貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

泊船寺の夜泣き芭蕉像

2019-05-25 09:06:47 | 日記

泊船寺の夜泣き芭蕉像

令和元年5月25日

 30度越えの後の夜は、軀も

火照り、寝付きも流石に・・・。

 皐月の夏日は今日も続く。

 室内は過ごしやすし。

 仲夏の暑さとは違う。

 少しずつ暑さに慣れて、また

この夏を楽しんで・・・。

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 泊船寺は、別名俳句寺といわれる

ほど句碑も多い。

 説明書きがそろそろ必要かな?

「泊船寺の夜泣き芭蕉像」という

昔話を初めて知る。

「ある夜、寺から芭蕉坐像が盗ま

れてしまいました。

 みんなで手を尽くして探しました

が見つかりません。

 盗まれた像は、古道具屋に売られ

ていましたが、古道具屋の主人は

その像が、泊船寺から盗まれた

芭蕉像とは知りませんでした。

 その日の真夜中、『おい!おい!』と、

どこからか人を呼ぶ声に、店の主人は

目をさまします。

 周りには誰もいません。

『気のせいかな』と思って眠ろうとし

ましたが、しばらくすると、また、

声が聞こえます。

 表の戸を開けてみても、だれもい

ません。おかしいなと思いながら、

布団に潜り込むと、やはり声がす

るのです。

 主人が声のする方へ辿って行くと、

どうやらその日に買った像から聞こ

えてくるようです。

 おそるおそる像に近づいてみると、

像は目に涙を浮かべて、

『わしは、早く寺に帰りたい』

と、かすかな声で言っています。

 次の日も、また次の日も、同じよう

に泣くので、主人が調べてみると、

泊船寺から盗まれた芭蕉像だと

わかりました。

 かわいそうに思った主人は、

ある夜、芭蕉像を白い布に包んで、

泊船寺の門のところにそっと返し

ておきました。

 翌朝、寺の小僧さんが、門前で

白い布に包まれた芭蕉像を見つけて、

元の場所に戻しました。

 これを聞いた村人たちは寺に

集まり、『芭蕉様が戻ってきたぞ』

とみんなで喜びました。」

という話。

これは泊船寺の六地蔵。

 やっと参拝!ありがたや!!!