2021年の世界洋上風力発電市場は、
新設設備容量が前年比3倍の2,110
百万kWhと原発20基分に相当しま
した。うち、中国の新設量が前年比
5.5倍の1,690万kWhに急増し、世界
シェア8割に達しました。
世界の累積導入量は、5,714万kWH
でしたが、2021年分だけで37%を
占めました。
中国の累積は2,638万千kWhに伸び、
英国を追い越し世界1位となりました。
中国の急増は、2021年が洋上風力発電
プロジェクトへの補助金支給の最終年
だったことが主因です。 今後も高水準の
投資が続きそうです。
中国政府は、2060年のカーボンニュートラル
を目指しています。2030年には、再生可能
エネルギーによる発電を総発電量の40%以上
とすることを計画しています。
内需急拡大で、中国の風車メーカーが急成長
しています。2021年は、欧州メーカーを押し
のけて、1位から4位まで独占しました。
大量生産による低コストを武器とします。
日本の富山沖プロジェクトでは、日立製作所
が風車製造から撤退したため中国製の採用に
変更をされました。日本の2030年度までの
洋上風力導入計画は570万kWHになります。
