植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

虫さんが走る

2020年06月29日 | 植物
2チャンネラーウオッチャーのワイフは、面白い内容を見つけるとワタシに教えてくれるのです。
 
 ネット上で集中的な攻撃・誹謗中傷が生じるのは社会的現象で、削除できない、投稿者を特定できるようにするなどの対策が講じられてきているようです。
家内によると、最近見つけた論争で、相手に対し「虫唾(虫酸)が走る」と非難するつもりが間違えて「虫酢が」走ると書きこんだ為に、そっちの突っ込みが本題そっちのけになったという笑い話でした。

 今日は悪さをする害虫の話であります。コガネムシとヨトウムシは、特別なので何回かに分けてこのブログに載せていますが、今回はそれ以外です。

 某殺虫剤メーカーのCMによると、蚊は、一日の90%寝ているそうであります。
ならば、早朝から暑い昼間夕方にも外仕事をするワタシに容赦なく集って来る蚊は、不眠症なのか、よほど働き者なのかもしれませんね。
 蚊取り線香を焚いて、虫よけスプレーをし、長袖のシャツを着て作業しても、結局は始終身の回りを警戒し、スプレー散布して追い払うことが欠かせません。本来は、ボウフラが湧くような小さな水のたまり場、空き缶などの容器などがないようにすればいいのですが、近隣から飛んでくるので実際はお互い様、なかなか根絶できません。媒介する病気が無ければ、痒い程度で済むので、

 アリは、益虫か害虫かといえば、やはり害虫です。コガネムシなどの死骸を片付けてくれる掃除人ではありますが、アブラムシとの共生関係だったり、鉢植えの根に巣を作って植物を枯らしたりと油断できない相手であります。目障りながらも、イチジクに集まったりする程度で、直接的には作物を荒らすわけではないので、むきになって駆除はいたしません。

 これに呼応するのがアブラムシですね。以前カイガラムシと合わせてこのブログには紹介しましたが、駆除しずらく気持ちが悪いコロニーをつくります。アリがそれに群がって甘い排泄物を舐め、一方でアブラムシを食べにくるテントウムシなどから身を守ってもらうという共生関係になります。アブラムシは、植物の若い芽や花蕾からエキスを吸うだけでなく、ウィルスを媒介し、スス病などの病気をもたらすので舐めてはいけないのです。

 虫ではありませんが害虫の代表としてナメクジがいますね。鉢を持ち上げると必ず2,3匹は居ります。貝の仲間ながら煮ても焼いても食えず、生食して死亡したケースもあります。こいつらは地味ながら相当な作物への被害を及ぼすのです。大根に入り、キャベツ、イチゴなどを食い荒らします。ナメクジの食べた後這った後は気持ちが悪く、野菜が台無しになります。忌避剤や殺虫剤は売られていますが、簡単に駆除出来ません。広範に生息し、普段は石ころや鉢、落ち葉の下に隠れていますから非常に厄介です。例えばイチゴの露地栽培なら、実がつく前に大量の専用薬剤を撒きます。それを食べると体がマヒして動けなくするのが多いですね。ただし、これはほかにもっと美味しいものがあれば見向きもしません。食害が出る前に対策すべきでしょう。
 見つけた時は、気持ち悪くて触れませんよ。周りは植物なので熱湯や塩はまけません。   踏みつぶす  これしかありませんね

 ダンゴムシも、ナメクジと同じく地味に食害します。大根に穴をあけます。不快虫なので駆除したいのですがこれも決め手がありません。枯葉落ち葉の堆積を放置しない、鉢植えを減らし石やレンガなども置かないで、生息域をへらすのがいいように思います。

 さらに厄介なのが「カメムシ」、果物野菜類の食害があります。コメ農家がこいつの食害を防除するためにネオニコチノイド系の農薬を大量に空中散布すると聞きます。これが、ミツバチの激減に繋がっているという説もあるのです。
カメムシは、その発する悪臭が問題です。大概の虫は捕まえ、指で捻り踏んで潰すのですが、こいつの「屁っぷり」は臭くてなかなか匂いがとれません。払いのけるくらいしか出来ませんね。あーいやだ。こいつの仲間の小粒な種類がラズベリーに寄って来るのでよほど注意しないと一緒に食べてしまうことがあります。「悲惨」な体験です。

