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@MON PARIS

「わたしのParis空間で…」

ワインめぐり

2006-01-16 20:33:12 | 生活/BCN2005-2006
お天気の素晴らしく良いこの土曜日、去年よりおあずけだった世界のトップワイナリー、
バルセロナの星(なんだって!)TORRES社の見学に行ってきました。

日本にも多く輸出され、どこかで見たこともあるなじみ深いこのTORRES社について
少しお勉強を…。なんかお約束になってきたなぁ、まぁまぁ。

地中海沿岸、歴史と文化が香る古都バルセロナの近郊"ペネデス"。
この地は世界のワイン愛好家垂涎の名酒"トーレス"の本拠地として知られるワイン銘醸地。
創業1870年以来トーレス家はこのペネデスに葡萄畑を所有し、
当主ミゲル・トーレス氏は世界的に著名な醸造家の一人。
ペネデス地区が位置する地中海寄りの一帯は、もともと気候・土壌に恵まれた
理想の地だそうで、起伏に富んだ地理的な特質により、標高別に地中海に隣接する
温暖なペネデス低地、適度な冷涼さの中央ペネデス、より冷涼なペネデス高地の
3つのエリアに区分されています。
トーレス社は、この気温・標高・土壌の異なる3つのエリアに多数の自社葡萄園、計1500haを所有。

さらに名門トーレス家の兄弟、兄ミゲルはチリに380ha、長女マリマーはカリフォルニアに
51haをそれぞれ所有するという。
なんて成功を収めた素晴らしい一家なのでしょうね~。
そんな輝かしきトーレス一族の歴史ビデオ上映から始まった(半分寝てた)見学ツアー。
新しく立派な館内に映画館かと見まごうほどの上映室の奥の長い石造りの
渡り廊下に連れられ、光りとアロマを使ったブドウ栽培の1年をイメージした演出…。
最初何が起こっているのかさえ分からず何とも不思議空間でした。
(読んでいる皆様はもっと理解不能ですよねぇ?説明の仕様がないですぅ)
とりあえずトーレス家はお金持ちってことは伝わりましたが…。

それから屋外に出て、専用カートに乗っていざ畑&カーヴ見学へ!



この日、見学者は私たちともう1家族と1カップルのみ。
見学は予約制で無料なのですがちょっと寂しいですね。季節が季節ですしね。



世界の車窓から。
すっかり冬模様のスペイン。空が澄んでいてとても綺麗です。



巨大な圧搾機。ここである程度発酵させます。
ここは赤オンリー。とにかく巨大な敷地面積でした。



250mのカーヴ。これが4ヵ所もあるそう。
厳選されたフレンチオーク樽に移し整然と並べられ定期的に樽洗浄も行われる。
このオークの香りが移り熟成されたワインを想像するだけで幸せです。



お待ちかね、試飲タイム。
これはロゼですね。その他ワインの試飲は別料金で可能となっております。

赤・白・リキュール・デザートワイン・ブランデーと調子に乗って5本お買上げ。
なんとこの後、前日食したシーフード(生牡蠣1つ含む)にどうも中ったらしく、
動けないほどの腹痛、そして…(書けない!)に襲われ、
BCN市内までなんとか電車でたどり着きましたが、そこから何時間も動けず、
結局タクシーでおうちへ。どこまでも悲惨なオチつきなのね、ワタシ…。

チョコめぐり

2006-01-13 21:12:25 | 生活/BCN2005-2006
来週、同じ駐在奥様会のお一人mizuさんが7月からの滞在を終えついに帰国される
ことにになり、そのお土産ということで一緒にバルセロナ市内にある
チョコレート屋さんめぐりをしてきました。

そう、スペインとチョコレートいえば!
チョコレートの歴史をさかのぼること、1494年コロンブスのアメリカ大陸発見によって、
カカオ豆が初めてヨーロッパ・スペインに伝えられました。
しかし当時はまだその活用法、価値は見出されておらず、
1519年メキシコ(アステカ)遠征を果たしたフェルナンドコルテス隊長が
初めてその価値を知り、ココアの原材料として1526年の帰国の際に
時の王皇帝カルロス1世に献上したのが、ヨーロッパ大陸初ココア上陸の瞬間でした。
それまで苦い水のような飲み物だったチョコレートは、
上流階級によって砂糖、バニラやシナモンなどの香料が加えられ
現在のチョコレートドリンクの原型となりました。
長い間スペインの独占、門外不出だったカカオは次第にヨーロッパ各国に広まっていくのですが…

続く。…続きません あは。

…そんな大切な歴史をすっかり忘れ、スペインのチョコに
さっぱり関心を寄せていなかったていた私はmizuさんのおかげで、
改めてBCN市内のチョコレート屋というチョコレート屋を調べ、
便乗してお味見ツアーにいざ出陣致しましたのでございます。
(…かなり長い言い訳ですね。とりあえずチョコ狂いってことで。)
いやいや、さすがでした。
さすが初上陸の国、街中チョコレート屋の宝庫だったのですね。

