植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

大相撲と国民の命 さぁどっちが大事?

2021年01月26日 | コロナ
とうとう1億人です。
世界でコロナに感染した人がこれだけの数になるのは、おそらくスペイン風邪の流行以来なのです。スペイン風邪は、ほぼ100年前に世界全体で人口のほぼ1/3の5億人が感染したと言います。一種のインフルエンザで、感染力が強く、致死率が高かったため推計で数千万人から1億人が亡くなったとされていますね。

 その時、日本では人口の約4割2380万人が感染し、38万人が亡くなったそうです。大正時代中期ですから、人力車、羽織、の時代です。初期感染者は台湾巡業に行っていた相撲取りなんだそうです。その後日本国内で多くの力士が感染したので、相撲風邪と呼ばれ、国内感染源の一つだったという記録もあります。
 
 当時の衛生知識・医療技術、世界的な情報の共有などは現代と比べるべくもなく、ウィルスの猛威になすがままで感染し多くの人が死んだのでしょう。今回、マスクという極めて単純な防護策やアルコール消毒などから、高度の治療機材に至るまで、当時よりは、はるかに人類の防御が行われたからこそ、1億人にとどまっているのかもしれません。
 こうなってみると中国が、もっと警戒し早期に情報発信したらとか、WHOのパンデミック宣言が先延ばしにならなかったら、と思ってももはや手遅れです。スペイン風邪がおよそ2年間、3波で終息したので、根拠のない希望的観測からか、今年中に収まるのではないかと言われています。往時と決定的に違うのは、人口(密度)です。現在約77億人で100年前のほぼ4倍、つまり4倍の「密」ということなのです。スペイン風邪は、おそらく人口密集度の高いエリアで集団免疫を得たので、沈静化したのでしょう。そういう意味で、楽観視は禁物であろうと思います。

 さて、国会が開かれ、怪しい症状が出ている菅さんが、かすれ声で答弁しておりました。のどが痛い、と言うのは、コロナのせいではなく、所信表明で大声を張り上げたからです。頭の中も喉も、首相としての力量を備えていないのですね。 
 相変わらず、Go-toはコロナ拡大とは関係ないとして、収束するまでの予算撤回に応じません。この手の議論はもはや無意味であります。政府は、最初からコロナ拡大を承知でキャンペーンを打ちました。それで感染者が増えても構わないので、エビデンスになるような調査報告もしておりません。

 明確なのは、「お上に盲従する愚かな国民に、心配無いと思わせる」政策(愚策)であったということです。政府がお墨付きを出し、金すら補填して、旅行や飲食を推奨したからこそ、国民は油断し警戒心を緩め自粛生活を破ったのです。結果、急激な感染拡大を招いた、それは誰の目にも歴然としております。

 それが証拠に、「緊急事態宣言」を発出したらやはり新規感染者増加にブレーキがかかり、徐々に減少に転じました。

 そこで、NHKと相撲の癒着であります。相撲は昨年力士がコロナで亡くなり、今年も初場所前に九重部屋の集団感染が起きました。コロナ感染を恐れた若者は、協会から弱虫扱いされ、力士廃業を余儀なくされました。
 国民に自粛を求め、力を合わせてコロナに立ち向かおうと呼びかけるべきNHKは、その相撲を当然のごとく延々と放送しております。数百人の力士とその関係者の生活のために、相撲だけは特別扱いされています。彼らが感染者になり感染源となる可能性が高いのは、言わずもがな、スペイン風邪の前例の通りです。

 外人ばかりの横綱は休場、名前も知らないヘタレ大関が軒並みひどい成績だったようです。(一切見てないのでわかりませんが)そんなだらしない相撲を喜ぶ人がまだいるのでしょうか。

 NHKの連中は、民間放送局並みの高給を食み、誰も見ない無用の多くのチャンネルを開設し、法的措置を強化して視聴料徴収に躍起になっています。政府から脅かされて番組を差し替え、当たり障りのない番組を作っています。大相撲を呑気に放送し、これを観戦している場合なのか、と言う声が上がらないのが不思議でなりません。無防備な裸の力士を晒して、みんなの油断を醸成しているとさえ思います。

 国会で、大相撲は辞めろ、NHK擁護の放送法改正しようと言う国会議員は出てこないのでしょうか。
コメント
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