植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

那須から

2023年06月30日 | 雑感
昨日から栃木県の北方に来ております。
この近所は、那須御用邸がある事、那須与一の名前にちなんでいるせいか、地名から何からやたらと「那須」という2文字が頭につくのですね。

高校生の時(同級生は700名)の同学年の仲間が、70才近くになっても年に二度ほど集まってゴルフや泊まりの飲み会が続いているのです。

主催者は、当地で病院や介護施設を経営する、K君で自宅兼別荘に会して昔話に花を咲かせるというのが毎度の事、おそらく10年以上前から話の内容には変化が無く、消息やらなんやらもあらかた忘れているので、話は尽きないのです。

太った奴、痩せた奴、ハゲに白髪、全部で11人カレーライスを食べ、殆ど雑魚寝ですが、すでに無呼吸症候群で、CPAPという器具をつけて寝ているのが二人。
他にも色んな病気を抱えていてもお構いなしであります。

今日のゴルフは、もうコメントできません。
1日のプレーでこんなに疲れた事もありませんでした。最初は、命の洗濯のつもりで来ましたが、今回ばかりはつくづく嫌になったのであります。

メダカが二日間餌ぬき、鉢植えの状態も気になります。明日は早朝こちらを出て早く帰宅したい。
そんなことを考えるようになったのはやはり老化なんでしょうか。

山の上の露天風呂

今日まわったゴルフ場。
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人が羨むほど楽でも素敵でもない とにかく忙しい

2023年06月29日 | 旅行
ワタシを知る人の多くは、理想的な老後ね、とか日々素敵な生活ね、私が代わりたいなどとおっしゃいます。狭いながらマイガーデンがあり、日がな趣味の世界に没頭できている、とみられております。はいその通りです。

しかし、自慢ではありませんが、おかげでワタシのこの歳(67歳)で「一円にもならないことばかり」で、朝6時から夕方まで、動きづめ、働き放しの生活をしていて、こんな忙しい思いをしている人はなかなかいないと思います。

早朝に仕事場(ワタシだけの隠れ家)に赴いてやること
・マイガーデンの周囲の点検、ゴミ拾いとやることのチェック。
・ぼかし肥料の製造、果樹の点検(害獣等に荒らされているか等)
・メールのチェック
・ブログ更新
・メダカの餌やり・水替え 採卵 死んだメダカの除去
・屋上のスイカやイチゴの水やり
↑ここまででだいたい9時になります。外にいる時間は常に、目につく雑草を抜く、鉢植えの水やり、害虫の有無を調べる、などは欠かしません。

ここからお昼までは可能な限り「篆刻・書道」の時間で、石を磨いたり筆を持ったり摸刻したりで、あっという間に昼食となります。
家内を連れて外食したらすぐに仕事場に舞い戻り、やりかけの印の続きを彫ったり、ネットの写真投稿サイト「グリーンスナップ」投稿用の花の写真を撮るのが待っています。朝気づいてやろうと思ったガーデニングの作業はそれからで、樹木の剪定・鉢の植え替え、殺虫剤や殺菌剤の散布など様々であります。合間を見てメダカの餌やりと草むしり(笑)。
勿論体がもたないので若干の休憩を取り、コーヒーを飲みながらテレビをつけ、ツムツムをやりながら音楽も聴く、という同時並行型複合的休憩時間をとっております。一つの事を1時間ぶっ続け、というのが難しくなりました。

一方、現役時代の仲間たちでいくつかのグループの世話人を引き受け、篆刻などのグループlineの管理主催者になっているのも3・4件あります。毎日のようにやり取りがあり、いくつかの書き込みや連絡には当方が解決に当たったり調整したりするので、なかなか手間がかかるのです。

