さて、やらないなぁと思っていたら、先日やってました。フィギュアスケートNHK杯です。昨年より少し遅れての開催でしたが、気のせいか選手が少ない。あれれ羽生結弦、宇野昌磨君は出てませんか。紀平里香ちゃんも居ない。
気になって調べると世界大会は、半分くらいは中止、当然GPファイナルも無ければ来春の4大陸選手権も中止ですと。年末の全日本選手権は、一応やるような予定ですが、これだけコロナ感染者の急増になると、ダメかもしれませんね。結弦君は、持病もあるので自粛が続いているようです。エントリーはしてるという選手権に出れるかは、いまだはっきりしません。そうか、結弦君はもう25歳なんですね。とっくにベテラン選手なんです。
NHK選手権では、男子は次世代のホープと目されている鍵山優真君が、初めてシニアの部に出て優勝、女子は、坂本花織ちゃんが順当にそしてぶっちぎりで勝ちました。鍵山選手は体型としては宇野君に近く、中国のネイサンチェンのように4回転を幾度も跳べるかは疑問です。しかし、17歳の少年が優勝するというのは、やはりこの競技が、体が軽く高く飛べる若い世代に有利と言うのを物語っています。
女子は、樋口新葉ちゃんが、トリプルAを成功させた以外は目立った選手はおらず、トップレベルにはまだ遠く及ばず、出場しなかった紀平選手しかいないという印象でした。日本人選手はロシアの4回転娘たちと国際大会で戦っていないので、レベルの低い試合です。4回転と3Aを跳べる選手が日本に現れない限り、十代半ばのロシア女子の天下は当分続くのですね。今のフィギュアスケートは、円広志 の歌じゃないけど「跳んで跳んで跳んで・・・ 回って 回る~♬」だけの採点方法ですから。本田 真凜 ちゃんのような豊かな表情や柔らかい身のこなしの演技で氷上を舞うというのはあまり評価されません。
昨日は、マイクタイソンとロイジョーンズというボクシング界のレジェンドがグローブを交えるというエキシビションマッチが行われました。勝負は度外視、現役のボクサーとの比較など無用、懐かしく面白いというだけで見る価値がありました。
小柄ながら大男たちをなぎ倒し、鉄の男として世界チャンピオンに君臨し、誰でも殴り倒す圧倒的強さにファンならずとも熱狂しました。世紀の番狂わせと言われた日本でのダグラス戦でまさかのKO負けがケチのつけ始め、暴行事件でムショ送り、4年を棒に振った後は、往時のファイト能力は戻らず、ホリーフィールドの耳に噛みついた後は急坂を転がるように墜ちていきました。
ロイジョーンズは中量級クラスの肉体ながら無敗で階級を上げミドル級からヘビー級王者まで4階級制覇し、その反射神経とスピードで世界最高のボクサーと呼ばれました。
皺とたるみが出ている50過ぎのオッサン同士で、いささか心もとなさも漂うファイトぶりでも、その戦う姿は、オールドボクシングファンとしてはたまらない一戦だったのです。
レジェンドと言えば、サッカー界のスーパースターディエゴ・マラドーナさんが亡くなりました。伝説の7人抜きから、Wカップで「神の手」と言われたハンドで得点したこと等、その天才ぶりの逸話には事欠きません。引退後はどちらかと言えばプライベートでの奇矯な言動が注目され続けていました。原因は脳の病気だと言いますが、年齢61歳!!まだそんな若さだったんですね。年下だったのか。サッカー界の名物男が一人いなくなったのは寂しい限りです。
寂しいと言えば、プロ野球界では、例年に無いほど多くの選手が球界を去るようになっています。藤川や岩隈、五十嵐、吉見など年齢による引退であれば諦めもつきますが、入団後数年で結果が出ないままに「戦力外」通告された若い人たちは大変です。
今は「育成選手」というクッションのお陰で、ケガなどで治療のために育成契約になるという救いがあります。また、トライアウトで他球団に救済される選手も居ますが僅か数名。大半は行くあてもなく仕事をクビになるのです。
わが巨人も、24名が球団の支配下から離れることになりました。昨日発表の山本選手の金銭トレードはまだ幸せ、5名は育成で首が繋がっていますが。
今年のドラフトで7名、育成ドラフト12名計19名を指名した時点で、大量解雇は必然であったのです。これから、おそらく外国人ウレーニャ、パーラも外国選手補強の経過によっては契約解除になるでしょう。
野球一筋できた若手・中堅の選手がこの寒空の中、新たな人生が始まります。多くの困難がついてくるでしょう。こういうご時世ではありますが、なんとか働き場所を見つけて頑張って欲しいものです。