”ばっきん”のブログ

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批判のための市長批判・・・函館市決算特別委員会

2010年10月01日 00時46分32秒 | 政治
去る9月27日に平成21年度の決算特別委員会が開催されたようだ。
本会議はNCVの中継があるのでどういう議論がされているか目の当たりにすることができるが,
委員会は,放送がないのでどんな議論がなされているのかは新聞報道に頼るしかない。
国会なんかでも,予算特別委員会とかといっておきながら全く別の(と思われる)ことしか議論されないが,
函館市の議会も同じらしい。
今回の決算委員会では,出席した理事者の答弁では満足できないとして,何としても委員会に市長を引きずり出す
「総括質疑」とかというものを巡って,深夜まで会議は及んだようだ。
はじめから,市長以外が応えることができないような質問を解っていてする議員には,見識などあるのだろうか?
それなら,本会議の延長を,放送がないことをいいことに,さらにえげつなく行っているとしか言いようがない。
無論,西尾市長が正しいとか,議員の言い分が正しいとかは,私には判断しかねるし,
市長を擁護するからという視点でこの文章を書いているわけでもない。
本会議では,毎回執拗な市長批判が聞かれていることから,議員の相当数が市長に対し,批判的であることもなくはないだろう。
もし,そうであれば,本会議で「市長に対する不信任決議」でも提案し,採決を計るのが手っ取り早いのではないか?
可決されれば,市長は失職を選ぶか,議会を解散しなければならない。公算としては,議会解散はなじまないから批判議員の思惑は達成できると思うのだが,,,,
今回は,3つの事柄に対し,4人の議員が総括質疑に立ったようだ。
第1に,中島廉売の活性化に向けた条例が先送りされている問題
第2に,中央病院が助産施設の指定を受けているため,風俗営業の許可がおりない問題
第3に,介護給付費財政調整交付金の事務処理ミスの補填問題 である。
1と2が,福島議員,3が阿部議員と志賀谷議員だったようだ。
顔ぶれはいつも批判側に立つ(阿部議員は最近加わった)人たちで,市長の判断や発言が事をおかしくしているといういつもの展開だったらしい。
中島廉売の問題は,福島議員によると「たった一人の反対者」のために,新たな露天商を募ることができない状態にあり,活性化を損なうばかりか,それに向け整備してきた道路等の投資が無駄だったことになるということで,一人ぐらいの反対なら,市長が説得するか,強行に実施に踏み切ればよいのではないかということらしい。そして,その「たった一人の反対者」が,市長の弱みを握っているから,および腰なんだろうというもの。
実際は,空き店舗の目立つ同廉売に「今更露天商を」という声がないわけではないらしく,「たった一人の反対」は,かなりデフォルメされているものらしい。
助産施設の問題は,市長が昨年12月29日に,関係団体代表と懇談した際に「春頃までに」と言ったのだから,それは約束だろうといって,市長に許可なく撮った録音テープの存在をちらつかせ,中央病院の助産施設指定解除を市長の権限でやれとせまるもの。
これも,近隣からは,必ずしも「風俗営業許可」をよしとしない意見があるのも事実で,ましてや福祉施設としての助産施設と天秤にかけるのは論外という意見も少なくないらしい。何よりも,産科では市内屈指の技術と施設内容を持つ中央病院を助産施設から外すということは,受け容れられないという市内の産婦人科の医師たちが多いらしい。
介護給付費財政調整交付金の事務処理ミスの補填問題は,ちょっと毛色の変わった問題で,市職員の任意の協力を募るということは,寄付の強要で違法性が高いのだから,過日行った記者会見は誤りだったと取り消せと迫るものであったらしい。
このことについては,何でも地方財政法違反と議員は主張しているらしいが,どのみち始めから「税で補填」と言ったら批判するだろうし,「任意の協力」を撤回すればしたで批判をやめることはないだろうというのが衆目の一致するところだ。
つまり,今回の決算委員会も市長批判のための道具に使われた批判のための批判,決算(数字)と何ら関係のないものとしか私には思えない。(新聞報道を見る限りでは)
まあ,この先市長批判は先鋭化すれ,止むことはないだろうが,それならいっそ「不信任決議すればよいのに」と思ってしまう。
なぜなら,介護特別会計は,わずか5人の承認しか得られず,大半の議員が不承認に同意したのだからである。



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