植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

香港の次は台湾

2020年07月31日 | 時事
台湾、李登輝さんが亡くなりました。てっきり亡くなった方だと思っていました。

台湾の民主化・非中国化・脱一党支配などを推し進めた親日家で、現在の台湾の礎を築いた総統でした。
 台湾と言えば、日清戦争により日本が50年間植民地支配をしていました。それで親日家が多く、日本語を話す人も多かったのです。太平洋戦争で日本が負け、台湾の領有権を放棄したのと時を同じくして、中国で毛沢東率いる人民軍に追われた国民党の蒋介石が台湾に渡り「中華民国」を建国したのですね。

 この蒋介石と国民党は、ずいぶんひどい行いをして独裁支配をいたしたようで、日本の統治時代の方がはるかにましだ、と思われていました。そこに、蒋介石の親子の跡を継いで李登輝さんが、国民党総統に就いて台湾の民主化が進み、反中国の独立国家としての歩みを続けました。ワタシなんかは、世界地図をみて、台湾が独立国だとばっかり思っていたのですが、今では中華人民共和国が、独立を認めないために国際法上も曖昧な位置づけにあるようです。
 元はと言えば、台湾に土着した台湾人(本省人)と国民軍とともに本土から渡ってきた外省人との長い歴史上の対立があって、台湾自体が一枚岩とはいかず、親中派も多いので、事態は複雑なようですね。

 日本とは、韓国に次ぐ近い国で、石垣島との間では高速船で4時間くらいです。お手軽に台湾へ買い物に行けるのだと、石垣島の友人に聞きました。恐らく、東アジアの中で最も(唯一?)日本と親しい友好国と言っていいのではないでしょうか。沖縄の美味しいマンゴーも、元は台湾マンゴーを植えたものだと聞きました。
 
 以前このブログで「同じ水を飲んでも牛は牛乳を作り、蛇は毒を作る」という華厳宗の名言を書きました。
 日本が実効支配しても、台湾はその繁栄を感謝し友好的になり、韓国北朝鮮は敵対視し、いまだに恨みと誹謗の姿勢を崩しません。

 その台湾を支配しようとする習さんは、香港をすでに手中に収めた様に見えます。活動家を次々に逮捕して抑え込もうとしています。香港は死んだ、という言葉が世界に流されています。のみならず、ブータン東部の領有権を主張するなど、隣接国とはほとんど国境問題を起こしています。反日親中の馬英九さんを破って総統になった蔡英文さんは、女性指導者として非常に高い評価を受け、コロナ対策でも名を挙げました。精神的な支柱であった李登輝さんの死が、中国や、台湾内の親中派を勢いづけて飲み込まれるのではと心配してしまいます。

 起きて半畳、寝て一畳と申しますな。
中国は世界有数の国土がありながら、更に国境的な野心を露骨に押し出しています。中国といい、韓国と言い、強欲は際限がないのでしょう。現状を受け入れ満足して、隣人と穏やかに共存しようと思えないものでしょうか。

とはいえ、この日本コロナの感染が急増しています。かの中国も韓国もすっかり沈静化したというのに。日本の政府・・・情けないなぁ。

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果物がだてに高価なわけではない

2020年07月30日 | 植物
今年、8月を待たずして早くもギブであります。

 まず、スイカは、屋上の小玉スイカ一本を除いて惨憺たる結果でした。一番生りはどうやら甘くて、そこそこの大きさになりましたが、それ以降はどれも、内側が白い部分が多く水っぽい出来損ないでした。なんとか半分くらいは食べましたが、残念ながら最後の2,3個は廃棄です。
 その最大の原因は、長引いた梅雨と大雨・日照不足にあります。入梅前になんとか成長したものの、その後はほとんど陽光が無く、雨降りと低温によって生長不良のまま収穫時期となったのです。これ以上置いていても、中にすが入るだけで美味しくなりません。水っぽいのは土が乾かないままだったからです。差し上げた方からは瑞々しいとお世辞を頂きましたが、人に上げられるレベルではありませんでした。

 もう一つ原因として考えるべきは「連作障害」でしょうか。それを考慮して接ぎ木苗を購入して植えてはいますが、完全に連作障害が防げるとは思えません。来年はスイカを一年空けなくてはならないと思います。

