今日の長崎新聞、エッセー「街角アジア」を読んで、へぇ~
この10年間で、台湾からの観光客は3倍近くに達したとか・・
今年の桜の開花シーズンにはバスの手配が追いつかず、
台湾当局から国土交通省に「移動手段の確保を求める」という要請があったらしい。
そうなんだ~
どおりで、観光地に行くと、必ずと言っていいほど中国語を耳にし、
日中関係は冷え込んでいるというのに不思議だな~と思っていたけど、
あれは、中国本土からではなく、台湾からのお客様だったのですね~
私たちには、北京語も台湾語も区別はつかないので、
みんな中国人と思ってしまいますよね・・
バスと言えば、私はよくYOKAROバスを利用しますが、
あのバスにはトイレがないので、途中でトイレ休憩があります。
先日、高速のパーキングでトイレ休憩していたとき、
隣にでっかいバスが停まっていて、その車体はすべて中国語で書かれていました。
このバスごとフェリーに乗って日本に来たのかなと思って見ていたら、
隣席の女性が、私の頭の中を見透かしたように、
「向こうの旅行会社が日本にあって、そこでああいうバスを持っているらしいですよ」
と教えてくれました。
「へー、そうなんですか!自国のバスならお客さんも安心でしょうね」と言うと、
「でも、向こうの旅行会社は、日本と違ってかなりいい加減ですよね~」と、
彼女の経験談を語ってくれました。
去年のこと。
彼女は、九州自動車道にある基山(きやま)というパーキングエリアで買い物をしていたら、
一人の若い中国人(と、彼女は話していたけど台湾人かもしれない)女性に声をかけられた。
とても困った顔をしていたけれど、日本語がほとんど話せないようで、よくわからない。
で、彼女は、その中国人女性をレジまで連れていき、
「この人とても困っているようなので、事情を聞いてあげてください」と言うと、
中から中国語を話せる人がでてきて、話を聞いてくれた。
女性は、中国(台湾かも?)からの旅行客で、自国のバスと添乗員の案内で九州を移動中だったらしい。
ところがトイレの後、駐車場に戻ったらバスが消えていた。
自分を置き去りにして、バスが発車してしまった。
携帯電話は荷物と一緒にバスの中。
誰にもどこにも連絡もできず、頭の中は真っ白だったに違いない。
お店の人も困った。はて、どうしたらいいのだろう・・?
横で聞いていた彼女、ふと思いついて尋ねた。
次に行く予定地はどこ?
「ダザイフ」
お店の人はすぐに大宰府の案内所に電話した。
「〇〇という中国の旅行会社の団体客がまもなくそちらに行く予定になっていますか?」
答えは「はい」
そこで事情を説明しているうちに、ちょうどバスが到着し、添乗員の人と話ができたらしい。
お客さんが大宰府を見物している間に、バスは基山まで女性を迎えに行くということが決まり、
メデタシ、メデタシ。
その若い女性は、どれほど嬉しかったでしょうね~
貴女の機転のおかげですね~
と、心底感心して言いました。
彼女は「いいえ、そんなことは・・・」と謙遜しながら、
「それにしても日本では考えられませんよね~。
高速バスでもトイレ休憩後に出発するときは、こうやって人数確認するし、
観光バスなどなおさら、ガイドさんが必ず確認するでしょ?
それに、隣や周りに座ってた人は気づきますよね~?
隣の席の人がまだ戻ってませんってどうして言わなかったんだろう??」
と不思議がっていました。
同感です。
どんなに高級ホテルや美味しいレストランを手配してくれても、
客への気配りのできないガイドさんでは、旅を楽しむことはできませんし、
たまたま同行することになった旅行者同士も、適度な距離感を持って共に行動したいものです。
「旅は道連れ世は情け」「袖すり合うも多生の縁」なんてね!