 今は、盛んにアゲハ蝶が飛び交っています。これは、主に柑橘類に産卵します。オオスカシバはクチナシ専門に幼虫が大量発生します。

 目に見える害虫対策に、食べ物生り物以外には「モスピラン」(ネオニコチノイド系)を散布します。持続性・浸透移行性があるので昆虫類全般に強い効果があるのです。それは農薬の残留性に通じるので、極力果樹類には使わないようにしていますが。
 
 もう今の時期、虫取り・虫駆除の毎日なのです。今朝もぶどう棚のコガネムシを4匹踏みつぶしてきました。キャベツのアオムシを潰し、ハイビスカスのアブラムシを取り除き・・・・・
虫酸が走ります。
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金とゴミは溜まると汚くなる

2020年06月29日 | 書道
ちょっと気の利いた言葉じゃないか。
先日40年来の付き合いの友人(先輩)と電話で話をしたら、若き日のワタシが「金とゴミは溜まると汚くなる」と言ったらしいのです。生意気盛りのワタシであったのは間違いありませんが、当人がその言葉自体を覚えていないので、どういうシチュエーションで発したかは定かでありません。
 金に縁がなく年中ピーピーしていたので、金持ちを羨み半分で悪態をついたのかもしれませんね。
 お金に汚く吝嗇な人だからこそ財を成すのです、お金持ちはだんだんと財布の紐を締めるようになるから更にお金が溜まるのです。だからといって、その人が幸せになるか、周りの人を幸せに出来るかは別の問題ですが。
 
 今日月曜日は家庭ごみの日。
書道の練習では、ほぼ欠かさず日に数十枚の半紙を使います。とっておいても仕方ないのでまとめてゴミに出すのです。半紙の消費量だけは負けません。
ヤフオクでまとめて(1000枚単位)入手するので在庫は売るほどあります。

なのに、オークションで良さそうなものをみつけるとつい落札に走ってしまいますな。コンセプトは、書き味のいい手漉き半紙で漢字練習用であります。
 というのも、これまでの研究経験(笑)で、清書・作品用には、試し書きして気に入った半紙を新品で買うのが最も確実、これに優るものがない、という結論になったからです。今は何種類かはすでに清書用として温存しており、一日数枚仕上げのつもりで使ったりする程度です。
 一枚20円前後もする「専門家向け」半紙なので、ワタシら準中級者にはもったいないのです。ですから、普段の練習にはオークションで落札する古い半紙で十分なのです。

先日も、2000枚(一締)の相当古い半紙を落札してしまいました。

伊予手漉き半紙「金鶴」です。恐らく2,30年前のものでしょう。ネットで調べると、新品として販売されているものが1件見つかりました。同じようなパッケージの伊予手漉半紙で、認証判も同一で「金鶴」と表記され、500枚入りで15千円!!

 品質が同じとは到底思えませんが、同じ地域で製造販売された同等程度のものと踏んだわけです。落札価格は2万円弱であります。一枚10円相当ですね。
 落札したものが手元に届き、その日に試し書きいたしました。

結果   うーーーむ  ビミョーだな

 作品用の手持ちの高級半紙は、一枚20円前後であります。これに比肩するほどとは思えないのでした。作品用の半紙に比べると、やはり経年劣化もあって、乾燥していまいち筆のかかりが弱い、筆先がしっかりと紙に密着する感じがないのです。滲みもちょっと多いかな。これが、職人が伝統的な手漉き工法で作った半紙ならば、一枚30円なのかもしれません。確かめようがありません。悲しいかな準中級者としてはその価値が実感できないのです。まぁ練習用には適しているでしょうか。

 もし、そうとしたら、ワタシは、書道界でも滅多に居ないくらい、練習用に贅沢な半紙を使っていることになります。毎日千円位に相当する高級な半紙を書き散らかしてせっせとゴミにしている勘定になりますね。 

 昨夜ついに師匠の藤原先生から書道教室再開の連絡をいただきました。コロナの影響で3か月間お休みとなっていました。ワタシは、毎日稽古を欠かさないのでブランクはありませんが、日々同じようなことの繰り返しなので、たまには客観的な第三者からの評価や指導が必要なのです。
 これをいい機会として、作品作りに取り掛かりたいと思います。半紙に書き続けて基本的な運筆を学んで、次には条幅で、作品として字の流れ・大小・強弱などをいかに生かしてくのかを勉強したいと思います。
 昨日はそれもあって、手本用に3件34冊の古書・旧筆・名筆・拓本などの書籍を落札しました。9千円でありました。1冊300円足らずで臨書の練習が出来るので安いものです。書道の基本は、中国の名筆や卓越した書家さんの字をまねて書く「臨書」が基本です。