とりあえず今回は有名どころを2店舗。
エルブジの現パティシエ、アルバルトアドリア氏プロデュースの「CACAO SAMPAKA」と
白金にもあるこれまたエルブジの前パティシエ、オリオールバラゲ氏の本店
「Oriol Balaguer」へ。



SAMPAKAのボンボンをセレクトで。
コレクションNo,1~という形でセットになってるものもありますが、
好きなものをセレクトすることもできます。
店内は木目調で、チョコレートからチョコレートの香りのブジー(キャンドル)、
本、カフェも併設されており、チョコ好きにはたまらない空間でした。



季節限定のマロンチョコ。マロンリキュールが効いてて激甘だけどたまらなく美味しい!
さらにスペインの至ることで売っている路上の焼き栗屋さんと同じ新聞包装の
パッケージ!芸が細かいです。かわいい~。
6粒入りだったのに焼き栗同様路上でぽいぽい食べてしまい、撮影時には3粒に…。



バラゲのミニケークオフリュイ。
今回チョコレートをSAMPAKAで買い過ぎたので、次回に。
閑静なブランドの並ぶ通りにポツンとあった本店は意外に小さく、
そしてあまりのスタイリッシュさに一瞬チョコレート屋とは気付かないくらい。
店内含めお菓子など全てが洗練された美しさにため息ばかり…。
パリを去って以来美しいケーキに遭遇していなかった私は、
「デザート界のピカソ」と言われる彼の作品に目を奪われ、そして
目の保養をたっぷりさせて頂きました~。

次はアントルメ1台買っちゃうぞっ!
mizuさんに1粒頂いたバラゲのチョコレートはパチパチと口の中で
発泡する不思議なチョコで、さすが巨匠ピカソ…と納得のお味でした。

聖なる山モンセラット

2006-01-10 19:59:28 | 生活/BCN2005-2006
久々に仕事のないこの土曜日、あいにくの小雨降る中
前々から行きたかったモンセラットに行ってきました。
モンセラットはバルセロナ北西部に位置し、
エスパーニャ広場からカタルーニャ州鉄道に乗って約1時間、
さらにクレマジェラという登山鉄道で約30分のところにある
ちょっとした日帰り観光ポイントとして人気の観光地であります。

「Montserrat」とは「のこぎり山」という意味だそうで、
その名称のごとく、その山々は特異な形状をした壮麗かつ神秘的な奇岩群。
それらは自然公園として保護され、天気のいい日は本当に美しいのでしょうね。
近年開通されたこのクレマジェラが登っていく道々も素晴らしい絶景でした。



ここは一帯が観光地化されており見やすいコースのような感じになっていますが、
中でも必見すべき見所は標高725mの地に880年頃建立された大聖堂。
ヨーロッパに訪れるたびに各地の大聖堂を見学することが、
お約束のようになっていた私ですが、
ここはまた今まで訪れたどことも異なる素晴らしいものでした。
写真がないのが残念ですが、付近の洞窟で見つけられたという黒いマリア像が
安置されている礼拝堂の内部まで見学することができ、その内部の細密で
荘厳かつ壮麗な装飾は筆舌に尽くしがたい…。

おそらくその惹きつけられるところの所以は、
1000年以上経った現在でもベネディクト派修道院として巡礼者が後を絶たない、
ということ。そしてこの地で約80名の修道士によって守られているということ。
人々の祈りが絶えないこの聖なる神山に囲まれた大聖堂は
気持ちが癒されそして清々しく、自身を見つめ直すことのできるような場所でした。
ちょうど新しい年を迎え、こうして聖なる地を訪ねられたのは
初詣のようで良い節目となりました。



バルセロナに来て約3ヶ月目。
ようやくお気に入りの場所見つけちゃいました。
今度はぜひ歴史あるエスコラニア(少年聖歌隊)の歌声を聴きにミサに参加したいな。

スペイン版エピファニー

2006-01-07 02:18:16 | 生活/BCN2005-2006


1月6日、主公現節。そう、フランスで言うエピファニー。
3人の賢者がらくだに乗ってイエスの誕生を祝いに捧げ物を持ってベツレヘムに
やって来るというキリスト教国ならではの祝日。
ここスペインでももちろん祝日でした。「ロスレジェスマゴス」というのですね。
街では3人の賢者のパレードもあり、街頭の子供たちに
お菓子が振りまかれるというスペイン版こどもの日のような感じ。
…しかし、私の頭にあった例のお菓子、「ガレット・デ・ロワ」がどこにもない!
パイ生地のなかにクレームダマンドがたっぷり入ったあのお菓子。
最近では日本でもこの時期たくさん見られるようになりました。
あの素朴なガレット、仏菓子の中でも大好きなお菓子なのですが…。

代わりに街中で見かけたのはちょっぴり派手なこのリング状のパン。
これは「ロスコン デ レイジェス」というお菓子で、
パン生地はブリオッシュ、中にクレームダマンドではなくマジパンが入っており、
やはり1つだけフェーヴ(陶器製の人形)が入っています。
切り分けてフェーヴが入っていた人はその日1日王様というのは
ここでもお約束のようです。

調べたところ、今でもフランスの南ではこのお菓子を食べている地域も
あるようで、洗練されたガレットデロワのルーツであるような気がしました。
でもこの素朴なブリオッシュにコクのあるマジパン、とても美味しかったです。



このホテル在住の3家族で1リング購入して、分け合ったところ
陶器のフェーヴはmizuさん夫婦に当たり、王冠かぶってみんなで記念撮影。
そしてなぜかうちには本物のソラマメが出てきて、これは一体…
おまけだったのかしら?
(フェーヴはソラマメが由来。現代でもあるとは驚き!)



