佐世保便り

2008年7月に佐世保に移住。
海あり山あり基地あり。そしてダム問題あり。
感動や素朴な疑問など誰かに伝えたくて…

うたごえ祭典出場辞退か・・・?

2010-09-07 | 石木ダム


昨朝の長崎新聞、社会面です。

こんなに大きく掲載されました!


写真に写ってる最年少のK君も大喜びで、明日この写真を幼稚園に持って行く!と言って、
お父さんにカラーコピーを頼んだのだそうです。



コメントにあるように、「歌うことに慣れていない」人たちが、「川原のことを知ってほしい一心で」
歌った結果です。

結果発表が終わって帰る時、私も多くの人から「おめでとう!」と、声をかけられました。
決して儀礼的ではない、(ああ、皆の思いが届いたんだな・・)と実感できる声と顔でした。

川原の皆さんも、自信がついて、やる気満々、
「早速今日、公民館音楽室の空き状況をチェックして練習日を決めなくちゃ・・・」
「これを機会に来年もまた出ませんか?と誘われたんだけど、どうしよう」
「ダムが中止になるまで『こうばるのうた』を歌い続ける?」
「同じ曲じゃあなんだから、『こうばるのうた その2』を創るとか・・・?」

などと、冗談を言い合って電話を切った直後、ガックリくるような情報がもたらされました。

なんと、全国大会出場には、参加費として、一人2900円を払うのだそうです。

えー、どうして?
昨日は、一人500円だったでしょ?
全国の発表会のときも、会場は昨日と同じでしょ?

この質問に、実行委員をしている友人は事務局の担当者に電話して確認してくれました。

・この金額は「日本うたごえ祭典」実行委員会本部(東京)が決めたもので、長崎に決定権はない。

・発表会は3日間にわたって、6つの会場で行われ、準備やリハを入れるとほぼ一日全館貸し切り状態。
 部屋代のほか機材や設備など様々な使用料もかかる。

・審査員の交通費、宿泊代、謝礼などもかかるし…
(全国大会の場合は審査員の先生は7人で、しかも東京・京都・大阪など遠くから呼ぶ先生が多いとか)


そうだよね~、お上や企業など有力スポンサーが付くわけじゃなし、
だから、どんな歌でも自由に歌える、伝えたい思いを歌に乗せて、多くの人たちに発信できる、
そこがいいところなんだけど…それはわかってるけど、こんなにかかるとは…

2900円出しても歌いに行こうって思う人がどのくらいいるかな~?
しかも、1家に2人とか、5人も出場した家族もいるのよ!
それは500円の参加費だからできたことなのに…

友人がアイデアを出してくれました。

今回は27人での出場だったけど、全国大会では、少数精鋭、1家に1人に限定したら?
13人だけにするの。13世帯の思いを届けるという意味でね。

それに、カンパを集める手もあるよ。
私、カンパする!


友人の温かい言葉に励まされて、私は参加費についての情報のすべてを川原の人に伝えました。
そして、「決めるのは皆さんです。出場辞退もOKです。どうぞ、よく話し合って下さい」とメールしました。


はたして・・・?

今朝、「We Love こうばる合唱団」代表のSさんから、FAXのお手紙が届きました。

「何をしてもお金はかかります。『こうばる』は皆お金持ちですから、気にしないで下さい」
「皆さんのおかげで大会にも出ることができ、こうばるの全員がたいへん喜んでいます」
「今度はチーム"ばるせん"を引っ張って参加したいと思います。乞うご期待」

などと書かれていました。
Sさんらしいユーモアと度量の大きさを感じさせる文面でした。

"ばるせん"?と思ってるところへ、ご本人から電話。

私たちは人前で歌うやらとんでもないと思うとったでしょ。
「ながせん」が手伝ってくれるって言うから、そんなら…という気になって出たでしょ。
でも、今度は「ながせん」の手は借りられんから、「こうばる」の男たちを引っ張ってきて、
「ばるせん」になってもらうとよ。
「ばるせん」って名前よかでしょ?私がつけたとよ!

な~るほど!
「ばるせん」ね。いーい名前です!

「ながせん」というのは、長崎の男声合唱団の名前で、
一番初めに「こうばるのうた」を気に入って歌ってくれた皆さんです。
川原のほたる祭りにも参加して歌ってくれました。
そして、歌うことが苦手と言う川原の人たちを応援して、
予選会では6人のメンバーが一緒に歌ってくれました。
遠い長崎から夜の練習に駆け付けて下さったこともありました。

そういうわけで、こうばるの皆さんには、
長崎の男声合唱団=「ながせん」とインプットされているのでしょう。
では、こうばるの男声合唱なら「ばるせん」でいいじゃない?というわけです。

一人でも多くの「ばるせん」が集まるよう、私も祈っていま~す!  
コメント (3)
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