貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

日の光と時鳥

2020-10-15 14:51:13 | 日記

日の光と時鳥

令和2年10月15日(木)

 三番目の句は、日光の句で、


  「あらとうと  

   青葉若葉の 

      日の光」

 元禄二年。

 『奥の細道』本文に、

「今此御光(日光山東照宮の威光)

一天にかゝやきて恩沢八荒にあふれ四民

安堵の栖穏なり。猶憚り多くて筆をさし

置ぬ」とある。

 濃淡とりどりの緑の葉にふりそそぐ

日の光。日の光は日射しと日光東照宮の

意をかけている。


 四番目の句は、那須の句で、 


  「野を横に 

   馬牽むけよ 

      ほとゝぎす」
   

 元禄二年。那須野を馬で行く時、

口取りの男に乞われて書き与えた句。

 馬で那須野を行く、頭上を横切って、

時鳥が一声鳴きすぎた。その声を追って

馬を牽き向けよ。

 今一声聞きたいものだの意。