当ブログの読者のお一人、「多良見の竜神さん」から投稿記事が届きました。
長崎新聞に代わって、掲載させていただきます。
一人でも多くの人に届きますよう・・
排水門開門を求める漁業者と中村県知事が面談をしたとの8月24日の長崎新聞の記事を読んで、
長崎新聞の「声」欄に投稿したのですが、ボツになりました。
皆さんに読んで貰いたいので、このブログに投稿させて頂きます。
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「何を今更言う」
諫早湾潮受け堤防排水門の開門を求める漁業者が、初めて中村知事と面談したとの本紙の記事を読んだ。
知事は漁業者のことを地元民とは認めていないのかと、てっきり私は考えていたのだが、そうではなかったらしい。
漁業者らは、干拓事業の完成前から漁業不振にあえぎ、絶望して自殺者も出る様な苦境に追い込まれた。
これまでの積もる思いを激しく知事にぶつけたが、どうやら知事の胸には届かなかったようだ。
知事は、漁業不振の原因は複合的要因があるとの従来の主張を繰り返した。
福岡高裁の判決が述べるとおり、真の原因を探るためにこそ開門調査が必要なのに、なぜかたくなに開門に反対するのだろうか。
知事曰く、「開門することで一番心配しているのは漁業被害」。
何を今更言っているのやら。
調整池の水位をマイナス1mに保つため、日常的に開門して、調整池のどぶ水を有明海に垂れ流しているのは周知の事実。
だからこそ漁業被害が発生しているのではないか。
一刻も早く調整池に潮水を入れて、調整池の水質を改善する以外に解決策は存在しない。
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諫早湾の問題も、石木ダムの問題も、全く同じですね。
現実から目をそらし、未来のことを考えようとしない県の体質。
ただ目先のこと、身近な利害関係に縛られて…真実の姿を見ようとしない。
いつか自然からの大きなしっぺ返しが来るでしょう。
その時気づいても、もう遅いのに…