植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

これで今年も半分おわり 折り返しか

2021年06月30日 | 雑感
 月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり。
というようなありきたりの書き出しで恐縮ですが、今日で令和三年もちょうど半分終わります。コロナと篆刻、園芸とメダカ、自治会などに日々追い立てられるようにあっという間に半年が過ぎました。歳をとるにつれどんどん歳月の過ぎるのが早く感じられます。

 わが巨人軍は、こないだまで首位阪神に8ゲーム差まで差をあけられ、もはやこれまで、「終息宣言」をしようと思ったら、なんと怒涛の8連勝で、ゲーム差2.5まで縮まりました。主力にけが人や外国人の離脱が相次ぎましたが、だらしない先発やブルペン陣を四苦八苦しながら使って、なんとか5分程度に戦いをするうち、主軸の坂本・丸・梶谷・若林などが戻ってきて攻撃陣が分厚くなりました。

 一方阪神は新人佐藤君の目覚ましい活躍をてこに首位をひた走っていましたが、ここにきて疲れが出てきたか投打ともにやや落ちてきました。監督の力量・経験の差もあるので勢いが止まるとなかなか連勝できなくなってきたようです。ちょうどレギュラーシーズンの半分が終わったところで、秋まで競った戦いが続くと思われます。

 それはともかく、歳の話であります。ワタシの住む平塚須賀地区は相模川と相模湾に面した風光明媚、温暖で穏やかな気候の地域であります。そのためか住人はのんびりとして、あまり世の中と関係なしの別世界の様相であります。半農半漁の土地柄で、特に、平塚漁港を中心に漁師町として栄えました。昔の人にはやくざ者も多く、入れ墨を入れてる漁師も多かったのです。いまでも、同じ町内には亡くなったとはいえ元やくざという人が5,6人いました。

 よその土地と同じく少子高齢化がすすみ、若い人が減り子供たちの姿もあまり見られません。平日の日中は年寄りと地域猫ばかりが闊歩しております。ほとんど限界集落と見まごうばかりで、年寄りばかりが増え寺前の商店はほとんど消滅してしまいました。

 ここらでは、80台のご婦人はおばあさん扱いされず「おばさん」と呼ばれます。長生きする女性がとても多い長寿町なんです。先に亡くなった義母は93歳でした。自治会をやり始めてすでに4人の訃報がありました。女性ばかりで享年85歳、95歳、93歳、105歳でした。裏のおばさんは、89歳になりますが、毎日自転車を飛ばし、競輪場に赴いて車券を買ったりしているようです。しかも毎日のように彼氏が訪ねてきています。

 日本の平均寿命は女性で87歳だそうですが、当地では明らかに平均90歳以上であります。男性はよくわかりませんが、ほとんどの女性が夫に先立たれています。男性はかなり短命で町内にお爺さんがほとんど生息していない為、その死亡に遭遇しないのでしょうか?ストレスのないのほほんとした土地柄であると同時に、漁師町だったことが関係しているように思われます。

 つまり、命を縮める肉食が少なく長年魚を食べてきたせいではなかろうか、と考えております。しからば男性はなぜそんなに長生きしていないか。それもまた漁師町故だろうと思いますね。気性が荒く喧嘩っ早い、しかも大酒飲みが多いのであります。まもなく始まる例大祭でも数年前までは、必ずお酒が入って取っ組み合い・殴り合いケンカが始まる、お巡りさんがかけつけるという光景が当たり前だったんです。

 昨年はコロナでお祭りは中止、今年はどうしても実施したいので、御神輿を担がないでトラックで運ぶことになりました。規模を縮小し子供たちも参加させない、それでもお祭りをやって飲みたい、ということのようであります。

 コロナに翻弄され影響を否応なしに受け続けた半年が終わります。巨人の行く末も気になるし、これからは五輪・総選挙と大きな行事が待ち構えておりますが、はたしてどうなるものだか、とんでもないようなことが起きる予感がいたしますな。

 生きていればいろんなことがあります。もう少しこの世であれこれ見聞するため、大人しくお酒もほどほどにしながらコロナ対策を続けようと思います。
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昨日は五安心いたしました。「わが人生最良の日」