 かろうじて非常に甘く、絶賛された屋上スイカ、来年は小玉スイカ4本植え、屋上がスイカだらけになるようにトライするつもりです。

 次に桃。3種類の桃の木を植えてあります。昨年植えた「西尾ゴールド」は開花したものの着果せずじまい。木を大きくするのが先決なのでまあよし。問題は「白桃」「白鳳」でした。いずれも10個前後は実がついたのですが、白鳳は果実が小さく、途中でほとんど落果しました。口に入ったのはわずかに3個。日陰になっているのが問題なのですが、殺菌消毒・袋掛けがいいかげんだったようです。
 「白桃」は樹勢が強く、去年もかなり実がついたので期待していました。度重なるアブラムシのクラスターに悩まされながらも10個以上桃がなったのですが、ほとんどが病気になっていました。どうやら灰星病とういものらしいです。茶色にシミが出来るとあっという間に広がって腐ってしまいます。これにコガネムシやらなにやら虫がついてしまいました。
 かろうじて残ったものは、まだ未熟でしたが大玉で、熟してくると病気が出るのが明らかなので全部収穫し、砂糖を足したレモン汁で煮ていただくことにいたしました。

 病気対策の殺菌剤散布、雨水が入らないような袋掛けの徹底が課題で、来年こそきっちりと育てたいと思います。

 最後はブドウです。そもそも雨を嫌い、必ず黒糖病などを発生させる「欧州種」のシャインマスカット・ロザリオビアンコ・甲斐路を路地植で栽培することに無理があるのです。これまでもしつこく殺菌剤散布と袋掛けで対策してきましたが、どうにもその病気の猛威は防げません。果樹全般に言えることですが、病気にかかったらまずその年はいけません。幹に入って枯れこむようになると更に深刻です。葉っぱや実だけの病気ならなんとか対処する手立てはありますが。

 ブドウ栽培は、病気とコガネムシが難敵です。素人が趣味で植えているので実がつかなくても、出来が悪くても生活に影響はありません(笑)
 しかし、笑っている場合でもありません。「植物園」と名付けて植物全般の情報発信をしている当方としては、名折れなのです。もう果樹を初めて5年になるので、少しは学習効果を出さなればなりません。
 広げたぶどう棚に、台風まで想定した強固な屋根を設置するのはコストがかかって大工事になります。諦めていましたが、ふとひらめいたのです。

 「そうだ、全部を覆うようなことを考えないで、一部だけ雨除けしてみたらいいのでは」
 厚手のビニールを買ってきて、出来るだけ広めにぶどう棚の上にかぶせ、紐で結わくのはどうだろう。壁側の部分は、ビニールに「はと目」をつけて紐を通し風で飛ばされないようにする。前はわざと固定せず長く垂らして、風に逆らわないようにするのです。たとえ半分でも雨水が掛からなければ、その部分のブドウだけは病気にならずに済むはずです。これはいいかもしれません。この冬剪定したら、徹底的に幹(ツル)を殺菌消毒したのちにやってみようと思います。

 お店で売ってるような果実は、ただそこらの畑に植えて生っているわけではありません。農家さんは、大規模な設備(ハウス)などの経費を投じ、毎日管理し、病害虫駆除対策を徹底して手間暇かけているのです。それでも、すべてが売り物になるわけもなく廃棄される物も多いのと聞きます。これに流通コストや、お店の家賃・人件費などが加わるので果物は値段が高くなるのです。文句言っちゃいけません。
 逆に、中国産の果物や野菜が妙に安いのは、とんでもないからくりがあるに違いありません。ワタシは怖くて買いません。

 あー、それにしてもこの長雨・天候不良、どうにかならないもんか。




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ジャジャジャーン ㊗500回更新

2020年07月27日 | 雑感
 ふと見たら、昨日は切りよく500話でありました。ほぼ毎日更新して約1年半というところです。キッカケは何もなし。ある日突然、世の中でブログなるものを大勢がやってるので、一丁試しにやるかと思っただけです。ですからひと月はほぼなにもせずほったらかしでしたな。最初は、植物栽培を自己流でやるうちに気づかされた園芸全般の知識・情報(失敗例)を発信してみようと思いました。しかし現実には、雑駁かつ適当なので、脈絡も何もあったもんじゃありません。惨めになるので最初の頃の記載は見ないようにしています。

