昨日、北海道全域に「熱中症警戒
アラート」が発表されました。
2021年4月の運用開始以来、北海道
全域は初めてです。札幌市中心部の
最高気温は、23日の観測史上最高の
36.3度に次ぐ35.0度を記録しました。
「熱中症警戒アラート」は、全国を
対象に環境省と気象庁が連携して
運用を開始しました。熱中症の危険性が
極めて高くなると予測されたときに、
危険な暑さへの注意を呼びかけ、
熱中症予防行動をとるよう促します。
熱中症警戒アラートは、「暑さ指数
(WBGT)」を基準に4段階に分かれます。
WBGT アラート
31以上 危険
28以上 31未満 厳重警戒
25以上 28未満 警戒
25未満 注意
「危険」と「厳重注意」は、熱中症となる
リスクが「すべての生活活動でおこる危険性」
を表します。「危険」では、高齢者においては
安静状態でも発生する危険性が大きいとし、
外出はなるべく避け、涼しい室内に移動する
よう勧めています。「厳重注意」は、外出時は
炎天下を避け、室内では室温の上昇に注意する
としています。「警戒」は、「中等度以上の
生活活動でおこる危険性」であり、運動や
激しい作業をする際は定期的に充分に休息を
取り入れることを予防指針としています。
暑さ指数(WBGT)の計算式は、
=1(乾球温度(気温)):7(湿球温度):2(黒球温度)
湿球温度は湿度の影響を、黒球温度は輻射熱の
影響を主に示します。湿球温度の割合が
大きいのは、湿度が高い場所では汗が蒸発
しにくく、身体から空気へ熱を放出する能力が
減少し、熱中症になりやすいためです。
熱中症予防情報サイトで東京都の例が示されています。
日付 最高気温 最小湿度 日射量 WBGT アラート 熱中症搬送数
7/6 32.5℃ 41% 24.82MJ 26.9 警戒 50人
7/9 32.5℃ 56% 24.07MJ 29.9 厳重警戒 94人
8月25日、午前8時点での東京都の暑さ指数は、
30.6(厳重警戒)です。WBGTは、9時が31、
12時が32、15時が31と予想されており、
アラートは「危険」になります。