”ばっきん”のブログ

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公明党敗北の原因を探る一考察

2009年09月23日 18時43分33秒 | 政治
まず、の最初に断っておくが、以下は私の妄想なのであまりまじめに考えないでほしいと思っている。また、生活保護についても一部述べているが、これも制度そのものの否定ではない。
さて、公明党の支持母体は創価学会であることは周知の事実だが、会員数800万という割には、政党支持率では低い位置にある。
これは、とりもなおさず「学会員=票」ではないことを物語っている。現世利益のみを求める狭義の信者は実は政治には無関心である。したがって、学会内の活動家(未活動家=前出の狭義の信者を除く)とその友人が実際に票に結びついているにすぎない。
こうしたなか、自民党と連立を組んだ10年間は、その活動家さえも満足させるというか、理解を得ることができない政策に傾かなければならないジレンマがあった。もちろん、政策自体は正しい方向とは私は思っているのだが、なにぶんにもその支持者の特性とかけ離れたところに今回の敗因があったとみてよい。
創価学会の信者の中には、その入信の動機から経済困窮者・病弱者の占める割合がかなり多い。この人たちの中には、現役世代・高齢者を問わず生活保護者が少なくない。
①後期高齢者制度の維持を訴えても、そもそも医療保険(もともと無料)とは関係ない受給者には人ごとだ。つまるところ重要性は感じない。
②生活保護者にとっての加算の廃止は大きな痛手であった。狭義の支持者は目先の金にこだわるので結局支持者の理解を得ることはできなかった。
③年金問題にしろ大抵は生活保護受給者の方が可処分所得が大きくなるのでこれもあまり目玉の政策にならない。
④児童手当を売りにしてきたが、学会内の高齢化も進んでおり、恩恵を被る支持者の割合は決して多くない。対象者であっても生活保護者にあっては、単に加算の一部にすぎないといった感覚が多い。
ここまできて私の論点はもうお解りだと思うが、要は支持者のニーズとは相容れない政策、結果として内部にも外部にもニッチェなターゲットになってしまったところに敗因があるとみてよい。
要は、宗教の自由さえ確保できれば、あとは貧富の差の少ない「穏健社会主義」を支持者は理想としているようにみえる。
しかしながら、創価学会には、その発展の過程において、労働組合と対決してきた経緯があり、おいそれと支持基盤に連合を持つ民主党とも組めない事情があるのも事実であり、あと一年を切った参議院選にどのような立場で臨むかが鍵となる。
そういった意味では、やはり経済的繁栄をさておいても、「正しい人生」を是とする立党の精神を全面に出していかなければならない。
権力におもねれば、かつての竹入義勝や矢野殉也のような不知恩の輩を排出してしまうからである。


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