昨日、経済セミナーを聞きに行きました。
世界経済を地域別に見ると、不振組が
欧州、日本、中南米、一方、好調組が
米国、中国、インドです。通貨の予測
では、米ドルは対人民元を除いて強く
なり、対円では1米ドルが2015年末に
123円、2016年末に125円というご宣託
でした。
オーストラリアの住宅価格は、地域
によって動きがまちまちです。
値上がりが顕著なのがシドニーと
メルボルンで、他の地域は概ねピーク
時の水準よりも低い位置にあります。
シドニーでは、100戸のマンションが
建てられると、その建物が丸ごと
中国人向けに売られているそうです。
その平均分譲価格は、地元の人向けの
2倍のレベルです。海外購入者比率が、
前述の二大都市の新築マンションの
場合、約6割になっているそうです。
中国人の購入者は、住宅ローンを
利用せず、現金で取得するため、
データを集めにくいとエコノミストは
嘆いていました。購入の動機は、
本国で何かあった時に備えて海外に
資産を確保しておくというもので、
購入マンションの約2割が未入居です。
高級マンションが未利用とは、
何とももったいない話です。中国
バブルが弾けても、もともと現地人
向けの物件とはセグメントを異に
しているので、影響は限定的かも
しれませんが、建設業界には打撃に
なりますね。