本業は実は会社経営、家内が社長の不動産管理業という零細企業なのでワタシが会計処理と建物の周囲の管理人(掃除と緑地の管理)をやって月8万円の役員報酬を頂戴しておりますが、そっくりその現金は家内に食費として渡ります。ハンコを彫って、たまにいくらかの金品を頂戴しますが、元手がかかっていて儲けにはなりません。メダカの販売もしかりで、近所の花屋さんから売り上げの25%を頂戴して、昨年はワンシーズン25千円いただきましたが、容器代と餌代などでほぼチャラであります。野菜や果実は自家用で、余れば近所におすそ分けいたします。

これに自治会相談役・地元神社のお神輿の会の評議員・菩提寺の世話人と年齢に応じた役回りを引き受けているので、あちこちから召集がかかるのであります。

さて、そんな金にならないことをなんでやって自分を忙しく追い込んでいるのか?

その第一は、当然人生を2度愉しむためであります。趣味の世界に入り今までできなかったことをやれるのは得した気がします。

第二は、金がかからないで生活できるから、であります。スポーツやレジャー、旅行にサークルなど外向きで家を離れる趣味や遊びは必ず大きな出費をともないます。会費・外食費・旅費交通費・ガソリン代に遊興費と人と付き合う趣味やイベントには見栄を張って飲食し、きれいな洋服も必要になります。
ワタシは2千円のゴムの作業靴にT-シャツ・ジーパン・作業着なのでクリーニング代もかからず洋服も滅多に買わずに済みます。書道・篆刻にしても対外的な展覧会に行くでなし、出品料を払って作品を出すことも致しませんから、ほとんどお金はかからないのです。

第三は、趣味には余禄があるからです。いろんな人と知り合えて自分自身の経験が増えます。野菜と果物は自分で食べられる分買わずに済むし、人に差し上げるとかわりにお返しが来たりします。いわば物々交換です。苗代や肥料・殺虫殺菌剤などの費用もまかなえる計算になります。なにより自分で無農薬・有機栽培で作った野菜のおいしいこと。 
そして大事なことは、一日体を動かし、人の事に気を使うことなしにストレスを感じないマイペースな生活で大変健康にいいからであります。

面倒な人付き合いを避けて、好きなことがやれて、健康に良くてお金がかからない。しかも料理やおやつ代わりに自分の作った農作物が食べられる、これが理想的だ、と思われるゆえんなのです。従って猛烈に忙しいのは止むをえません、自分で招いたことでありますから。「健康のためには死んでもいい」というのが知り合いの口癖です。趣味や健康のためには忙しくて死にそうでも仕方ないのです。

とはいえ、本日、半日後には高校生の時代の仲間たち十数人と「那須高原」に集まり、日中はゴルフ、夜はお酒を酌み交わし来し方を語り、旧交を温めるという、年に一度のお楽しみが待っております。二日半の日程でありますが、その間は、頼まれた篆刻印も中断、イチジク泥棒探し・鉢物の水やり、メダカの餌やり、剪定・雑草・・・・どれもこれも忘れて「はじけよう」と思います。

出発まであと3時間、少なくとも廊下や室内にある100以上の鉢植えの水をやって、メダカにふだんより少し余計に餌をやり、万一のことに備えて(笑)ワタシの隠れ家を、ざっとかたづけしなくてはなりません。やりかけの篆刻も少し手を付けたいなぁ

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めだかが大量死(´;ω;`)ウゥゥ 生き物を扱う者には避けて通れないことだが

2023年06月28日 | 植物
昨日は当家の菩提寺「C寺」に行ってきました。住職から相談があったのです。
ワタシは、今年の春からお寺の世話人という大役を仰せつかりました。10人居る世話人の高齢化や認知症化がすすみ、世代交代を余儀なくされているのです。

用件は世話人とは全く関係なく、お寺で飼っているメダカが増えすぎて手に負えなくなったのでなんとかできないか、でありました。以前ワタシが大量にメダカを飼っていることを聞いて連絡してきたのです。ワタシは稚魚まで入れれば4,5千匹以上のメダカを屋上で育てているのです。毎年そのうち数百匹は近所の花屋さんに持ち込んで売ってもらって、餌代程度の収入は得ております。昨年は100パックで7~800匹ほど売れました。今年は既に60パック販売していますので、年間千匹程度のメダカは必要なのです。

