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雑巾がけ

2012-09-28 22:40:39 | お芝居演劇
 「今日は部員が4人しかいません。何かやっといた方がいいことってありますか?」放課後2年の江姫からメール。

部長のガッキー → 体調不良のくせ映画(予告)
演出細那 → 追っかけ(予告)
わら子 → 風邪
沙良 → 病院(予告)
猿マ → 反省文?

 出来るシーンは有りません。こんな状態はカワタケ部長の時以来。当時のHPから引用。

03.06.21(土) 西高祭『好色十六歳男』 永山祐介作
 何度かビデオで見たことはあったけど、オリジナル作品と競合した結果、好色を文化祭に上げることになりました。読み合わせをしていても楽しそうだったので、何とかなるかと思いきや、土曜日の稽古に役者がそろわず出来るシーンが無し…。これには思わずぷちっと来て「旅に出ます」と言い残し消えました。これじゃいかんでしょ。

 稽古できないなんて8年ぶりだと言いましたが、9年ぶりでした。確かこの時は午前中に稽古できないことが判明、ぶちぎれて僕一人京都までバイクでラーメン食べに行きましたっけ。それ以来「旅に出ます」と僕が言うと、部員は非常事態宣言と受け止め警戒することに。半年後のHPにはこんな記述も。

【変わってきた稽古場】
 公演前に役者がそろわない、遅刻は当たり前、自分のことしか考えない。すべて芝居の大敵。伊丹西では当たり前だからと諦めるのはやめ。信頼出来る人とだけチームを作ることにしました。稽古場の雰囲気はすごく良くなっていると思うな。そりゃもめ事も起こるけど、あんなむなしい思いはもうゴメンです。これが作品にも現れてくるのはいつ?

 懐かしい記録。当たり前が動いた時、チームは次の段階へ進むんだなって。今日みたいなことが当たり前のクラブなら、それだけの結果しか残せない。当たり前体操。
 じゃ、僕は今日旅に出たかということですが、出ませんでした。理由はいくつか。(予告)と有るのは予めスケジュール調査でこの日は是非ともこうしたいという希望があった印。気持ちも段取りも出来ますから突然ぶっちと訳が違う。その点新人わら子と猿マは減点1。この調子では『信頼できる人』にはなれません。大事だよ、居ないかもしれない誰かと、居なければならないあの人との差。
 他の理由は残ったメンバーの姿勢。何か出来ることはないか(さすがにヒントは求めてきましたが)自分たちで出来ることを探す。お芝居以外を妥協として持ち込まない、腐らない、批判しない、楽しむことを忘れない。すごいチームだなと思うのは、こういう時かもしれません。
 僕は近所のワークマンへこっそりお出かけ(旅じゃないよ)。稽古着のツナギ一着を購入。床を引きずられる演技の可能性対策。appleに試着。引きずってみる。思いのほか稽古場の床が汚れていたことが判明、全員(とはいえ4人)で雑巾がけ、しかも楽しく元気に。並んで雑巾がけしてる姿をOG文月、もみじ、まつりとアホな話しながら眺めて見てたら、旅立つ理由なんて何処にもなかったのです。

 人が集まらずに稽古が出来ない。何処のクラブにも有り得る出来事。でも、そんな一日に部員たちの可能性を確信できるなんて、すごく幸せだなって感じた。もちろんこんな日は有っていいのかってミーティングをすることも要求して。いつか旅立つ? もちろん彼女らが今日の輝きを失いかけたときにはそれに気付いてもらうため。
 
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1 コメント

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ピンチをチャンスに (あらた)
2012-09-29 10:18:40
本当はむだな時間ってないのよね。どう有効に使うかが大事ってことやと思う。諦めずに考え続けるって大事。諦めた時が本当のピンチなんやろね。雑巾がけはすべての道に通じているのだ。
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