2021年06月29日 | 雑感
 ワタシにとっては、祝杯をあげるような一日でありました。ワタシや家内にとって最近抱えてきた幾つかの悩み・問題が、どういうわけかいっぺんにまとめて解消したり決着を見ることになったのです。

 ここ数か月では自治会の招集とその報告書作成という、月に一度の難題が繰り返されます。だいたいこういう会議や組織には書記という係が居て、会議の発言や要旨を筆記しまとめるものですが、この自治会にはそんな係はいません。司会進行とほとんどの質疑・説明を引き受ける会長が記録し、必要に応じて翌月の通知文書に記載します。行事の実施内容や次月の行事予定などを織り込んだ開催通知(自治会中止の場合は活動報告)も会長が作成するということになってるのです。

 つまり40人ほどの自治会組織をまとめ、月一回の定例会の資料や開催案内作成が会長の仕事の一つなのです。それだけだなく地域の会議から亡くなった方の弔問まで幅広くこなし、毎日のように相談の電話にも応えなくてはなりません。

 引き受けた以上は泣き言を言わず粛々とこなす、そう思いながらなんとか来月分の開催中止と月次報告の書類を作成し、理事あてに送付の段取りを付けました。これでひと月はちょっと休めます。一安心しました。

 加えて、数日前から自治会長に先渡しされた活動費(借受金)10万円の袋がいつの間にか紛失していることに気づき大捜索しておりました。これは、ワタシのポケットマネーではなく香典や諸会費などの支払いに充てる公金なので失くすとワタシの損失になるのです。

 仕事場と自宅を何度も調べて見つからず、どこかに落としたかと暗澹たる気持ちでありました。しかし、もしやと思いついたのが(農業)日誌・ダイアリーであります。ここのところあまりに忙しくてひと月ほどつけてなかったのです。ワタシは、これに現金でもなんでも挟んでおくという癖があるのを思い出したのです。で、昨日これをパラパラと開いたところビンゴ!ありました。やれやれこれで、自分の小遣いを自治会に寄付しないで済む。あぁ二安心です

 昼過ぎには菩提寺の御住職がわざわざ拙宅まで来られてお祝いの赤飯・折詰・おまんじゅうなどを頂戴しました。(すっかり忘れてましたが)お寺の山門の棟上げ式だったのです。ワタシは世話人でもなければ建設関係者でもありませんが、式に不可欠な棟木札をワタシの拙い字で書いたのでした。恙なく式も終わりお札は天井裏にしまい置かれて、あと数百年は人目に付くこともありません。あぁ役に立ってよかった、これで三安心でした。

 次に数年トラブルの続いたネクストBBのインターネット契約の解除でした。こんな怪しげな代理店に乗せられてNTTの契約をそちらに変えてから幾度となく不愉快な思いをしてきたので、数か月前から元に戻す手続きを始めました(詳しくはこのブログに何回か記しました)。ようやく先月ネットの契約とプロバイダーをOCNに戻す手続きを終えました。同時に使っていない電話回線を解約いたしました。しつこい勧誘電話や無言電話はては詐欺電話までかかってくる、こちらからは使いもしない電話に数十年料金を払ってきたのです。二本の電話回線に携帯電話というまったく無駄な経費を、ここで整理をつけたのです。

 ところが、電話を解約したブロードバンド回線というのはルータの初期化とかWi-Fiの再設定とかややこしい作業・設定が必要でした。四苦八苦したものの繋がらず、かれこれひと月経ちました。もうこの歳では無理と諦めて、OCNからの出張設定サービスを頼みました。
 これがやはり昨日に予約でした。作業が始まって間もなく、Wi-Fi機器の電源プラグが断線しています、とのことで、即座にチャリを飛ばしてルータを買ってきました。10年以上使ったものですから修理することもなく最新の機器に変えるタイミングでしょう。ほどなく無事にインターネットが復帰、家内からさんざん文句を言われなんとかしろと脅かされたWi-Fiも繋がりました。ルーター込みで1万7千円かかりましたが、やれやれこれで当分はストレスなくスマホも使えるようになり、固定電話の月々の支払いも半分以下になります。四安心しました。

