佐世保便り

2008年7月に佐世保に移住。
海あり山あり基地あり。そしてダム問題あり。
感動や素朴な疑問など誰かに伝えたくて…

年越し派遣村 2

2009-01-05 | 雑感
今から出かけます。
3日間留守にします。
その前にメールチェックをしていたら、昨夜遅く届いていたKさんのメールに気付きました。
「年越し派遣村」ボランティアのKさんです。

彼は今日から職場に出るため、もうボランティア活動はできません。そこで次のようなアピールを様々なMLに流したそうです。
以下、全文を掲載します。




今日で「派遣村」の活動は終わりです。
体はきつかったけど、心は暖まることが多い毎日でした。
派遣村の村民は明日からどうするんだろう。

今日、MLに流したメールを転送します。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「年越し派遣村」の件で、またまた、緊急のお願いです。
「年越し派遣村」は明日で終わります。
村民のみなさんは明日5日、村をチェックアウトしなければなりません。
それに伴い、明日は実にさまざまな作業があります。
村民の今後についての要請行動。
テント、布団、毛布、各種調理器具、ガスボンベ、照明器具、発電機、
全国から届けられた食材などの運び出し。

しかし、明日は多くの会社が仕事初めのためボランティアが危機的に不足しています。
お時間と力のある方、ぜひ、日比谷公園に集結してください。
自分も仕事のため協力できません。
そのため、できることは、こうして呼びかけることだけです。

作業は、
6時50分から朝食準備。
8時00分から配膳準備、行列整理。
9時30分から片付け、撤収。
10時から本格撤収。

10時からの「本格撤収」には多くの人員を要します。本当によろしくお願いします。
また、より多くの方への転送もよろしくお願いします。

「年越し派遣村」は、村民にとっても、私たち労働者にとっても希望の村です。
これだけ短期間で私たちの要求をアピールできたことは奇跡的だと思います。
実行委員会のみなさまに感謝いたします。



私も実行委員会の皆様とボランティアの方々に、そして友人Kさんに心から感謝いたします。
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年越し派遣村

2009-01-02 | 雑感

今日、友人Kさんから届いたメールを見て驚きました。
Kさんは今マスコミでも話題になっている日比谷公園の「年越し派遣村」で、12月31日からボランティアとして働いていたのです。

Kさんの了解を得て、その一部をご紹介します。


私は31日から日比谷公園の年越し派遣村でボランティアさせていただいています。
正直いうと畳の上で年を越せない人がいるのかとショックを受けています。

テレビ報道の影響で入村者が雪だるま式に増えています。
食事の時は行列が1時間以上続きます。
食品庫として使っていたテントを急遽宿泊用にしたり、近くの学校の教室を借りたり、宿泊場所を確保するのに苦労しているようです。

先ほど見たニュースでは近くにある厚生労働省が講堂を貸してくれるとの情報がありました。
全国から、米、芋、大根、りんご、みかんなどが届いています。
ボランティアの数も日に日に増えています。
足りないのは、火と炊事場です。
日比谷公園はもともとそういうことをするように作られていないため、洗い物だけでも大変時間がかかります。自衛隊の災害派遣を頼みたいくらいです。

そんな中、毎日、毎日、リュックに食材をつめてやってきてくれる人と話をすることで本当に心が暖まります。

私は入村者のためというより、これだけ異常事態だということを広めて、社会を変える力になればという想いで明日も働きます。

 

私は何かお手伝いできないか、送るとしたら何をどこに送ったらいいかなど尋ねました。
Kさんはこのように答えてきました。


正直いうと食材は足りています。
足りないのは調理器具、水道、照明、暖房器具、燃料などが足りないです。

お願いしたいのは、この事実を多くの人に広めるということです。
派遣という働き方が間違っていること、
大企業は派遣を切るほど困っていないこと、
想像以上に困っている人が多いことなど今の社会がおかしいことを広めてほしいです。

 


正直なところ、私はKさんのいう言葉が正しいかどうかはわかりません。
大企業の経営状態も、派遣制度についても、私自身は不勉強なためよく理解しているわけではないからです。

けれど、こんなに生活に困っている人々がいる今の社会はおかしいと、やはり私も思います。

そして、国や行政の無責任を感じます。

「年越し派遣村」実行委員会がやっていることは、本来、行政がやるべきことではないでしょうか?
 企業の論理ばかりを優先した政策を取り続けた結果が今の状況をもたらしているのは明らかだと思います。

ヨーロッパのように、非正規雇用も認める代わりに、正社員と同等の労働者の権利を企業に認めさせていたら、このような異常事態は起こり得なかったでしょう。

その責任を感じて、国はとにかく今すぐ支援に立ちあがってほしい。
そう思います。

再度友人にメールを入れ、私に協力できることを尋ねました。

一番いいのは、カンパだそうです。
毎日新聞にそのことが書かれていました。


「年越し派遣村」へのカンパは800万円を超えたが、今後もさらに募る。問い合わせは臨時電話(090・3499・5244)、振込先はみずほ銀行銀座支店 普通2692964派遣村寄付金口座 弁護士棗(なつめ)一郎



 

 

 

コメント (2)
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新年

2009-01-01 | 佐世保・長崎

2009年の扉が開きました。

関東では素晴らしい初日の出が見られたようですね。
友人が送ってくれた写真で、朝焼けの富士山や八ヶ岳の御来光など私も見ることができました。
インターネットと友情に感謝です。

佐世保はなんと…朝から雪でした!
しかも風が強くて、横殴りの雪です。 
急いでカメラを手にバルコニーへ。

我が家(マンション)の前は海ですが、海も空も灰色で、雪さえも灰色で…
海に落ちる雪を撮っても、ただの灰色の世界。
何も見えませんでした。(まるで、日本の今を写しているよう)

そこで、お向かいのマンションの壁をバックに撮ってみました。



九州といっても、日本海側ですから、雪が降るんですね。
福岡育ちなのに忘れていて、とても驚きました。

でも、お昼頃にはすっかりやんで、うっすら積もっていた白いヴェールは跡形もなく消え去ってしまいました。


陽がさしてきたころ、今のうちとばかり、年賀状を投函するため佐世保駅前のポストへ。

投函後、駅構内のお店に立ち寄り、帰ろうとしたとき、面白いものを見つけました。
 


貧乏が去る像ですって

後ろに、説明の立て看もありました。 

 

どなたがいつ作られたのでしょうか?

昨今の厳しい不況に負けないでほしいという願いが込められているのかもしれません。

 

12月に商工中金が発表した中小企業景況判断指数は29.4で、2か月連続で過去最低を更新したそうです。
また、昨年10月から今年3月までに失業する非正規労働者は、8万5千人に達すると厚生労働省が発表しました。

このままでは犯罪も急増すると、誰かが報道番組で言っていました。
寝る場所も食べる物もなくなった人が、凍死を免れるために、軽犯罪を犯して留置所行きを望むことは十分あり得ると。

そういう社会にしないためにも、政治や行政は是非その力を発揮してもらいたいと強く思います。


この像が不要となってどこかに仕舞われる日が早く訪れますように…

 

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