メダカはだいたい自然界での寿命は3年程度と聞いております。個人が家で飼うと死なせることが多くて、それより平均1年程度寿命が短くなります。仮にうちで4千匹居て、命を全うしても年間では1300匹くらい死んでいくという計算になります。魚齢1年くらいを目安にして、数百匹を元気なうちに売るとしても、年間千匹近くが死ぬ(1日3匹見当)ことになりますから、メダカを増やして安定的に売ろうとすれば、どんどん採卵しては孵化させるという作業も欠かせません。

さて、お寺に行ったら、プラ舟二つと小さな容器4,5個に成魚から稚魚までいました。ざっとみたところ、生まれたばかりの稚魚を除けばせいぜい2~300匹でしたから、うちで引き取るのはなんの問題もありません。お寺さんは先代のお上人が高齢で引退し若住職に引き継がれていますが、彼は地元の活動にも熱心で子供さんの教育やらお寺の大きな行事やらでメダカごときに構っていられないのです。お母さんもだいぶお年で、言動も同じことを繰り返すといったいささか心配な様子でした。

気になったのはサカマキガイ(逆巻貝)が繁殖していることでした。通常はメダカの水槽を涼しげに演出するホテイアオイなどの水草についてきて侵入します。こいつは猛烈な繁殖力でどんどん増えていきます。単性繁殖するので、一匹いればゼリー状の透明な卵を産みどんどん赤ちゃんが生まれてきます。芥子粒のような貝の夥しい幼生が水中に湧き上がるように泳ぐのです。実はメダカはこれは餌にして食べます。しかし、それでも駆逐できるはずもなくほおっておけばめだかの容器がサカマキガイだらけになるのです。

もし引き取るなら、こいつらがうちのメダカプールに侵入させない対策を講じるのが必須となります。せっかく2年がかりで駆除してワタシの10個ほどのメダカプールには一匹もいなくなっているのですから。

引き取って増えたメダカをどうするか・・・。それを考えるまでもなく、実は屋上では大惨事が発生していたのであります。3日前から一つのメダカ容器にいつになく多くの死んだメダカが浮いているのに気づきました。おととい急遽メダカを全部救い出して水替えを行うことにしましたら、すでに40匹以上死んでいたのです。かなりの分が容器の底に沈んでいたので気づくのが遅れました。この時期、気温が上がってメダカの飼育は要注意なのです。活動が活発になり沢山食べる分糞も増える、水藻も発生して緑色に濁ってきます。沈んだ有機物や糞はたちまち腐敗し始め水質が急速に悪化しますから、水替えや足し水の頻度を倍以上にせねばならないのです。死骸を全部除いてきれいな水をいれた容器に移し替えたら。翌朝さらに死骸が数十匹、もう一度真水に入れ替えて別の容器に移し替えて昼過ぎに見たら、半分以上がもう死んで浮いていました。

これはもはや水質の悪化でメダカが弱った、というレベルではなかったのです。恐らく沈殿していた死骸などの腐敗に伴って自然界にある病原菌が繁殖し感染病を引き起こしたに違いありません。汚染されウィルスだらけになった水槽で、すべてのメダカが同じ病気になったのです。この時既に8割近くのメダカが死んでいました。もはやこれまで、まだ息のあるメダカも時間の問題であります。生きているメダカを救って、ほかの容器に移し替えても結果は同じであります。結局生きているメダカも一緒に、泣く泣く「処分」いたしました。断腸の思いですが仕方ありません。病気に冒され瀕死のメダカをほかのメダカと一緒にすることもできせん。(実は初期の段階で、わからないまま何匹かはほかのプールに混ぜてしまいました)

