貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

蓑虫の音を聴きにおいでよ

2019-05-19 08:59:03 | 日記

蓑虫の音を聴きにおいでよ

令和元年5月19日

 蓑虫庵まで歩いて行く。

 途中寺町を通過。

 お寺が道路の両側に十数寺林立。

宗派は違うが皆堂々たる佇まいで、

絵になるよう。

 それに比べ、松尾家の菩提寺は

正直やや貧相かな?

 蓑虫庵到着。

 蓑虫庵の受付の所に、

「今案内中なので、中で云々。

どうぞお入りください。」という

貼り紙があり、しずしずと伺う

ように散策開始する。

 伊賀市には「公益財団法人芭蕉翁顕彰会」

というのがあり、関係の高齢者の方が

実務をされている。

 県指定の史跡となっているが、

節約の雰囲気。

 この庵は、蕉門伊賀連衆「服部土芳」が

結んだもので、元禄元年(1688)に入庵。

                                                        

 その数日後に芭蕉が訪れ、面壁に

像を描き、

「みの虫の 音をききに来よ 

      草の庵」       

と讃して与えたので、この命名と

なったという。

 しかし、芭蕉のあだ名が蓑虫で

あったという説もある。

  また、土芳の庵号が,

「些中(さちゅう)庵」であり、

蓑虫と些中が同音相通ずること

から縁語句といわれている。

「古池や かはづとびこむ

        水のおと」

の古池塚まで来ると、案内しておら

れる方と、70代ぐらいのご夫婦が

おられ、挨拶を交わす。

 

 

 案内役の方は竹さん。

 伊賀出身の方で、大阪で仕事をして

おられ、退職後故郷へ。

 ハローワークで蓑虫庵での仕事を

紹介されたという。

 本当にやさしい実直な方で、 説明も

ユーモアを交えながら・・・。

 無名庵、西麓庵、東麓庵、瓢竹庵、

蓑虫庵という芭蕉五庵のうち

唯一現存されているのが、

蓑虫庵である。