 そうして極めつけは、三男から掛かってきた電話でありました。数年付き合った彼女に指輪を渡してプロポーズした、というのです。今時日本人はこんなことは致しません。外国映画や海外のトピックスでしかみないような求愛だったようです。彼は子供のころから、いじめなどでいろいろとつらい思いをしました。いささか「出来が悪い」おつむであるのを自覚して周りの子供の何倍も勉強していました。大学・社会人になっても自分が背負ったディスアドバンテージを自分で乗り越えて苦労してきた姿をずっと見守ってきました。

 それがここで結婚する、という経済的にも心理的にもしっかりと充実した人間になってくれたことに優る喜びは他にありません。昨年は、次男がに入籍を済ませ、コロナが落ち着いたら式をあげるそうです。五安心どころか、無限大∞安心であります。

 世のため人の為と、このところ慌ただしく日々を過ごし、遅ればせながらわずかにでも得を積んでいこうと願っておりました。その割に次々に起きる苦行・難題に、いささか滅入っていたのです。

 ともかく6月28日はワタシにとって、人生最良の日であったと日記に書きましょう。これでいつでもボケられる、いつ死んでもいいなと思う65歳であります。
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真似っこが上達への近道

2021年06月28日 | 篆刻
 最近物忘れが実感として自分に起きていることに愕然とします。
忙しさにかまけて「ながら」スマホをしながら、家内の話を聞くと、もう次の瞬間には何の話だったか忘れています。先日は自治会の会合を失念してしまいました。近所なので連絡が来てすぐに駆け付けましたが、実際は予定表に書き留めていなかったワタシの落ち度でありました。電話をかける用事があって、その連絡先を探しているうちに他のことを始めるなど、なにをやってるのか困ったものです。

 失せ物も多く、年中探し物をいたしております。そのうち何を探していたかもわからなくなったりして(-_-;)。思うに記憶力の低下というより注意力や集中力が低下しているのです。なにかをしまう時にも、これは大事なものと考えつつ、ひょいとそこらに挟んだりして忘れる「何気なく」行う動作に問題があるように思います。生来散漫な性格で、几帳面とも無縁のガサツな人間なのです。

 自慢じゃありませんが記憶力も若い頃から凡庸で、そのためボケることを恐れております。このブログも普段、知的な仕事や会話には程遠い緊張感のない生活なので頭の体操と思っております。書道や篆刻も然りですし、10年近く継続しているスマホゲーム「ツムツム」も脳を活性化させるのに役立つと聞いて以来毎日欠かさずプレーいたしております。何より恐れるのが「認知」の二文字なのです。

 そこで、思いついたのが篆刻の「摸刻」であります。毎日のように石を刻むうち知り合いの「姓名印」はほぼ全部こなしました。自用印も、遊印・雅印などを彫っていますがそうたくさんあっても仕方ないのです。
 来年は篆刻作品展への出品を目指すこともあり、先人が残した「名刻印」を真似て彫ろうというわけです。幸い篆刻に関する書籍もあり、先日はヤフオクで中国栄豊斎の出版の国際篆刻作品集というのを落札しました。この印影をそのままそっくり彫ってみようと思います。
 
 こんな感じです。二枚目の写真は近代中国でもっとも有名な篆刻家呉昌碩さんの印です。(出典 芸術新聞社「篆刻入門」)・・芸術新聞社さん無断掲載ですが宣伝しておきますから容赦願います。 
 書道で言えば「臨書」、名筆・書聖と呼ばれる人が遺した古典の書作(手本)を真似してひたすら書くのが書道の基本的練習法であります。これをどれだけ書いたかが書道の力量に直結いたします。それと同様に、名人の彫った作品の印影だけを手掛かりに刻む、これが篆刻技術向上につながるのは疑う余地がありません。

 これを模倣して本人の作ですと売りに出したらアウトですが、自分で彫るだけなら誰も迷惑しません。彫り方は自分流、要は手本と寸分たがわず彫れればオーライであります。そんな名作を何十も彫ればおのずと印稿(字の形やレイアウト)についての知識やイメージも備わってくると思います。

 自分だけのオリジナリティー、作風を自分で涵養するなど烏滸がましいのです。沢山の美しく高く評価された普遍的な芸術品を数多く目にし、地道な練習でその字姿に近づけるよう努力することが技量の向上につながるのです。

