貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

水辺の道を散歩!

2020-10-14 10:19:10 | 日記

水辺の道を散歩!

令和2年10月14日(水)

 仙台堀川の水辺の散歩道。

 水も随分清くなり、見事に整備され

ている。


 

 芭蕉俳句の散歩道となっている。
 
 

 先ずは、深川の句。

「草の戸も 

 住替わる代ぞ

ひなの家」

 元禄二年。

 奥の細道の旅に出る直前の句。

「今まで隠者の住んでいたこの草庵までも

主人の入れ替わるときがやってきたぞ。

今後は妻もあり、娘もある人が入って、

雛を飾って華やぐことだろう。」

 自分の住んでいた草庵の前途を祝って

いる句である。

  二番目の句は、千住の句。

  「行春や                                                           

 鳥啼魚の

 目は泪」     

元禄二年。奥の細道出発の際の

留別吟。

 足立区千住は、奥州・日光街道

最初の宿場。

 芭蕉は、見送りの人々と舟で

深川から隅田川を遡り、千住大橋の辺りに

上り、人々と別れる。

 春も過ぎゆく頃、惜春の情に堪えかねて

鳥はなき、魚は目いっぱい泪をたたえて

いる。

 それはまた、芭蕉たちの別離を悲しむ姿。

惜別の情を、魚や鳥に託した句である。

 これが最後の別れになるかも

知れない……?