植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

メダカの赤ちゃん発見!!!

2024年04月17日 | メダカ
屋上でメダカを飼うようになってもう6、7年くらいになります。
最初は何もない屋上なので、テーブル・椅子に花壇やらなにやらを置いていましたが、それでもがらんとしているのでめだかを飼ってみようと思ったのです。

メダカは、通常3,4年が寿命と言われております。ということは最初の頃のメダカはすでにこの世には居なくて、彼らの子孫が増えだいたい4千匹になっているのです。多分買ってきたメダカの総数は累計4~50匹というところでしょうか。

つまり、子供を作って増やさないと理論上は4年後にはみんな死んでいなくなることになります。また、好きに任せて卵を産ませ繁殖をさせようとしても、同じ水槽・同じプールに入れたままだと、成魚・親メダカにしたら、わずか5mm前後の生まれたばかりの稚魚は「餌」として食べてしまうので、何事もなく稚魚から大人になるのは滅多にないのです。

ワタシは真冬の頃を除いてメダカプールの水替えは3,4週間に一度を目安にしています。メダカが実際に泳いでいるプールは常時10個ほど、これに水替え用に汲み溜めた容器が3,4個あります。3日おきに2個くらいのペースで水替えしております。
大きい容器ではありますが、100匹以上の成魚がいると「餌・糞」に加え日光で自然繁殖するアオコで徐々に水質が汚染されます。アオコは植物性なのでそれ自体はメダカの餌になりますが、糞や餌で栄養豊かな水だと「グリーンウォーター」と言われるアオコが繁茂するのです。それ自体はメダカにとっては歓迎すべき環境なのです。アオコは植物性でメダカの食べ物になります。
しかし更に底の方にはメダカから排せつ物などが腐敗して水質が悪化します。
棒でかき回すと、灰色の汚れが浮き上がってくると限界ですね。

そこで、目のつんだ金網(ステンレスザル)でめだかを漉し取りながら古い水を捨てます。その時一緒に中に入れてあった産卵床・ヤシの繊維に産卵した卵が付着してザルに残るのです。これだけを別の容器に移し替える、これだけであります。産卵が始まるのが暖かくなる3月下旬あたりです。3月になると産卵床になるものを投入します。

4月に入ってその産卵床やら金属のざるに付着した繊維と卵を別容器に移したものがコレ↓


そうして昨日発見しました!!。メダカの稚魚2匹が生まれていました。稚魚の事を「針子」と呼んだりします。これが可愛らしい(笑)。細く数ミリの大きさなので同じ容器に、もしも成魚がいたらたちまち捕食されるのです。これから向こう1,2か月は常に有精卵がメダカプールの中にいることを意識して、清潔な水を入れた容器にザルから移し替える、成魚がヤシの繊維などに紛れ込まないよう注意せねばなりません。
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「やね乃めだか」をどうするか 

2024年02月09日 | メダカ
池乃めだかというちっちゃい芸人さんがいます、御年80歳で現役だそうです。うちにはちっちゃい本物のめだかがワタシの仕事場2階の階上に住んでいます。名付けて屋根のメダカ(そのまんま(笑))

本来屋上には、いくつもの鉢植えを置き、3,4か所に花壇を設け、草花を育てるうちイチゴやスイカまで育てることになりました。建設の専門家なら「ホントやめて」と言いたくなるでしょうが、それに飽き足らずめだかを飼うようになってしまいました。



その数およそ3千匹といったところでしょう。
一番最初は、20匹位まとめて農協さんで売っていたものでした。しかし、繁殖期に草藻やシュロに小さな卵を見つけて別容器に移し替えたのが事の起こりでありました。生まれたメダカの赤ちゃんがやたらと可愛いのです。生まれたてのめだかを我々は「針子(はりこ)」と呼びます。こいつらが小さな水槽でちょこまか動き回るのに魅せられてバンバン増やしていったのです。

2年後には、めだかの特別な品種があることが分かり、赤い「ヒメダカ」・ラメの様にきらきら銀色に光る「ラメ幹之(ミユキ)」・黒く、長く尾びれがたれた「オロチ」、さらには一種の奇形である「ダルマめだか」まで出現しました。これらを一つの容器に入れて混血種を作ったり、それぞれの純血種を増やそうとするうちに、いつのまにか容器が大型化しました。普通屋上にプールと言えば、幼児が遊ぶプールに決まっています(笑)。
ワタシのところには20個以上のメダカ専用プールがあるのです。