 忘れないうちに「摸刻」を始めることにします。
 
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ワクチン狂騒曲はどこまでも続く

2021年06月27日 | コロナ
最近のこのブログの内容がお粗末になっている、これが実感であります。閲覧している方の人数が横ばいで、順位も1万位台で変わりません。

 多忙がゆえにブログに費やす精力や時間が少なくなり、いわばテキトーに雑談程度の中身になっているんであります。単なる備忘録や日記程度では、続ける甲斐も無いので、気合を入れて書かなければと思うのですが、とにかく時間が取れない、医者には運動不足になるから、机には30分と座る時間を制限されております。

 そんな中、昨日はようやくワクチン接種1回目をしてまいりました。聞けばファイザーだそうです。思ったより待合室には人がおらず、何分も待つことなく、さっと打たれて15分待機しておしまい。サービスに鎮痛解熱剤「カロナール」2錠を頂きました。よその医院では、鎮痛剤は別に処方が必要で勿論有料になるとか。みなさんタダで打ってもらえるので財布も持たずに接種に来る人もいるのだそうです。選挙の投票じゃあるまいし。

 予想通り二の腕のボンヤリした痛みとだるさがありましたが、効いている証拠であります。何にも変化が無いというのは、間違えて生理食塩水か中国製ワクチンを打たれたかと疑ってしまいます。中国製ワクチンなどはどうせ、他国から産業スパイやらハッキングで情報を盗んで作ったバッタ物に相違ありません。インドネシアでは中国製インチキワクチンを打った医師たち十数人が亡くなったそうです。嘘つきと情報統制と隠ぺいのあの国です。副反応が出て、あるいは効き目が無くて、どれだけの人が亡くなってるか、知れたものじゃありません。
 
 なんにせよ、来月2回目を打って終わり、やれやれであります。神奈川県では、65歳以上でおおよそ5割に達していて、川崎横浜の大都市が予想以上に接種をこなしている反面、県央から南部にかけては遅れているところが目立ちます。県内の18市の中で、集計方法がちがう三浦市を除くと平塚市は下から2番目であります。犯罪発生率の高い市町村と被ります。

 治安の悪い市なら、住んでる住民も市の職員もちょっと程度が悪いと思って差し支えありません。わが町平塚は、市庁舎の豪華さと職員の給料は全国でも有数の1流レベル、ワタシら市民は2流、市役所の役人は3流であります。

 世間では、ワクチンを接種したら、もう免罪符を得た様な気持ちになってはしゃぐ人が多いようです。ただでさえ緊急事態宣言や蔓延防止対象地域が縮小し、オリンピックムードが高まってきているのです。

 午前中に行った商業施設の「オリンピック」も給料日後の土曜日ということもあって大変な賑わいでありました。イベント広場では子供のダンス発表会らしきものがあり、フリマで10以上の出店もありました。緩んどるなぁ。これが素直な感想であります。まだ、こうした若い方のほとんどは未接種のはずなんです。

 感染者の減少が止まりここ1週間ほどは上昇に転じております。これだけ緩めば大方の専門家の予想通り、第5波が始まってるとみて差し支えありません。疫学上の特性なのか、社会心理や行動学であるいは過去の大規模感染症の記録なのか、こうした波が数年にわたって繰り返すことが立証されているようです。

 JOC招致委員会の春日元幹部が盛んにテレビでオリンピックの安全性を喧伝しております。「JOC側でデータを集め、感染防止のため細かなシュミレーションを行っているのがエビデンスで、尾身先生等の意見は根拠がない」と主張していました。聞いていたあのクリニックの倉持仁院長 がたちどころに「それはエビデンスとは言いません、間違っています」と否定しました。日本の役人の作るシュミレーションは、100%恣意的であります。これだけは断言いたします。都合のいいデータだけ集めて結果ありきで逆算して数字を作るというのが彼らの最も得意にして、かつそれしかできないのです。じゃーデータと言います、と訂正しましたがデータでもありません、あえて言うならば絵に描いた餅、数字遊びのいたずら書きなのです。

 こんないつも酔っぱらっているような物言いの、春日といういかにも胡散臭い人物がJOCの本質を物語ってるような気がしますね。

 


