日の光と時鳥
令和2年10月15日(木)
三番目の句は、日光の句で、
「あらとうと
青葉若葉の
日の光」 。
元禄二年。
『奥の細道』本文に、
「今此御光(日光山東照宮の威光)
一天にかゝやきて恩沢八荒にあふれ四民
安堵の栖穏なり。猶憚り多くて筆をさし
置ぬ」とある。
濃淡とりどりの緑の葉にふりそそぐ
日の光。日の光は日射しと日光東照宮の
意をかけている。
四番目の句は、那須の句で、
「野を横に
馬牽むけよ
ほとゝぎす」 。
元禄二年。那須野を馬で行く時、
口取りの男に乞われて書き与えた句。
馬で那須野を行く、頭上を横切って、
時鳥が一声鳴きすぎた。その声を追って
馬を牽き向けよ。
今一声聞きたいものだの意。
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