最初の話に戻すと、ご住職はメダカを近所の相模川に放流することを考えた様です。しかしこれは市町村の条例などで制限があり禁止となってる地域もあります。
①現在売られているメダカは「改良種」なので日本古来の自然にいる黒メダカと交雑したり、駆逐する心配がある ②自然界で生きられない目立つ外観や生存能力が劣るため、ほかの魚などの餌になり大繁殖して生態系を狂わす とか言った理由です。  はっきり言えば「笑止千万」であります。人里離れていて外敵や水質汚染もない、固有種の日本メダカが自生する清流がどれだけあるでしょう?そんなところに余ったメダカをわざわざ流す人はいません。都市部で多くの人が住み、生活排水が流れ込むような小規模河川や水路にはもはやメダカなどは居ません。数十匹単位で、すぐに食べられるような目立つメダカを放ってどれだけの魚が大量繁殖しますか?あほらしい。
ほかの魚を駆逐する「ブルーギル」や「ブラックバス」と一緒くたにしてはいけません。こちらは2,3年で死んでしまい、小さなプランクトンや藻を食べているのです。しかも日本古来のメダカは絶滅寸前と言われているのです。

大和民族はもともと体が小さく、脚が短く頭が大きく見た目はかっこ悪いのは、純血主義・近親交配の結果でもあるのです。固有種として長年鎖国状態であったため、欧米の人たちに比べて見劣りしていました。人口が減っているのも、偏った民族主義の弊害とみています。今、世界で活躍するようになったアスリートにはずいぶん外国の方の血が混じってきました。芸能人だって、顔に手を加えていない目の覚めるような美人にはハーフが多いのです。

そんなつまらない制限を課す暇があったら、工場廃水・生活排水・汚染物質を川に流すシステムを根絶し、川をきれいにする活動をすべきです。農業に使う農薬も結局雨に流され川に流入します。それらの方がよほど生態系を壊し、古来からの固有の動植物を絶滅させてきたのが日本ではありませんか?

メダカを育てて5年以上になりますがこれほどの大量死は初めてでした。死んだ数百のメダカは、さすがに住職にお経を上げてもらうまでもなく、雨水・汚水用の排水口に流しました。病気が他のメダカプールに伝染していないことを祈るよりありません。来月になったら、住職のメダカを引き取りましょう。もちろん西巻貝は引き取れないので全部殺処分いたしますよ。お寺の境内の中で「殺生」いたしますから、下手すると畜生道に落とされるかな。

南無阿弥陀仏
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飲んでいいもの 飲まない方がいいもの

2023年06月27日 | 雑感
何の気なしに昨日WOWOWで観た映画が『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』(原題A Street Cat Named Bob )でありました。

実話に基づくストーリーで、ヘロインなどの薬物依存になったホームレスのストリートミュージシャン「ジェームス」が、更生プログラムを希望し、薬物から手を切るために行う「メタドン治療」を続ける過程で部屋をあてがわれる、ことから話が始まります。メタドンというのはもともと鎮痛剤として医療に使われていた合成麻薬で、ヘロイン・モルヒネより常習性依存性が低く、これによって薬物を我慢できる、というものです。
ケースワーカーが「彼にとって最後のチャンスだ」と直感して、責任者に頼み込んで、まともな生活を送るために用意された部屋に彼が越していった時、迷い込んで来たのがチャトラのオス猫ボブだったのです。

彼は、子供の頃複雑な家庭環境の中で少年時代に麻薬に手を染め、親に反抗し家を追い出され、両親の愛情を知らないまま麻薬地獄に落ちてジャンキーとなっいったのでした。しかし、その猫にそれまで知らなかった愛情を感じ、猫を通じてであった女性とも心が通じ合うことになりました。茶色の猫によって生活の糧を得ることも可能になったのです。そして、彼の意志でメタドンから手を切る、つまり断薬に挑むことになります。過酷な禁断症状のために挫折する薬を絶つという苦行を克服してハッピーエンドを迎えることになりました。