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サビ は錆でなく寂びかワサビにして

2021年06月26日 | 時事
先日ヤフオクで入手したゴルフクラブ ウエッジ3本の話をこのブログで書きました。思いのほか使いやすくミスが少ないので大変気に入ったのですが、先日はさっぱりでありました。最近ドライバーが好調でほとんどOBを打つことも無いのですが、その分アイアンショットが調子狂っていてうまくいきません。特に短い距離のアプローチがピンに寄らないのでスコアが伸びないのです。


 そのクラブはボールに当たるフェイス面に防錆塗装が無いので、届いたときにはうっすらと赤さびが浮いておりました。そうしたことに頓着しないワタシはそのままゴルフ場に持って行ったのですが、同伴の仲間Kさんに咎められました。錆びたクラブが見過ごせなかったようです。

 それで生まれて初めてゴルフクラブを磨きました。さび落としのブラシを買って錆止めを塗って奇麗になりました。早速先日これを持っていきましたところ、件のKさん、即座に「クラブの錆は心の錆」とのたまいました。さすがT大法学部卒業の俊英だけあっていうことが違います。

 道具を大事にしない、錆びていてもへっちゃら、というのは褒められたものではありません。イチローはあれだけの高年俸ながら、グローブやバットを大事に扱っていたそうです。心得としても自分が使うものに愛着を持ち丁寧に手入れをするのは様々なことに共通するのでしょう。同時にお金持ちほど物を粗末にしないということなのかもしれません。そういえばKさんのお宅は、かなりの資産家で、ご自身も高級車をキャッシュで買い、ふるさと納税や株式投資も余念がないようです。

 そんなことには無縁で興味が無く、スコップや鍬などの園芸道具も滅多に洗わないようなずぼらなワタシに、ちっともお金がたまらないのはそういうわけなんでしょうね。鎌・剪定ばさみに錆が浮いても気にしないワタシでも、書道具と篆刻の道具はそれなりに大事にしています。

 書や篆刻で言えば侘び寂びが思い浮かびます。書道は幽玄で自然そのまま、質素にして装飾の無い美しさをいい、日本の伝統文化に欠かせない要素であろうと思います。篆刻なら、印の端や角を態と落とし、線を途切れさせるなどをして「古い印」の風情を出します。鮮やかな朱色ながら印自体は古色蒼然として「寂れた」雰囲気を出すのが重要な技巧法になります。

 残念ながらワタシの書道や篆刻では「侘び寂び」の境地ははるか先で、とうてい近づきえないものの様であります。寂れた町のわび住まいくらいが関の山かもしれません。

 しかし、日本料理では「山葵(わさび)」は強力な香辛料、蕎麦でも寿司でも欠かせません。山葵が効かない日本料理はおいしくありませんね。これが転じてサビの効いた言葉、とか男サビなどといい意味で使いますね。
 歌で言えば「サビ」は聞かせどころ、カラオケの上手な人は例外なくこのサビで盛り上げ聞かせるのであります。ワタシも一時健康法として一人カラオケをいたしておりましたが、忙しさにかまけてすっかり遠ざかってしまいました。だいぶ前に久しぶりにやろうと思ったら、どこかが故障か劣化したか起動いたしません。マイクには少し錆が出ておりました。シャレになりませんね。

 こういう普段の手入れを怠っているとか悪行の覆い人間が相応の報いを受けるのを「身から出た錆」と呼びます。自業自得、自分で蒔いた種ともいいます。
 あの失言大魔王麻生副総理が、過労で入院した小池都知事に「自分で蒔いた種でしょうが」と言ったそうであります。これは小池さん烈火のごとく怒っているでしょうね。さらに森友問題の赤木ファイルをして、重複してる部分がいっぱいあるので「省きました」とつい、ぽろっと口走ってしましました。何の修正も無いというのが財務省の公式声明なので、すぐさま大慌てで麻生さんの発言を削除したそうであります。間違えた、消しましたで済むと思ってるんですね。

 財務省はじめ多くの公文書が公然と書き換えられ、改ざんされ破棄されるという歴史的な暴挙が相次ぐ自民党政権下の官僚組織なんです、毒食わば皿まで、赤木さんの遺したファイルも原形をとどめていないと考えていいのです。

 かの大臣は錆どころか頭の中はスカスカか、さもなくば半ぐされに見えます。いくら巨万の財産があっても、心の貧しい人にはなりたくないものでありますな。
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