 苦吟して書くわけもなく朝の頭の体操としては、丁度よろしいようであります。

 それでも、こんなブログも、毎日100以上のPVがあるようになりました。と言っても恐らくその10%程度は、Googlebotのようなロボットによる検索・巡回に引っかかっていると思われます。それにしても、ワタシのブログにはほとんどフォロワーも居ません。ワタシが、他の方のブログをフォローし、とりあえず足跡を残すようにすれば、一定程度のフォロワーさんが増えるのだろうと邪推しております。別にフォロワーを増やす必要もないので、それはノットマイビジネスです。また、ちょっとマイナー(失礼)なGooblogであるために、コメントなどもほとんどつきません。

 私自身が、全く無名の市井のオジサンで、かつ趣味の友やらサークル・グループ、はたまた社会的な活動や団体にも全く属していないので、ブログになんの目的も意図も無いのです。従って、誰かにアピールするでなく、高邁な研究や知見もない「すもつくれん」文章を載せてきたのですね。
 注「巣も作れん」または「酢もつくれん」 大分弁で、つまらない、大したこと(価値)が無いの意

 ですから、このブログが誰かの目に留まるというのは「偶々」ということになります。最近では「ハッシュタグ」なるキーワードを少しは入れるようにいたしました。その甲斐あってか、検索した単語が、何かの拍子にヒットして、間違えてワタシのブログに辿り着いたということが真相であろうと思います。

 そんなところでいいのだと思います。嘘偽りない(多分)記述なので、誰もが知っていようが、知らなかろうが書き連ねてきて、ある程度の「データベース」になって来たのだろうと想像しております。また、コピペも一切排除しているので、誰かから苦情が来る心配だけはありません。

 500話あって、大体原稿用紙で4枚分を目安にしていますから、原稿用紙2000枚分以上の書き物、その中に使われている単語が、偶然ネット上で検索されて閲覧された結果、毎日100人以上の方が見に来ている、という理屈になるのです。それで、約3百万件のブログの中で、順位が上の方から20000番目あたりを行ったり来たりしています。

 これはこれで、なかなかのものでしょう。ワタシの想像では不活動のブログは恐らく6,7割で無かろうかと考えて居ります。(全く根拠はありませんが) 一説によるとブログを毎日更新できる人は全体の1割程度とか。あとは、やめてしまうか、数日に1回更新とかになるでしょうか。毎日更新できるだけで、まぁ上位の1割くらいに入るという勘定になります。それが長ければ長いほど、更に閲覧件数も上位に行くのです。
 
 それでは、中身(内容・品質)や文字数はどうなのか、という疑問が湧きます。例えば非常に特殊な趣味・研究や品物・品種に特化してブログを書いている人は、世の中のそれに興味を覚えたり、調べたりする人が必ず訪れるということになりますね。すると、ブログ自体は更新せずとも僅かな本数でも、繰り返しヒットするという事象が想像できます。
 
 ワタシのブログにも、そういう回(項目)があって、長い間安定的な閲覧件数が継続しているようです。例えば「アーモンドの収穫」とかチユウキンレンの株分けなどになりますか。思えばもう少し丁寧に詳細に記述すべきだったのですが、もう面倒くさいのであります。後ろを振り返らないがモットーなのです(笑)

 内容が乏しくても当世注目される流行、トレンディーな言葉を片っ端から入れるというのはどうでしょうか。ハッシュタグを何十と入れて検索がヒットする確率を高めるというのは、当座少しは効果があるような気もしますが、そんなことで閲覧件数を増やす小銭稼ぎの輩のブログはリピーターは付きませんでしょうし、運営側もチェック機能を働かせるでしょうね。
 
 どこにでも転がっているような一般の人が日常的に検索し閲覧するような内容・言葉をぎっしりと詰め込むか、さもなくば誰も取り扱わない種類の情報、ほとんどの方が知るわけもない興味も抱かないようなマニアックでコアな情報を深く掘り下げるかのいずれかでしょうか。
 そうだ、ヤフオクのお陰でワタシは書道用品に相当詳しくなったな。これから硯や半紙や筆について、もっと誰も知らないようなお話を載せてみようかな。

 愚直にコツコツと続けること、ナントカ映えや大向こう受けを狙わず内容が充実した少しでも為になる記事を増やすことが肝要ではないかと思いますな。ワタシのブログの内容が充実しているとは到底言えませんが。