自分を見捨てほかの女性と再婚している父親に報告して「麻薬から手が切れた」ことを伝えた時、父親が持っていた財布の中に、幼いころのジェームズの写真が入っていてそれを取り出したとき、ワタシは不覚にも涙してしまいました。なかなか良い映画でありました。こういう映画に出会うと無条件に儲けた気がします。

さて、その日全く偶然ながら九州の中学校時代の旧友からlineで写真が届きました。昔ながらのタバコ屋さんを見つけてそのショーケースを撮影して送ってくれたのです。
懐かしいなぁ。父親はエコーとかわかば・しんせいなどを吸っていました。
昭和40年代の頃は、ほとんどの男性は喫煙者でした。勿論なにかの時の一服はなんともこたえられないものですし、往時のテレビや映画のスターは皆さんかっこよく吸っていました。まだ煙草も4,50円程度で大変お安かったのです。

ワタシは横浜の大学に入学して迷わず、煙草を吸い始めました。麻雀やりながらひっきりなしに煙草に火をつける「いわゆるチェーンスモーカー」でありました。最初はハイライト、ショートホープ、気取って両切りのキャメルなんてヨウモクを吸った時期もありましたなぁ。まもなくセブンスターが発売になると、軽いのが受けて、みんなそちらに鞍替えしたものです。

金融機関に就職し社会人になっても、普通に職場(営業場)で支店長から役席まで机の上に灰皿がありました。当然自分も喫煙はやめられず、吸い続けていたのです。ニコチンは、それなりに常習性・依存性が高いので、やはり簡単にやーめた、とはいきません。気取って「ラーク」なども吸いました。転機はワタシが40歳を過ぎたころに実施された消費税やたばこ税の引き上げでありました。1989年に消費税が導入され、たばこ税も数回段階的に上がっていきました。1998年頃にはひと箱250円まで上がったのです。学生の頃ハイライトが70円位だったのに。

いつかタバコを止めよう、健康に悪いし肺がんになりたくないから、とは願っていたのです。そしてその時、「ずいぶん税金払ったから、もうそろそろいいだろう」と思いました。すでに、煙草の値段に占める税金の割合は6割ほど、つまり税金を払うために高い煙草を吸い、自分や周りの人の健康被害を助長している、という極めて明快なロジックを実感して「馬鹿臭い」と感じたのです。以来すっぱり喫煙とは手を切りました。もしそれから現在まで喫煙していたとすると、平均一日ひと箱で400円使ったとして年間146千円これが25年間なら365万円を支払って煙にしたことになりますな。税金はそのうちだいたい220万円であります。

残念ながら、その使わなかった365万円が手元にあるわけではありません。しかし、確実に自分の財布から出ていかずに済んだものであります。

若いころさんざん飲んでいて、今飲まなくなったもの
・たばこ(古い人は煙草をのむと言いますな)
・お酒もほとんど飲まなくなりました。恐らくひと月にビール1,2缶か
・栄養ドリンクも何年も飲んでおりません。昔ユンケル飲んだなぁ。血糖値が爆上がりしますし、ドリンク剤で元気を出す必要がなくなりました。

そして、若いころは一つも飲まなかったものがこれであります(笑)
血圧の薬やら、血糖値を上げなくする薬、血液サラサラの薬 精神安定剤(笑)
どれも大したものではありません。53歳くらいから徐々に薬を貰うようになりました。今は血液検査など各種の数値は正常範囲内で、なんの自覚症状もありません。どちらかといえば「予防薬」であります。先日はクリニックで低血圧と言われ、ドラッグストアで計測した「血管年齢」は62歳と実年齢より5歳も若い(笑)