こちらはバルセロナのカフェで食べたもの。
中にモカバタークリームが入っていてこれもなかなかイケました。



そしておまけ。「カフェコンレーチェ」
ここのはパンもケーキもカフェコンレーチェも美味しい!
ここに来るとフランスのトレトゥール(パン&お惣菜屋さん)を思い出し
幸せになるお店です。

年越しパーティー。

2006-01-02 23:14:43 | 生活/BCN2005-2006
Feliz ano nuevo!
あけましておめでとうございます。

スペインでの年越しは当ホテルの会議室を貸し切って、
会社の同僚の皆様総勢24名で盛大に年越しパーティーを致しました。
週半ばくらいから昼間も自由な奥様会(3人)は集って相談したり、
買出しに行ったりで、日本での大晦日を思い起こすような慌しい日々。

パーティー参加条件の各自1品持寄りということに加え、
2日がお誕生日とという方がいらっしゃるので、
サプライズバースデーケーキ準備の依頼が奥様会に入りました。
購入も考え、ケーキ屋も幾つか回ったのですがイマイチ…。
ならば、このオーブンも道具もないキッチンでどうにかケーキが出来ないかと
街中探したところ、なんとお肉専門スーパーにて長方形で
高さ4.5cmのビスキュイを発見!…この街ってちょっと変なの。
八百屋で美味しいマドレーヌはあるし、豚肉屋にフィンガービスケットはあるし、
そしてついに肉専門スーパーにビスキュイがあるなんて…。

そのビスキュイを味見してみると、これがさっぱりと美味しくて
ケーキの土台に使える~♪と嬉しくなり、それを4つ購入。
そしてバルセロナのデパートでペンキ塗り用のハケやらキルシュやらをそろえ、
新鮮なベリー系フルーツを買って、生クリームも1.5L購入!
約1Lのキルシュシロップをビスキュイにうち、
パレットの代わりにパン切りナイフを使い、チョコレートでエクリチュール。
木のトレイにアルミ箔を巻きレースペーパーをひいて…。

出来上がりましたのは、即席バースデイショートケーキ。
これ。約30×45cmくらいあります。
よく見るとひどいのであんまり見ないでね…これが限界…。



ここにロウソクを39本立て、真っ暗な会場にバースデイソング大合唱と共に登場。
ご本人にはとても喜んでいただき、ケーキ入刃も完了。
私も即席とはいえ、久々に大好きなケーキ作り(しかも大きな!)を
させてもらえてとても楽しかった~!やっぱりお菓子作りは楽しい
このビスキュイさえあればこれからも何か出来そうと既に妄想族です。

さて、肝心の1品は共通メインがキムチ鍋&鶏水炊き鍋とのことなので、
さっぱりとベトナム生春巻きを作ってみました。
バルセロナに日本食材屋の他に中国人経営のオリエンタル食材屋があり、
そこではエスニック各国の食材が手に入るのでとっても便利!



19時スタートのパーティーは大きなロールスクリーンで紅白の衛生放送を見て、
0時前には年越しそばまで登場!
おそばはmizuさんご夫婦ご提供。
お二人の出身北海道の鰹と鶏がらでとったお出汁のおそば。
初めて食べる味の温かい年越しそばに約半年の滞在も心癒されました。
気づいたらカウントダウン直前!
ここスペインでは0時を回る前に教会の鐘が12回鳴り、その鐘の音に合わせ
12粒のブドウを食べると今年1年も無病息災という習慣があるそう。
もちろん私たちもその習慣にあやかり、12粒入ったシロップ漬けマスカットを準備。
(年末、スーパーや八百屋には生のブドウから12粒入りの缶詰から
様々なものが並んでいました)
だけどあまりの賑やかさな上外は花火の音で鐘の音はさっぱり聞こえず、
とにかく慌てて12粒口に放り込み、なんとか無事年越し…。

翌元旦には日本の母から無事届いた(航空便なのに22日もかかった!)
白味噌とお餅、そして現地調達した里芋と大根と豆腐で、
我が家のお雑煮(関西風白味噌仕立て)を作っていただくことが出来ました。



今年1年も健康で楽しく過ごせますように。
また皆様にとっても2006年が素晴らしい1年でありますように。
当Blogともども今年もどうぞ宜しくお願いいたします。