こんな感じです。これにはおろちを主体に飼っています。水が緑色なのは訳があります。メダカは雑食で、メダカの餌以外に藻もついばみます。水の中に発生した水苔も当然食べ物なので、出来るだけ緑色に保つのです。

本来ならば2月初旬は厳冬期で、数年前までは水の表面が完全に凍結し、日中ずっと融けないということが多かったのです。メダカたちは零下の中で底に沈んで動かなくなりますこれが冬眠で、餌やり水替え不要になります。ところが昨年あたりも、ほとんど凍結しませんでした。メダカたちは「冬眠」しないで日中泳ぎ回るのです。動くという事は餌も食べます、餌を食べれば糞もする、すると徐々に底に糞と食べ残しの餌と苔が混在し水質が悪化していくのです。

という事で、今年も2,3週間に一度順繰りに水交換する羽目になりました。空の容器に水を張り二日後に移し替えいたします。実際メダカが居る容器は12~13個で、他は洗浄し、乾燥・消毒させてから水を張る、というなかなかの作業なのです。

こちらが「ミユキ系」であります。

後2か月もすると、「カナちゃんの花屋さん」に7.8匹位適当に入れたパックを10個単位で持ち込みます。1パック700円で、取り分は50%、昨年は確か40パックで14千円(=年収)代金を頂戴しました。
当然そのお金は「無申告」であります。プールの水道代、餌代、ワタシの労賃などを考えたら大赤字なのです。屋根の上のメダカたち、そろそろなんとかしないといけないのです。ワタシが面倒見切れなくなるのが見えてきたからです。さて・・・どうしたものか。
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メダカが一挙に死ぬ 猛暑下での水質管理が最重要です

2023年08月05日 | メダカ
「言うまいと思えど、今日の暑さかな」という言葉を知ったのは確か高校生の頃、今からざっと50年以上前になります。教室にはクーラーなど無く、暑い日は窓を開放して授業を受けた高校生時代でありました。1970年代の8月の平均の最高気温は、東京で31℃だったそうです。今月4日間の東京はの最高気温平均が34.9℃といいますから、4℃近く上昇していることになります。

暑いわけなのです。加えて湿度が高いので熱い空気が体にまとわりつくようです。ワタシにとって、一番この暑さでダメージを蒙っているのが、屋上のメダカの養殖であります。かつて13匹のミックスメダカを飼い始めてから約5年、いつの間にかその数は5千匹くらいになり、メダカを入れる容器・プールは大小合わせて15個ほどになりました。ここ数年、やたらと暑いと感じるようになり「葦簀(よしず)」などで日陰を作って暑さ対策をとっています。

屋上は遮蔽物が無くほぼ終日直接の日照があります。朝日から西日までずっと日が当たるのですが、屋上の床は合成樹脂・ビニール系なので熱を持ち、かつ反射熱も半端ないのです。昼過ぎには軽く45度前後になっています。すると当然ながらメダカプールの水温も上昇してきます。手を付けるとぬるま湯どころか、お風呂の熱さに近づくのです。

そして、今年3回、メダカの大量死が発生しました。特定の容器に限って、昨日まで変化が無く元気に餌を食べていたのに、朝になって数匹から数十匹が白いお腹を上に向けて死んでいたのです。あわてて別の容器に、まだ生きているめだかを移してもほとんどが続けて死んでいきました。累計で2~300匹を死なせてしまいました。昨年一度あったのですが、こんなに続いたのは初めてです。めだかを移すと、濁った水が臭くなっているのでそこで「しまった」と思うのです。

これはプールに入っている水がお湯になって、メダカが煮えたのではありません。朝から晩までずっと40℃近い水の中で、食べ残しの餌や糞・水藻など植物性の有機物などが腐敗して急激に水質が悪化するようになったのです。それに死んだメダカが加わって、ひ弱な生き物であるメダカにとっては致命的なほどの環境悪化となるのでしょう。

対策としては、すのこを被せるのが有効なのですが、これがあると水替えやえさやりなどの作業に邪魔になるのです。暑いのはメダカだけでなく世話をするワタシだって猛烈に暑いのです。またすのこは1,2年で劣化しもろけてくるので買い替えしなければなりません、ばらけて来たすのこを細かく切断してゴミに出すのも一苦労なのです。

次善の策が水替えの頻度を高める、であります。今まで日光に当てると元気なメダカになる、日照が多いと発生する水藻が増え「グリーンウォーター」になって、メダカの餌になる、という利点を優先していました。また、頻繁な水替えは、環境変化が大きくメダカにストレスを与えるので自重していたのです。

