貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

無名庵のお披露目

2019-05-07 08:34:43 | 日記

無名庵のお披露目

令和元年5月7日

 「無名庵」は伊賀の芭蕉五庵の

一つ。 

 釣月庵の直前にある。

 但し、無名庵の石碑。

 伊賀の門人たちが芭蕉に贈るため、

ここ生家の裏庭に建てた庵で、

元禄7年8月15日、芭蕉は

新庵披露をかね月見の宴を催し、

門人たちを心からもてなす。

 その時、詠んだ句が、

「冬籠り またよりそわん 

         此はしら」

 句意は,

「今年は久しぶりに自分の草庵で

冬籠りをすることになった。

 いつも背を寄せ親しんできた

この柱に、今年もまた寄りかか

って、ひと冬閑居を楽しむこと

にしよう。」。

 古里に勝るものなし!

 特に、晩年は誰でもそうなる

のが、人の常であろう。