袱の唐音。元来はテ-ブル・クロスの意味だったが、転じて食卓そのものを指すようになり、その上に乗せる料理を卓袱料理といい、数人が食卓を囲んで食べるのが特徴。
卓袱料理は長崎に伝来した中国の総菜料理が日本化したもので、「長崎料理」ともいう。この料理の中に、大盤に盛られたうどんの上に色々な葉肉を乗せたものがある。これをいち早くまねて、大平椀に盛った「しっぽく蕎麦」が寛永ごろ江戸で売り出された。
『蕎麦全書』上には、「瀬戸物町近江屋芳野葛入りそばがあり、この頃しっぽくをするよし。・・・・・近き頃人形町に万屋として新店出来、しっぽくそばを出せり。それはなかなか宣しとてもてはやせり」とあるが、卓袱の東還から見て京阪の麺類屋が先に出始めたとも考えられるが、資料は見当たらない。
『そば手引草』によれば、「松茸・椎茸類、つくいも、烏芋、麩及び芹の具を加入す」とあるが、幕末の頃は焼き鶏卵、かまぼこ、シイタケ、クワイなどを加えたものが一般的となった。

Img_2304

Img_2305


最新の画像もっと見る