
今ではすっかり名前を聞くことのなくなったミッシェル・ポルナレフ。
でも名前は知らなくても、彼の歌声を知っている人は多いと思いますね。
彼の代表作のひとつ「シェリーに口づけ」は、CFに使われてることが多いので、メロディーの断片を聴けば、「ああ、あれか!」と思う人、たくさんいるはずです。
♪トゥートゥー プ マ シェリー マ シェリー
トゥートゥー プ マ シェリー マ シェリー …
この歌も軽快で楽しいので好きなんですが、「愛の休日」も大好きです。
「愛の休日」は、ポルナレフの澄んだハイ・トーンが印象的な、とても美しい、ロマンティックなバラードです。
マイナー調のメロディがとても甘くせつないです。
クラシカルな雰囲気というか、フランスの民俗音楽的というか、アメリカやイギリスのロックにはあまり感じられないようなサウンドが新鮮に聴こえます。
間奏の転調がなんとも効果的で、この曲をいっそうドラマティックなものにしていますね。
「愛の休日」は、1972年春に、まず彼の地元・フランスで大ヒットしました。
日本では同年11月の初来日に合わせて発表され、オリコン・チャートのトップ20に10週間入り、12月18日付では6位を記録して、「シェリーに口づけ」を上回る、ポルナレフの日本での最大のヒットとなりました。
ポルナレフのトレード・マークといえば、カーリー・ヘアと大きなサングラスが有名です。
ステージではピアノ、またはギターを弾きながら歌い、「フレンチ・ポップスの貴公子」などと言われていて、当時は日本でもたいへん人気がありました。
ちなみに、彼の曲の日本語タイトルは、「愛の~」というものがとても多かったような気がします。「愛の休日」「愛の願い」「愛のコレクション」「愛の来訪者」などなど…
ぼくがポルナレフを知ったのは、たしか年の離れた従兄にレコードを聴かせてもらったのがきっかけだったと思います。
レコードもたくさん持っていて、マニアックな好みだった従兄がポルナレフを聴いていたというのも、今になって思えばちょっと意外なことなんですけどね。
ポルナレフは、1970年代前半に数多くのヒット曲を出しています。
現在は数種類のベスト・アルバムも出ているようですから、たまには彼のヒット曲をまとめて聴いてみるのも良いかな。
[歌 詞]
[大 意]
ホリデーズ それは空から降りてくる飛行機
その翼の影の下を街が通りすぎる
なんて地上は低いのだろう ホリデーズ
ホリデーズ 教会や近代的な建物
空に住む、彼らが愛する神は何をしているのか
なんて地上は低いのだろう ホリデーズ
ホリデーズ 飛行機の影が海をとらえる
砂漠の前ぶれのような海
なんて海は低いのだろう ホリデーズ
ホリデーズ あれほどの空、あれほどの雲を
君はわからない 君の年齢では人生が君を疲れさせる
なんて死は遠いのだろう ホリデーズ
ホリデーズ それは空に住む飛行機
忘れないで、美しい君 飛行機は弱っている
地上は低い ホリデーズ
◆愛の休日/Holidays
■リリース
アメリカ、イギリス 1972年10月21日
日本 1972年11月
■作詞・作曲
ミッシェル・ポルナレフ、ジャン=ルー・ダバディー/Michel Polnareff, Jean-Loup Dabadie
■歌
ミッシェル・ポルナレフ/Michel Polnareff
■チャート最高位
1972年週間シングル・チャート 日本(オリコン)6位
ミッシェルもE.L.Oも名前は知っているんだけど
曲名と一致しないのが私の勉強不足と記憶力の無さ
多分、聞けば分るものが沢山あるはず!
「シェリーに口づけ」は、
思っているので合っていると・・・
MINAGIさんは本当に良く知ってますよね!
音楽に携わっているから当然でしょうが・・・
紹介されている作品は、全部聞いてみたくなります
ミシェルもELOも、とってもメロディが親しみやすいので、おそらく「あ、これ知ってる~」という曲がいくつかあるんじゃないかな~
記憶力の無さというより、似たような曲って世の中にたーくさんありますからね。勘違いしたり忘れたりしてトーゼンで~す!
もし興味が湧いて、聴いてみて好きになってくれた曲があったら、それはステキなことだと思います。人それぞれ好みは微妙に違いますもんね。それなのにぼくの記事がうまくガイド役を果たすことができるのなら、それはすごく嬉しいことですよ。
これまた懐かしい曲ですね。
メロディがせつなく美しい。あの風貌ときれいな高音がミスマッチで良いです。
歌詞の意味を始めて知りました。
レコードに合わせて歌ってみたくて、歌詞を覚えてみようと思ったんですが、フランス語なんで、覚えるのがたいへんだった記憶があります。結局覚えて切れなかったですけど。
今では適当な発音で好き勝手に歌ってます。人には聞かれたくないです。
1973年の来日コンサート見に行きました。
「愛の休日」は来日テーマ曲として広告されましたが、コンサートでは実際には歌わなかったので、
がっかりした思い出があります。
あれから30年以上たったんですね~
HOLIDAYS!
こんにちは。はじめまして。
実際にコンサート行かれたんですね。「愛の休日」、期待していた人は多かったんでしょうにねぇ。なにかミシェルにこだわりがあったのかな。
よろしければ、これからもいつでも気軽に遊びに来てください。
HOLIDAYSは、vacationのような意味というより、キリスト教に関係しているように思います。実際に、歌詞に「教会」や「神」がありますし。
それから、「空から降りてくる飛行機」や「空に住む飛行機」とは、もしかしたらUFOのことを言っているように思います。
キリストは異星から転生してきたという説もあります。
「なんて地上は低いのだろう」とは、まさに地上はなんて低次元なんだろうと言っているようです。
自分なりの解釈でした。
フランス語はメルシーとかボンジュールの類いがわかるくらいなので、日本語訳はレコード付属の訳詞を参考にさせて頂いてます。
難解な歌詞だな~、と思っておりましたが、getter2さんのような解釈もあるのですね。興味深くコメントを読ませて頂きました。どうもありがとうございます~(^^)
事後ですが、もし問題があれば言って下されば直ちに削除いたします。
どうぞよろしく。