佐世保便り

2008年7月に佐世保に移住。
海あり山あり基地あり。そしてダム問題あり。
感動や素朴な疑問など誰かに伝えたくて…

みんなの海

2014-06-11 | さよなら原発

「みんなの海」プロジェクトをご存知ですか?

私は、昨日知ったばかり。

そのHPはこちらです。 http://minnanoumi.jimdo.com/

 

そこには美しい海が広がっています。

私はまだ行ったことはありませんが、スナメリやカンムリウミスズメなども棲むという

豊かな自然が残されたかけがえのない海です。

 

漁師さんたちは言います。

ここは「祝島の海ではなく、誰の海でもなく、みんなの海だから、守らないと」と。

この海を守るために原発建設に反対し続けてきた島の皆さんの姿は、

映画「祝の島」や「ミツバチの羽音と地球の回転」などで観ましたし、

実際にそこを訪ねた友人などからも話を聞いていました。

 

元気で明るく、頑固でしなやか、老若男女住民一丸となった闘いぶりは、

石木ダム反対運動を続ける川原の皆さんと似ているな~と思っていました。

 

漁師さんたちは中国電力からの漁業補償金の受けとりをずーっと拒み続けてこられました。

それが、原発反対の明確な意思表示でした。

しかし、その意思表示が続けられるかどうかの瀬戸際にきているようです。

 

山口県漁協祝島支店の2013年度の赤字は約1,000万円でした。

高齢化と過疎化が進み、水揚げ減少、祝島漁協の運営は破綻寸前。

でも、組合員を止めると議決権を失うので原発反対の意思表示ができない。

原発推進派の組合員の意思が多数派となって、海が売られてしまう。

それをくいとめるために、 この大きな赤字を組合員の皆さんが年金などを注ぎ込んで

補填しているのだそうです。

しかし、もう漁師さんの個人負担では追いつかないところまできているようです。

支払い期限の7月末日までになんとかお金を集めようと「みんなの海」プロジェクトが始まった

というわけです。

 

カンパの方法はこちらです。

http://minnanoumi.jimdo.com/カンパの方法/

 

祝島からのメッセージ

「祝島の海ではなく、誰の海でもなく、みんなの海だから、守らないと」との思いで、原発建設のために海を売れと、カネをつんで迫られる立場にたたされながら、私たちは頑張ってきました。その思いをうけとめ、いつもたくさんの方々から応援していただき、たいへん感謝しています。

 この1年以上ものあいだ、2012年10月に失効するはずだった上関原発のための埋め立て免許が失効しない中、とうの昔に断った上関原発の建設と運転にかかる漁業補償金の受けとりを祝島の漁師たちがいまだに執拗に強要され、新たな混乱を強いられています。

高齢化した漁師たちは、それでも、海を守りたい一心で、年金をつぎこむようにして黙って苦境に耐えてきました。

いま、それに応えるように、「今度は自分たちが海を守る番」だと「みんなの海の会」さんが祝島を応援するためのカンパの呼びかけを始めるとうかがい、とても励まされると同時にありがたいです。

ともに「いのちの海」を守り受け継ぐために、力をあわせて頑張りましょう。                                

2014年5月30日               

上関原発を建てさせない祝島島民の会 代表 清水敏保

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