佐世保便り

2008年7月に佐世保に移住。
海あり山あり基地あり。そしてダム問題あり。
感動や素朴な疑問など誰かに伝えたくて…

水を大切にする日?

2010-09-04 | 石木ダム


土曜日の昼下がり。
楽隊を先頭に、アーケード街をパレードするのは・・・



石木ダム推進派のお歴々。

佐世保市長を中心に、市議、県議・・・皆さま例によっておそろいの法被姿で・・




その後ろにズラリと続く人の列・・・
佐世保歯科医師会、佐世保PTA連合会、JAながさき西海、
佐世保市民生委員児童委員協議会連絡会、佐世保婦人団体連絡会…etc.

なぜこんなに多くの団体が石木ダムを推進しているのかって?

名前貸しのようなものです、きっと。
「石木ダム建設促進佐世保市民の会」というのがあって、そこには上記を含め
29団体が登録されていますが、
市民の会と言いながら、活動費は佐世保市から出されています。
これまで毎年150万円が助成されていたけれど、今年から130万円に減額されたそうです。

当然!いえ、1円たりとも私たちの税金など使ってほしくありません。
お金も出さないし、活動もほとんど自主的にはやっていないでしょう。
だって、事務局は市役所だか水道局だかの中にあるし、
今日のようなパレードも仕切っているのは、水道局の職員だもの。

以前、PTAの会長をやっていた知人の話だと、
全く知らないうちに促進の会の登録団体になっていたので、
PTA連合会の先輩にどんなことをやればいいのか訊いたら、
「何もやらなくていいのよ」という返事が返ってきたとか。。


パレードの終着地は島瀬公園。



テントの前には、いつもの幟が…
「石木ダム建設は市民の願い」「お願いして実現しよう 石木ダム」



そして、来賓のスピーチも、判で押したように「石木ダム」「石木ダム」・・・

 ちょっと…いいかげんにしてほしいんだけど!
今日のイベントは「水を大切にする日」なんでしょう?

だったら、節水機器の紹介をするとか、
「雨水タンクなど設置する場合は市から補助金を出しますよ」くらい言ったらどうなんですか?
節水コマを無料で配るとかしたらどうなんですか?


その上、通行人に配っていたポケットティッシュにはこのようなチラシが折りたたんで入っていました。






いつも、いつもこうやって、過去の大渇水を持ちだして、
あの時の苦労を忘れないよう、市民に刷り込むんですよね~

あの時は西日本の各地が渇水で苦労したのに、
まるで佐世保だけが水不足で苦しんだかのような錯覚を与え、トラウマ化させています。



このマインドコントロールを解くには、正しい情報を伝えることしかありません。

その役目を大きく荷っているのがマスメディアです。
報道関係者の良心に期待します。

でも、なかなか難しいだろうな~
だから、こんなちっぽけなブログでも伝えたくなってしまう。

これを読んで、自分のトラウマに気付く人が一人でもいたら・・

それを願って、発信しているのですが… 

コメント (3)
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