 野球の個人記録と同じ、現役選手にとってはタダの通過点であります。いわば、少々ボリュームがある備忘録であり、無用無駄な文章がほとんどなのです。500回と言っても、誰も祝うほどのこともなく、大した感慨もわきません。その程度の事であります。
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ブラックで憂鬱なマンデー

2020年07月27日 | コロナ
連休が明け、今日は皆さん出勤でしょうか。ワタシも現役の頃、月曜日の朝はユーウツそのもの。あーこれからまた土曜までは長いなぁ、と嘆いたものです。倅は、どういうわけか今日はテレワークだそうです。
 またぞろ政府のお願い「7割を在宅勤務して」が出ましたな。何もしないとまずいと思ったのでしょう。いずれにせよ唐突で場当たり的、政府の要職にある議員は2世3世が多いので、勉強不足で頭が悪いように見えます。

 コロナ感染者は、こないだ2万人になったと思ったら、もう3万人越えだそうです。死者数も千人に達するのも時間の問題でしょう。
 この4連休で、全国の人出が相当増えたと聞きます。ニュースでは、すでにここ2週間ほどは、各地の新規感染・クラスター発生が連日報じられ、発生以来、大都市圏を中心とした急激な増加が顕著であります。この4連休で更に感染が広まったとしたら(広がるに決まっていますが)一気にパンデミック状態になるのでは、と心配しているのはワタシだけではないでしょう。

 昨夜は、テレビで片山自民議員(悪党)が例によって質問の趣旨を都合よくはぐらかして解説していました。感染者が増えていても、重症化が少なく病床も空いているから平気なんだそうです。政府は推移を注視しているから大丈夫なんだそうです。  すでに、入院先や収容先が決まらない感染者が千人近く自宅待機(調整中)しているというのに。そして、感染が判明してから2週間くらいに必ず一定の割合が重症化するのです。
 このおばさんは、顔の化粧が要らないくらい面の皮が厚いので、どんな話でもすっとぼけたことを、したり顔で仰いますな。言っていることが、口先だけで空疎なので何も頭に残りません。
 
 国会議員も国会も夏休みで、地元に帰っているのでコロナ対策は地方自治体任せであります。興味があるのは次の選挙に勝てるかどうかだけですね。自信家で目立ちたがりの安倍さんはひと月以上記者会見を行っていません。何か言えば言うほど、政府の無為無策ぶりが明らかになり、支持率の低下を招くので、もうだんまりを決め込んでいるのです。やったことといえば「コロナが終息したら経済対策で行う」という閣議決定のGo-Toトラベルを、あろうことか第二波が押し寄せている最中に敢行したのです。
 
 西村大臣は、コロナ対策の特別措置法が強制力・罰則がなくお願いベースでしかないという欠陥を指摘されたら、コロナ感染の収束後に検討を本格化させたいと言ったそうであります。悪い冗談ですね。収束する兆しが無く悪化しているのを食い止めるための法改正が迫られているというのに。

 安倍総理のスポークスマン・提灯解説者の田崎さん、こうした法改正には2か月かかると言って、同席した某解説者に「この程度の法改正の手続きなどすぐに出来ます」と直ちに却下されていました。その解説者は元総務相片山(正義の味方)さんでしたね。官邸詰めの記者あがりのジャーナリストと、自治官僚で大臣経験者がいうことの信用度は明らかで、田崎さん一言も反論できませんでしたな。

 世の中のオピニオンリーダーや、政治・社会を動かそうという人たちが、かくもいい加減で無責任・嘘つきなのには驚かされます。運しだいならいざ知らず、ワタシ達の生命・健康・財産すべてがこういう人達によって左右されているのだと思うと、暗澹たる気分の月曜日であります。
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ネグレクト 鬼畜でもやらない所業

2020年07月26日 | 時事
ワタシら夫婦は、当地平塚では3番目に仲が悪いことで知られております(笑)

 それで普段、食事以外は別のところで好き勝手なことをいたしておりますが、たまに意見の一致をみることがあります。
 その一つ「草取りは好きだね」というもの。
家内は、母屋の管轄で暇さえあれば庭先で草取り、傍らで愛犬スミレがちょっかいを出しています。犬は草むしりはいたしませんね。ワタシは、コンビニの裏手の狭いマイガーデン担当であります。

