植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

史上最低の指導者確定しました(笑)

2021年01月17日 | 時事
アーノルド・シュワルツェネッガー さんに言わせると、トランプ米国大統領では史上最低だそうです。しかし、シュワちゃんに限らず、世界中の人のほとんどがそう思っているのでしょうね。選挙結果が納得いかないと言って裁判は起こすは、議会への行進を煽って弾劾されているようです。バイデンさんの就任式にも出ないとおっしゃっています。

 その往生際の悪さばかりではありません。
 米国第一主義を前面に打ち出し、就任早々、出来もしないメキシコ国境の壁を築くのだと、荒唐無稽なことを言い始めました。国境を外敵から守るためという理由で築かれた「万里の長城」、東西冷戦の象徴となったベルリンの壁を見るまでもなく、愚かしさと徒労・無駄の象徴でした。

 さらに驚かされたのが、地球温暖化など全く問題ない、と言ってパリ協定から離脱しました。世界の主要国が、地球温暖化、環境問題・気候変動の解決に取り組もうというのに、真っ向から反対しました。

 金正恩さんと、対話したのはある意味偉業であったのですが、彼にとっては単なるビジネスに過ぎず、用意した条件に相手が同意しなければ、もう交渉に乗りませんでした。安倍さんと仲良くゴルフしたのも同様、肩を抱いて、ビジネスを有利に運ぶための手段でした。理念も正義も道理・主義なーんも無し。前言撤回と虚言で会社さえもうかればいい、自社商品が売れさえすればいい、という商業主義の塊でした。通販商品のCMに自らしゃしゃり出てくる何人もの経営者と同じ匂いがしました。

 誰が考えても、世界の頂点にいる文明国・先進国で3億人の代表者、世界全体の指導的立場の人物がトランプさんになったのが驚きでしたし、未来の教科書で人類全体にとっても不幸だったと言うのがこの人物だったと書かれるのかもしれませんね。

 そこで、はたと思うのが日本の指導者。
日本の歴代ワースト首相です。真っ先に思いつくのが宇野宗佑、3百万円で女を囲って3か月で辞任しました。民主党の菅さん(東日本大震災の対応のまずさ)、鳩山さん(お母さんからのお小遣い、トラストミー発言)、野田さん(消費財増税)も評判が悪かったのです。村山富市さんも、自民党と野合し、阪神淡路大震災 の時は、災害派遣もろくに行わずパーティーに出ていたとか、との悪評がありました。あるアンケートや実名座談会でも同じような結果です。

 しかし、これはいくらか誤解を生じる調査で、その評価基準を日本を本当にダメにしたか、総理という個人の問題として資質に欠けるか、危機管理で失態を生じ、実際に被害者や災難を増やしたか、という様に分けて考えるべきでしょう。

 例えば、宇野さんなどは、日本の社会や政治になんら足跡を残さずにその座を去り、民主党の方々は任期も短く、自民党の反政府キャンペーンの餌食になったせいで非常に悪い印象を残しました。村山さんも含めて、総理大臣となる準備も自覚もないままその座について、はしごを外されたのです。

 一方で自民党は、豊富な人材と圧倒的な支持層に支えられ、党内の派閥争いという競争にもまれた中で総理大臣が誕生しましたから、いくらか「まし」だったというだけであります。戦後政治の90%以上が自民党政権なので、政権運営のノウハウ・官僚との情報交換や統制も行き届くのです。

 それでは、その中で誰が日本社会をダメにした首相か、といえば「田中角栄」さんをおいてほかに居ません。政治で言えば「金権政治」、数が権力の源泉として、悪しき自民党政治の礎を作りました。空前の不動産投機を生んで地価を上昇させインフレを起こしました。官僚を懐柔するために盆暮に金を渡し「官僚もお金を貰えっていいんだ」という風潮を形成しました。官の堕落を生んだのが角栄さんでした。地元への利益誘導、新潟に様々な名目で国の税金をばら撒き、もっとも公共工事が潤沢に行われたのです。挙句に、ロッキードなどから多額の賄賂を貰って有罪となりました。この人を戦後最高の総理と称賛する人の気が知れません。

 総理の資質でのワーストを考えると、これは多士済々、対象者が多くて一概に決められませんね。麻生さんのお大臣ぶり、常識欠如、暴言も捨てがたいし、森さんの失言、軽口、偏向ぶりも酷かった。あえてワタシは、1位に菅現総理を押します。安倍晋三さんは堂々の2位!(この方の説明は割愛します)。

 菅さんは、性格で言えば、ねちねちと人をいびり、権力人事権をかさに人を意のままにしようという根性悪です。大日本帝国陸軍のたたき上げ軍曹レベル、二言目には根性論と脅かしで権勢をふるい、自分の教養・素養のなさから知識人・学者や高学歴の人を目の敵にしました。
 自身の根幹をなす主義主張など微塵もなく、大局観・志も感じられません。何より、人ときちんと議論を交わし、理路整然と結論を導く、いろんなレベル人に対して、分かりやすく納得させる説明が出来るなどといった、政治家が本来備えるべき基本の能力すら持ち合わせていないようです。加えて理解力や知見、論理性にも欠けています。 

 答弁や記者会見の棒読みはその表れ。読み間違いは、自分の頭で理解していない証拠です。事前に通告のない質問に答えないのは、「答えられない」からであります。理解していないものは答えようがなく、「私からは差し控えたい」というよりないのです。

 滑舌が悪く、何を言ってるかわからない、田舎なまりのせいか語尾が聞き取りにくく全体にはっきりしないぼそぼそとした物言いです。一般人なら朴訥で、むしろ好感を持つかもしれません。しかし、一国の総理、随所に言葉足らず、言い間違い、言い直しがあり、正直聞いている方が苦痛すら感じます。ただただ原稿を読むので伏し目がちになり、抑揚もありません。これだけでも、カメラの向こうの国民や質問者に向かって、説得力のある自分の意見を述べる、という能力が明らかに欠如しているとしか思えません。

 日本人は、コロナに翻弄されています。国のコロナ対策の迷走ぶりはご存じの通りで、危機対応能力の欠如は、民主党政権時代をはるかに凌駕しています。今後の収束も見えず、ズタボロになった中小企業や経済全体の立て直しも期待できません。さらに財政規律が完全に崩壊した国庫には、莫大な借金と増税という難問が待ち構えています。ワタシ達にとって本当の災い・不幸は安倍さん、菅さんという各部門共通して歴代史上最低の総理に遭遇したということなのかもしれませんね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする