人口減少等で国力が落ちることに
悩む大国を待ち受けている「衰退
する大国のわな」は、打開を図って
爆発することを指します。挑戦者が
最も攻撃的となるのは、着実に台頭
しているときでなく、将来の目標達成が
覚束なくなったときに無謀なリスクを
いとわなくなったときだそうです。
過去には、第1時世界大戦前のドイツ帝国
や太平洋戦争前の日本に見られました。
そういう点では、今回のロシアに続いて
中国にもその力学が働く要素があるそうです。
中国の2021年の出生数は1,062万人とベビー
ブーム時の毎2千万～3千万人と比べると
大幅に減少。人口の高齢化のスピードも
速いです。「高齢化社会」（65歳以上の
人口比率7%以上）から14％以上の「高齢
社会」へ移行するまでの年数を国際比較
すると、日本が24年、韓国が18年でした。
中国は、2000年に「高齢化社会」に達し、
2022年に「高齢社会」に移行したので
22年ということになります。ちなみに、
米国の移行年数は72年、ドイツが50年、
英国が45年でした。