カプセルは肩こりなどを緩和する血行を良くするビタミン剤と、いくらか健康増進に役立つかもしれないサプリメント「キョーレオピン」これに最近加わったのが家内推奨の「プロポリス」であります。
キヨーレオピンロイヤル 60ml×4本入 が22千円、これは夫婦で一日1,2カプセル飲んでも半年持ちます。山田養蜂場のプロポリスは夫婦でひと月約8千円、両方合わせて年間14万円くらいになります。

煙草は今ひと箱500円前後するらしいです(買ったことない)。これは一日ひと箱で年間18万円ほどになりますね。

健康増進・体調管理に良いとされるサプリを飲んでいれば、やはりタバコを吸うに匹敵するくらいの支出になるのですね。同じ金を払うのにどちらが賢明か、自ずと知れたことであります。
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かいこん 桃は買うもの育てるものに非ず

2023年06月26日 | 植物
1週間ほど前から、果樹コーナーの整理に掛かっております。

ワタシの園芸の中心にあるコンセプトは、①きれいな花を育てる ②珍しい植物を栽培する そして最大のテーマが③美味しく食えるものを作る、であります。

果樹コーナーは、ワタシら夫婦が10年ちょっと前、向後の半生の浮沈をかけて貸店舗を建築した際に、取り残された十数坪の雑種地にあります。それまでは、駐車場の一角でしたが、固くなった地面に背丈の低い雑草がびっしりと生えていたのです。建物を作った時には訳あって、この部分だけは開発の対象外になっていて、開業後は人も立ち入らない薮と化していたのです。

8年前これを見て思い立ったのが、畑や果樹園として活用しようというアイデアでありました。先代の存命のころまでここはいくつかの工場や病院などが使っていて、農地として利用していた形跡はありません。
「開墾」つまり、聞いたことはあっても、生まれて一度もやったことが無い難工事にチャレンジしたのであります。ちょうど季節は今時分でしたか、しかし案の定、土地の改良に着手したワタシは、大変な困難な作業にぶち当たったのです。

計画は、間口7m位、奥行き8m強の長方形の土地を、およそ50㎝前後の深さまで全部掘り上げ、雑木の根っこ「塊根」を切り草の根っこを除外し、埋まっている石ころや廃材・ガラを撤去する。これによって嵩が減った分、黒土や赤玉土、たい肥・腐葉土などを投入する、でありました。計算上は、7×8×0.5=28(立方メートル・㎥)になりますね。人夫はワタシ一人、道具は小さなスコップとツルハシ、土をふるうための「篩」でありました。先代が建物を壊して更地にして駐車場にするとき、建設物のうち可燃物(木造建築)はここで燃やしたのです。そして残った屋根や壁・基礎部分のコンクリートは破砕してそのまま地下に埋設したのです。戦前戦後はそんなことは当たり前のことでした。アスベストがどうとか、など誰も言う人は当時にはいませんね。

南西の角から順番に、何十年もかけて固まり、砂利に草の根がびっしりと表面に詰まった石のような土に、つるはしを打ち込み、草の根を掘り起こしたあと、スコップで、その下にある砂礫混じりの土を篩にかけるという単純にしてしんどい作業を来る日も来る日もこなしたのです。凡そ2/5位までで掘り出したところで、積み上げたガラの山で作業が出来なくなったために、廃棄業者を呼んで処分してもらいました。たしか2,3tあったかな。その時土嚢に詰めてくれればあとの廃棄が楽になると言われて、ガラを土嚢に詰めるようにして出来たのが200個でした。一個あたり約10㎏として2トンでありますな。

この時すでに秋風がたち冬を目前にしており、ワタシの体力や作業能力は限界に達していたのです。全体の面積のうち1/4ほどを残していました。そこで、もはやこれまで、と件の業者に依頼して50㎝の深さまで全部土を削って持って行ってくれ、空いた空間に黒土を入れてくれるように依頼したのです。

