かんぽ生命保険の顧客に不利益を
与えた可能性のある契約は、調査対象
期間を2年9ヵ月から5年に拡大した
結果、以前の9万3千件から18万3千件
に増えました。新契約後も旧契約を
解約せず半年以上も保険を二重撮り
した疑いがある事例は7万件に上ります。
金融庁は、内部管理に問題ありとして
実態調査に乗り出します。日本郵政にも
検査を入れる方向で検討するそうです。
かんぽ生命の問題で、日本郵政株は
上場来安値を更新しています。
政府は、東日本大震災の復興財源として
9月にも3度目の郵政株売却により1.2兆円を
調達する予定でした。
これから監督官庁の検査が入ったり、
不祥事を起こした子会社の防止策の発表などが
控えているのに、とても売り出しができる
状況ではありません。販売力の強い野村證券は、
行政処分を理由に引受証券会社から外されて
います。