ゴトウヒラタの戯言

RICOH CX6で撮影。十字架の島、上五島の蟲。

天然大物クワガタは2年型

2005年10月26日 22時23分02秒 | クワガタ飼育

 ヒートアイランド現象の関東地方のクワガタ達は、年々小型化が進んでいるらしい。冬が冬らしくなくなった為、加齢と変態が早まり、幼虫で一冬しか越さない1年型で羽化してしまう為だ。

 天然(ワイルド)の国産オオクワ国産ヒラタ共、60mmを超せば大物扱い。この大物クワガタは朽木の中で二冬過ごした2年型が殆ど。
 この自然の生態、人工飼育にも応用できる。

 昔に比べて、外来種、国産種共、クワガタの価格は手頃になった。しかし同じ種でも大型になるとまだまだ高価。国産オオクワでも75mmを超えると手が出ない。仕方ないから小さいサイズを購入する方が多いのだと思う。

 クワガタが大きく育つのは遺伝によるところが大。例えば、♂50mm♀30mmのペアから70mmオーバーの大物が産まれる確率は極めて低い。

 だが、自然の生態を利用して、秋に種付した幼虫を冬に加温せず、暑い夏はエアコンで変態を遅らせ無理矢理2冬越させてしまう手もある。50mmペアから70mmオーバーは無理かもしれないが、60mm後半の♂は羽化するかも知れない。
 インターネットで固有名詞は出したくなかったが、虫研所有の能勢産オオクワ累代1代目(F1)82mmは、幼虫で二冬越した2年型だったと記憶している。

 ただ、この作戦、翌年には羽化してしまう♀は、小型化してしまうという副作用がある。
 それに♂が羽化して成熟するのを待つ内に、♀は更年期を向えたおばさんになってしまう為、累代飼育に全く向かないといった難点もある。

 小さいクワガタを購入したが、どうしても大物♂を拝みたいという方、試してみては如何でしょう。
 但し、苦情は受け付けません。


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