今日は「さよなら原発させぼ」の上映会。
2013年1月28日に放送された、NNNドキュメント13 <3.11大震災シリーズ>で、
「活断層と原発、そして廃炉 アメリカ、ドイツ、日本の選択」を見ました。
活断層が1本原発敷地近くに見つかっただけで建設を中止したアメリカ。
それはサンフランシスコ州のボデガ原発。
40万年前のもので活動性は低かったが、それでも危険性を重視した。
また、カリフォルニア州のフンボルトベイ原発でも活断層が見つかり反対運動がおきたが、
稼働中の原発を止めるのは難しかった。
しかしスリーマイル島の原発事故をきっかけに、その原発も廃炉が決まった。
一方日本でも建設中の東通原発(青森県:東京電力)の原子炉の下に何本もの断層が確認された。
原子力安全委員会の中田高氏が「こんなに断層でズタズタの所に造る必要があるのか」と抗議したが、建設は許可された。
幸い福島原発事故後、工事はストップしたままで、その進捗率は10%にも満たないという。
これを建設中止にしなかったら、本当に狂っているとしか思えない。
フクシマの事故後、2022年の原発ゼロをめざしているドイツでは廃炉作業が進んでいる。
作業を進めながら学び研究しつつノウハウを生み出している。
配管もポンプも壁もあらゆるものを細切れにして除染する。
しかし、300トンもある圧力容器は解体せずにそのまま保管されている。
20年経っても放射能汚染濃度が高いからという。
50年経てば1000分の1になるから、それまで待って解体するらしい。
ドイツでは、原発建設の申請段階で、廃炉の方法と費用計画も出さないと許可が下りない。
廃炉の時を迎えてからではダメだという。ごもっとも!
電力4社ですでに3兆円積み立てているらしい。
日本ではいくら用意されているのか誰が負担するのかも明らかにされていない。
チェルノブイリやフクシマや、他国の事故に学び、原発から脱しようとしているドイツと、
自国の体験にさえ学べない、先のことは考えようとしない日本と、
あまりの違いに愕然としてしまう。
でも、知らないよりは知ってよかった。
やはり原発は高コストで危険極まりないという世間話をする時に、より自信を持って話せる。。。