植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

ばらの剪定をする 花満開のローズガーデンを夢見る

2021年01月14日 | 植物
 以前からグリーンスナップ(GS)という植物中心の投稿サイトを利用しています。身近なスナップ写真が手軽にアップでき、簡単なメッセージを添えます。数年前どうしても植えた植物の名前が知りたくてたどり着いたのがここでした。掲載するや否や「〇〇〇かも」とコメントが届くのに驚かされました。以来毎日2,3の写真を投稿しております。ワタシは、菜園・バラ園・果樹・屋上花壇など手広く植物を育てておりますので、自前の植物の写真で間に合うのが自慢と言えば自慢。

 ところが、寒くなると外の仕事が減ってきます。ほとんどの植物たちは落葉・休眠に入り、一年草は短い命を終えます。この時期には投稿できる花がほとんど姿を消してしまいますね。今はロウバイと日本水仙が芳香を漂わせています。

 バラは、近年のように暖かい冬が続くようになると、本来休眠期に入る12月頃にもぽつぽつ蕾が上がってきます。これはあまりよろしくなくて、次の年に備えて剪定し、じっと栄養を貯めさせなければなりません。剪定することで、新しい枝が出てくるのを促し、花芽も形成しやすくなるのです。
 
 ようやく昨日、その剪定を行いました。枯れ枝を除き、込み入った小枝、伸びすぎた若い柔らかいシュートなどを切り落とし、葉っぱはすべて毟るというような作業で、腰の高さを目安にバッサリと揃えていきます。中には膝まで切り詰めると書かれているものもありますが、大株になってくると、幹が固くなっているのでハサミでは落とせません。太い株・幹を切ると枯れるリスクが増すのでそこまではやりません。

 大事なことは、よく切れる専用のはさみを用い、しっかりアルコールや殺菌液で消毒することです。バラは、かなり雑菌・病原菌に弱く、切り口から腐って黒くなったり根元まで枯れていくことすらあります。以前は、切り口に殺菌・保護剤を塗っていましたが、さほど効果が無く枯れこむときは塗ってもダメでした。60本のバラの切り口をを保護剤で覆うという作業はもう無理なので止めました。

 もう一つ留意すべきことは、剪定して切り落とした枝葉を丁寧にくまなく拾い集めるということです。適当にやっておくととんでもないしっぺ返しがあります。春になり雑草が伸び始めてきたとき、草取りが始まりますが、不用意に手指を突っ込むと草の代わりに剪定くずを掴むことになります。
 バラは、ほとんどの品種の枝に鋭いとげがあります。枯れていてもますます固く鋭くなるので、草抜きでこれを力を込めて掴んだ瞬間、刺さります。これは声を上げるほど痛いです。きちんと手当てしないと痛みが続き化膿したりもします。
 剪定したら、そのリスクを除くために全部拾い上げなくてはなりません。

 バラの剪定を1,2月の寒い時期に行う理由は、葉っぱや蕾に無駄な栄養を取られないようにするためと、ウィルスの活動が低い低温時期に行い病気を抑えるという意味があります。また、降雨量が少ない冬場なら、感染する機会も減ります。植物の病気の元になる病原菌やウィルスは、雨に交じってバラにつく場合と土埃と一緒に運ばれるケースがあります。

 ちなみに、冬の水やりは当然不要ですが、一年を通じて、水やりの時にはホースで根元めがけてジェット水流を浴びさせると、泥が撥ね葉や幹・枝について病気になりますので、絶対やってはいけません。猛暑・日照りが続いてバラがぐったりしたときは、ホースを株もとにおいたまま、そっと水を流すというのがうまいやり方、やるときは数十分かけるつもりがいいと思います。

 今日はこれからやり残しの剪定を行います。
それから、化成肥料・牛糞たい肥・自家製ぼかし肥料を株もとから少し離してたっぷりと施肥いたします。有機肥料のいいところは、じっくり長く土に溶け込んで効くというところですね。固形油粕なども有効ですが、いちいち周りを掘って埋めるというのは大変な作業なので、適当に土の上に盛る程度で済ませます。あとは、念のため(おまじない)コガネムシの幼虫対策に殺虫剤(ダイアジノン)をばら撒きます。

 これにて、バラの冬の作業はおしまい。そして3月、まだ裸木の時に殺菌剤を散布いたします。これがとても大事で、春から梅雨時にかけて発生する黒星病をかなり防除できます。
 あとは、春に赤い新芽が噴き出すのを待つばかりであります。たくさんのバラたちが一斉に咲き乱れる、その時が待ち遠しいのです。
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