しかし、この暑さではメダカが死んでしまう、という切実な問題に直面したので、毎日一つか二つのメダカプールをローテーションで水替えすることにしたいと思います。この暑さでかなり夏バテし、年中軽い熱中症らしき症状になっているワタシであります。せいぜい屋上でメダカと心中しないように注意してかからねば、と思います。
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メダカの学校は屋根の上

2023年07月11日 | メダカ
暑いです。本当に暑くて死にそうです。

もうだいぶ前から4時半に起きて7時前までに、簡単な外仕事(ガーデニング等)をいったん終わらせる、という生活になりました。今朝は懸案のブドウ「甲斐路」に消毒薬を散布しました。基本はビニールで覆った屋根付きなのですが、ツルが広がっていくうちにはみ出してしまいます。欧州系のブドウは、直接雨がかかる露地植えにすると、直接雨に打たれたブドウは、たちまち表面にカビのような黒いシミが出来て病気になるのです。

こうなると消毒してもちょっと難しく、品種によっては最終的には腐って溶けるのもあります。他のまだ無事なブドウの房に殺菌するついでにやっておくということになりますね。

暑さ故、ガーデニングぐらいさぼってもしようがない、ということで日中隠れ家にこもって篆刻などが主体になりました。

しかし、逃げられない仕事があります。屋上の動植物の世話です。遮蔽物が無い屋上は夏の日中は50℃近くなります。プルメリアやパッションフルーツ・ハイビスカスなど南方系の植物はともかく、イチゴやスイカはさすがにこれで水が切れると枯れてしまうのです。
先日、屋上の水やり用のホースが破裂して数時間出放しになりました。直射日光にさらされ高温になる屋上は、ホースにとっても過酷な環境です。一度切れて漏れ出したので、少しカットして繋ぎなおしたのですが、全体が極端に劣化しているので、蛇口をひねったまま(開にしている)熱くなったホース内の水や空気が膨張して耐えられなくなったのです。

そして「メダカ」これは、メダカプールに手を入れてひっこめるくらいのお湯になると「煮えて」死んでしまいます。また、糞などの沈殿物はすぐに腐敗し始め水質を悪化させるので、油断が出来ません。水替えのサイクルを早めることと、適度に打ち水することが重要なのです。

現在のメダカは、成魚で約2500匹、稚魚が千匹くらいであろうと思います。当然数えきれません。メダカプールが十数個、うち6.7個が稚魚です。大人のメダカはプール一個あたり200匹前後、すると10個で2千匹計算になりますね。その中で、この春に数日をかけて仕分けしたのが「オロチ系-黒メダカ」「楊貴妃系ー赤メダカ」「ミユキ系ーラメメダカ」の3種類です。これらは数年前、ヤフオクのメダカの卵をぽつぽつ落札したモノから増やしてきました。

ブランドメダカと呼んでいますが、今のところそれらの変わった品種をかけ合わして、新種を生み出そうなどとは考えていません。そんな暇もありません。とりあえず、各種類ごとにプールを別にして、春からの産卵期には純粋種のみで繁殖させようとしているのです。
こちらが黒メダカで、ヒレ長オロチです。一匹千円くらいもするんですよ。


こちらは、赤メダカであります。花屋さんにたまに卸す時、ブランドメダカ3種を混ぜるという良心的なメダカ屋さんです。

これがメダカに夢中になったきっかけの「ラメ・ミユキメダカ」です。水が緑色なのはわざとで、なんでも食べる雑食系のメダカは、こうした藻を好むのです。これさえあれば1週間くらい餌をやらなくても平気であります。


日陰になる階段下には稚魚の容器を置いてあります。

生後1週間から3か月ほどですが、やはり水質の変化や高温には耐えられない赤ちゃんですから、特別扱いいたします。

屋上に置いているプールには、どれも蓋をして70%前後遮光いたします。
これだけで水温上昇はだいぶ抑えられます。

そんなわけで、昨日バーストした散水ホースを買い替えてきました。今までが内径10mm、今度のは15mmです。ホースの厚みも違ってねじれもなく、多分折れて水が止まることも減りますね。ちびちびしか出なかった水がエライ勢いで出るようになり、植物の散水も、メダカのプールに水をためるのも半分くらいの時間で済みます。なんでこんな子供にもわかるようなことに気づかなかったのだろう、と今更ながら自分の愚かしさ、人間の思い込みの間抜けさをかみしめるのであります。
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雨が降ると得した気分

