![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/bf/111bc51e087a3225d7c8a1c8a4bc5d03.jpg)
2000年に、ダイセルは全工場に
隠れていた数百万のノウハウを
標準化し、作業者の暗黙知を
見える化してシステムに組み込み、
オペレーターが24時間体制で複数
プラントを監視する体制を作り上げ
ました。工場の1人当たり付加価値が、
以前の約3倍に上がりました。
当初、上司はこの発想に取り合わず、
仕方なく仕事が終わったあとで、
工場内の同世代の人を説得して活動を
続け、3年かかってようやく役員会の
ゴーサインを得ました。推進者は、
失敗した場合に備えて遺書まで用意
しました。
同社の成功に、ダイキン工業や日本
ゼオンが学んだということですから、
広く生産性向上に寄与したことになります。
この推進者が、現ダイセル社長です。
彼の下で、再び素材産業を変えるような
革新的な生産性向上策が出てこないので
しょうか。