結果として、処分費用と投入した黒土などで20万円の費用を支払い、自分は約21立方メートル(重さにすると30トン)ほどの石くれ混じりの砂礫を、スコップ一丁で掘り起こした、という計算になります。しかも、そのすべての土を手作業で篩ってガラを取り除いたのです。

それだけの労苦をかけ、お金を投じて出来た果樹園に、たくさんの果樹苗、多種多様な肥料を「買い込ん」で、片っ端から果樹を植えました
柑橘は、「せとか」「はるみ」「金柑」。リンゴは「ふじ」「つがる」「シナノゴールド」「姫リンゴ」。桃は「白桃」「白鳳 」
プラム・ケルシー、さくらんぼ「佐藤錦」「ナポレオン」などお構いなしに植えました。メインは「シャインマスカット」でした。
イチジクは白イチジクの定番「バナーネ」、これにポポーやフェイジョア、ジューンベリーにラズベリー・・・・

数えきれないくらい植えて、それなりに収穫もできたのです。いい土と有機肥料をふんだんに使い無農薬でした。おかげでワタシの血糖値もだいぶ上がったのです。しかし、素人の悲しさ、すべての果樹が順調に育ち、毎年美味しい果実がなるはずもありません。だいたいこれだけぎっしり植えれば日照が悪くなります。

そして、5年を過ぎたあたりから「処分」することが始まりました。まずはさくらんぼ、異種を混植することによって受粉したり収量が増すというのは果樹栽培の基本で、そのためにわざわざ授粉樹まで植えた佐藤錦ですが、着果率が低く、そのうちどんどん落果、食べられる時期になると鳥に食べられるといった具合で、通算数粒しか食べられなかったのです。

次に次男推奨で植えたのが「貴陽」であります。甘くて大きなスモモでありますが、木は大きくなるばかりで花が咲かず、花が咲いても実が付かず、付くのは大量のアブラムシでありました。結局一度も実をつけないまま昨年切り倒しました。シャインマスカットは、長年雨に当たっているうちに、ほとんど花が咲かず、ブドウも大きくならなくなりました。雨に弱い品種で恐らく樹全体が病気になってしまったので、これも泣く泣く処分しました。

1週間前に、ついに諦めたのが「白桃」であります。桃クリ三年といいまして、植えて翌年には2,3個桃が生ったのです。しかしそれ以降は開花しても受粉しません。わずかな数の幼果も途中で腐ったり成長しなかったり・・・
木は年々成長しましたが、アブラムシの巣窟になり白い死骸・黒い糞・べたべたの蜜とそれに群がるアリ。勿論殺虫剤を撒きますよ、でも実がついていないものに薬を撒く虚しさはやった人しかわかりません。柑橘は日陰になるし、通り道はふさぐしで、ついに思い切って伐採しました。

伐採前

伐採中
今朝
すっきりしました。簡単に通れて日当たりが良くなり、草むしりも楽になります。だいたい素人が何の手もかけず(殺菌・殺虫・剪定・受粉・袋掛け)て美味しい桃を食べようと思ったのが間違いであります。

現在67歳、断捨離にはちと早いのかもしれません。
しかし、「経済合理性」つまり時間と手間とお金をかけることと、買うことを天秤にかけるのも欠かせません。また、割合しつこい性格ではありますが、時と場合によっては「諦めも肝心」なのです。それでも、処分すると決めてもその日までは肥料や水をやったりする愚昧な人間なのであります。

問題はまだまだ続くのです。
ここには、4年目にしていまだ花が咲かない「アイスクリームバナナ」と「さるナシ」、ツルがどんどん伸びているキウイフルーツという、いまだ「食えない」果樹があります。それ以外にこの写真には「フェイジョア・リンゴ・イチジク・ラズベリー」が居るのです。
開墾自体は結果として大変有用で、ワタシのその後の10年に愉しいひと時と、健康、そして多くの甘い果実をもたらしました。なので「悔恨」はしていないのです。
しかしながら、桃の次は、こちらの処分がワタシを待っているような待っていないような・・・
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