2023年04月26日 | メダカ
待望の雨であります 恵みの雨です

本日は待望のゴルフコンペが中止になりました。長年勤務した金融機関のOBが集まる大コンペでしたが2回続けて中止になっています。日頃の行いの悪い先輩方も大勢いましたから、雨でも仕方ないかもしれませんね(笑)。この寒い中雨に濡れて風でも引いたら馬鹿らしいです。そうでなくても平均70歳以上の老人軍団ですから。

このところずっと降雨がなく、園芸をやる身にとっては降ってほしい、と思っていたのです。先輩方や事務局には悪いけれど、雨で中止というメールが届いたとき、「やった」とちょっと嬉しかったのが本音であります。しめた!一日儲かった、室内でやること=篆刻・書道の時間が取れた💖と得した気分になります。

バラにせよ野菜や果樹にせよ、成長する春の時期に土中の水分が無いのは困るのです。見かねてホースで水やりしても。「焼け石に水」実際に相当水やりした後土を掘ってみるとわずか数センチくらいしか湿っていないのです。雨の力自然の力には敵いません。今日一日降り続く予想ですからしっかりと公平にマーガーデンを潤わせてくれるのですから、ゴルフやコンペなどなくてもなんともありません。

このところ園芸と篆刻をメインにした日々が戻ってきましたが、やることや人に会うこと、片づけなければならない事柄が多く、5時起きで働いているのです。おりしもメダカの産卵や花屋さんへの納品という作業も加わりました。気温が上がってくるとメダカプールの水質が急激に悪化します。食欲旺盛になり産卵も始まります。繁殖させるための採卵・プール洗浄に加えて一念発起して3千匹ほどのメダカの「分別」に踏み切りました。オロチ系(黒)、ミユキ系(ラメ白)、赤めだかなどを外見でより分けて別々の容器に移し替えするのです。
メダカが何匹居るかは推計であります。一つの容器に入っているメダカの数をざっと数えればだいたい100~300匹育っています。15個のプールならば平均200匹として、少なくとも3000匹くらいはいるだろうとの推計が成り立ちます。これを全部チェックしながら選り分けるのは、地道ですが案外楽しいのです。

その目的は、花屋さんに納品するときの「ミックスメダカ」の構成の平準化(つまりどのセットも差が出ないように同じような混成にする)をはかり、簡単にパックを作れることが一つ。種別ごとに純正種を繁殖させるのがもう一つの目的です。今までは、わざと一つの容器にいろんな種類のメダカを入れて「新種」が偶然出てくるのを狙っていましたが、だんだん似たようなものが増えて、どれが混血の新種化も判別できなくなっているからです。本来メダカの繁殖は、一つの珍しい特徴を持った種類だけを純正種として育て、更にその中でも優れた特徴の個体をより出してそれ同士をまた掛け合わせる、という方法を繰り返して新種を生み出すのです。

これから、ちゃんと掛け合わせるメダカの組み合わせを計算し意図的に新種創出に取り組もう、というわけです。ワタシのオフィスの屋上には10数個のメダカプールがあって、ローテーションで水替えを行い1,2週間で新しい水になるようにしております。今はこれに孵化用の小さな容器が二つ加わりました。
毎年、この時期から7月くらいにかけて累計で100パックほど持ち込んでいると思います。1パックあたり7,8匹ですから1年で800匹ほどがワタシのもとから離れます。さらにメダカの寿命はいいとこ3年ですから、やはり数百は死んでいなくなるのです。

つまり、年間千匹以上のメダカを新たに育てなければ、数年後には屋上からメダカがいなくなるので、この時期には水替えの都度細かい目のざるを使って採卵する、産卵床を入れてそこに卵を産み付けさせる→別容器で孵化させ親メダカたちとは隔離する、という作業が欠かせないのです。

雨でなければ、その一連の作業をやるのですが、さすがに傘をさして雨の中でやることではありませんね。注意すべきただ一つのことが、大雨になりプールから水があふれメダカが逃走することだけです。今日は後で、分別したブランドメダカ用に3個の容器を買いに行きます。メダカは「保護色」という生まれつきの能力があり、周囲の環境に適合した色や模様に変わっていくのです。ですから黒メダカは真っ黒な容器、赤メダカは赤いケースに入れて育てるのです。

今日一日はガーデニングは忘れます。室内の多肉・観葉植物・非耐寒性植物などに水やりしたり管理する程度にとどめましょう。気力がだいぶ充実してきたので書道と篆刻三昧の一日にしたいと思います。

あー、一日得したなぁ
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