3Dプリンターで銃を自作し所持していたとして、20代の男が逮捕されたというニュースを聞いてびっくり!
彼は、「弱い者の自衛手段のため銃は必要だが、日本では買えないので、自分が作ることにした」
「大学生が銃をつくる米国のテレビ番組をみて、『自分ならもっと良いのがつくれる』と思った」
「3Dプリンターを購入し、ネット上で入手した銃の設計図に改良を重ね自作していた」などと話しているらしい。
動機にも驚いたけれど、もっとびっくりなのが3Dプリンターの普及。
これまでの平面的プリンターと違って、3次元の物を立体的にコピーできる夢のような機械。
工業製品の試作品などが早く安くできるので、設備投資にお金をかけられない中小企業も、大企業と同じように製品の開発ができるようになった。
「21世紀の産業革命が始まる」と期待されたのも頷ける。
私もつい最近、3Dで造られた臓器の模型を使って手術の練習をする医療現場をテレビで見て、いたく感心したばかり。
需要の高まりと共に、機能も高度化し、価格は逆に急速に低くなっている。
業務用は数千万円だが、個人向けのものは、10万円前後で家電量販店で買えるという!
今回逮捕された容疑者が作ったプラスチック製の銃に金属製の弾丸を入れて発射したら、暑さ2・5ミリのベニヤ板を15枚を打ち抜いたという。
それは、十分殺傷能力を持つもので、3Dプリンターは使いようによっては武器製造器にもなるってこと。
そこまでいかなくても、鍵の複製などはお手の物だろう。
いくらでも悪用できそう・・・
毒と薬が表裏一体であるように、技術革新も常にリスクがつきまとう。
戦後の三大発明は原子力開発、宇宙開発、コンピユータと言われるが、すべて戦争に繋がっている。
また、医学界では、IPS細胞だのSTAP細胞だの万能細胞を生み出す技術が発見開発されつつあり、
誰もがこぞって待ち望んでいるように報道されているけれど、私は素直に喜べない。
3Dプリンターで武器を作ったり、原子力で爆弾を作ったりするのが人間。
キチガイに刃物を持たせてはいけない。
ましてや、原子力は人間の手に負えるものではなかったことが明らかになったように、
遺伝子技術も侵してはならない分野に踏み出すようで怖い。
万能細胞を生み出す技術が、初めは癌などの治療のために活かされても、
いつかそれがクローン人間を生み出すのではないか?
そして、それが兵士として造られるのではないか?
そんなSF的発想にまで膨らんでいく。
子どもの頃、鉄腕アトムのアニメが大好きだった。
あんな未来都市は夢だと思った。
いま、当時の漫画そっくりのビルやインターチェンジが当たり前の風景になっている。
アトムもいずれ現実のものになりそう。。
アトムだけではない。
サイボーグ009のような改造人間が現れるかもしれない。
元祖人間の欲と野望のために。。