 草刈り・草取りの重要性は今更説明するまでもありませんが、庭植え・鉢植えの植物が健康に衛生的に育つためには欠かせません。雑草は、根を張って肥料を横取りします。草丈はどんどん伸びて、植物たちの日照を妨げます。叢にはゴミや落ち葉などが溜まり、害虫たちの格好の棲み処にもなります。

 今の時期、暖かくて降雨量が多いので雑草はメキメキと繁茂し、ワタシは、窓から雨空を恨めしく眺めることになります。たまの降りやんだ合間を縫って蚊に襲われながら草取りしますが、わずかなエリアしか綺麗になりません。片端から順繰りに草を取っているうちに、最初の方の土にはもう草ぼうぼうという有様です。しゃがんで蒸し暑い中の作業はかなりシンドイのですが、それでも好きなのです。

 それは、草を抜いただけきれいさっぱりする、という達成感があるのですね。やった分、目に見えて土が現れ植物たちがすっくりと立ち、周りの景色の中で映えますね。
 もう一つのメリットは、誰とも口をきかず無心に没頭できる、あるいは草を抜きながらじっくりと考え事も出来るということです。言うなれば雑草を抜き雑念を払うという心境になるのです。このブログの構想も半分くらいは草むしりの中で生まれております。残念ながら、かなりの部分は作業中に雲散霧消してしまいますが。

 中学生の同級生から様々な情報を頂いています。何人かは実際に農家を営んでいます。そうした友人の一人から「ママコノシリヌグイ」なる雑草の名前を教わりました。ワタシは、勝手に生えてくるものは雑草扱い、原則駆除と決めておりますから、雑草の名前にはあまり興味が湧きません。
 
 その植物は、別名棘蕎麦といい茎や葉っぱに鋭い棘がいっぱい生えております。中国から韓国・日本にかけて自生していて、韓国では「嫁の尻ふき草」とも呼ぶそうです。なんと酷いネーミングでしょうか。連れ子のお尻を尖った葉で拭くという虐待行為なのですから。

 このところの事件です。継子はおろか、3歳の実子を、アパートに閉じ込めたまま、男と1週間以上泊まり歩いて餓死させた鬼母が報道されています。その後、生後3か月赤ん坊を16時間放置して死なせた、馬鹿母もいました。幼子二人がを置きっぱなしにされ保護されたのも、両親がラブホテルにいったままだったからだそうです。幸い命に別状はなかったようです。親が子供を折檻・虐待する事例も後を絶ちません。

 育児放棄をネグレクトと呼びます。法的にはその結果、子供を死なせたら「保護責任者遺棄致死」という罪状に問われます。広くは「遺棄罪」という罪状に含まれるようですが、殺人罪として立件されることは少ないようです。

 自立して行動が出来たり、助けをもとめる考えがあるような年齢ではないのです。自衛できないたいけな子供を、故意か不作為化に関わらす死なせるのは殺人以上に罪深いことだと思います。仮に不注意や思慮不足で過失致死となったとしても「未必の故意」という観点から考えれば、保護すべき(他に世話をする人がいない)責任を放棄し、長時間放置すれば死に至ることは、子供でも分かることであります。

 この手のネグレクト事件が一般的な事件と一緒にできない事情があります。そもそも母親の育った家庭環境や成長過程が複雑であったり、現在経済的な困窮が原因だったりするのです。あまりに悲惨で非常識な状態なために、精神鑑定を要するケースもあります。更に、懲役以上の刑を科すと、残された子供たちの養育や精神面のケアを誰がするのかという問題も生じます。

 こうした問題の底辺には、家族制度の変質崩壊、母子家庭、非正規雇用、都市部の人間関係・社会的連携の希薄化が横たわっています。さらに児童相談所が組織的人員的な欠陥があり、法的な強制力もなく、警察などとの連絡協力も不十分なままということが、ネグレクトを放置する遠因ともなっています。政治や官庁、社会全体がこの問題に取り組むべきだと思います。

 暑さに苛まれ、渇きと飢えの苦しみの中で、誰にも看取られることなく息絶えた子らのことを思い浮べてしまいます。こういういう親たちは、どんな事情であれ極刑にならなければ、不憫でならない、そうでなければこれからも同様の悲しい事件が防げない、それがワタシら夫婦に一致する意見でもあります。
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