 何冊も持っている臨書・練習用の「展大法帖」とか二玄社の教本等は墨で汚れ、綴じも取れたりしてきます。何十回も同じ手本で書いているとマンネリにもなります。これらの教本お手本は、いわば消耗品なのでそのうちゴミに出して、別の手本を臨書するのです。

 汚くなる前にゴミは出しておりますが、書道などの趣味には相応のお金がかかります。紙も相当溜まっておりますな。
 
残念ながら、汚くなるほどお金はたまりそうにありません。

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コロナが教えるもの2 でたらめな情報操作がすべてを台無しにする

2020年06月28日 | コロナ
 あれほど何回も専門委員会のご宣託待ちと言っていた安倍政権が、突如それを解散させたそうです。正しくは新型コロナウイルス感染症対策専門家会議で、コロナ騒動が起きてから一か月後に立ちあげられ、国民がとるべき一定の指針を方向性を示し、それなりに納得性のある実績を出してきました。

 ところが、議事録を作成していないという政府答弁から始まって不協和音が聞こえだしたと思ったら、唐突に廃止だそうです。政府の言うことを聞かなくなったから「じゃ君たち馘」としたとしか思えません。会議が記者会見中に、西村担当大臣が廃止を発表、尾身さんは寝耳に水だっとというのがなによりそれを物語っています。

 いかにも安倍さんらしい陰湿なやり方であります。この人はどこまでいっても性根が変わりませんね。気に入らなければ排除、イエスマンだけ集めて政務を行うので、民意とかけ離れているのですね。
 そういえばお医者さんで辛辣な政府批判をしていた上昌広さんはどうやらマスコミから敬遠されて登場しなくなりました。クルーズ船で物議を醸した岩田健太郎さんも、対策チームから一日で外されました。

 新たな組織を立ち上げ、政府お気に入りの茶坊主専門家を呼び寄せるんでしょうね。そしてこの4か月に蓄積した情報や議論・知見・経験などというものはきれいさっぱりリセットされるのでしょうか。どうせ専門者会議というのは政府の方針にお墨付きを与えてりアリバイ作りをするいかさまの一つです。

 昨日NHKで、AIがコロナ対策にどうかかわってきたかを長々と特集していました。AIは、いかにも万能かのごとき解説でしたが、どこまでいっても、検索し必要なものと不要なものを選別し集計するための命令(条件入力)は人間が行うということであります。つまり、人工知能と言っても自分で考えているわけではないのです。囲碁・将棋でも自分で読んで考えるのではなく、過去の膨大な対局から最善手を探し出しているにすぎないのです。

 この番組でも、若い研究者やエンジニアが試しに思いついた単純な条件で検索して、結果としてなんとか役に立ったという低レベルの開発にしか思えませんでしたね。出してくる情報が、意図的に変えられたり不確かなので、結論結果もまた信用ならないのです。
 
 通りすがりの家内曰く「NHKが出してくる番組は、政府の思惑で作られてるので信用できないよ」
 そうです、多目的ダムの必要性やら、首都圏の道路網の老朽化などの番組は、国の公共工事の方策にリンクしているのです。政府におもねる世論形成をしているのです。
 この番組の、最終はスパコン「富岳」がコロナ対策で、飛沫の拡大や飛散をシュミレーション出来た、と今後の期待を寄せてエンディング。なーるほど、これは最近分が悪い経産省の目くらまし作戦だったんですね。前田ハウスなどコロナ関連の巨額な支出疑惑が噴出しました。
 スーパーコンピューター開発に前機「京」に1100億円かけました。蓮舫さんの「2位では駄目なんですか」の事業仕分けが思い出されます。「京」は性能の割にOS
・互換性が劣って思ったほど売れなかったのですね。この「富岳」はそれ以上の予算を使い計算速度が世界一になったそうです。ワタシは2位でも3位でも構わないと思います。

 PCいじったものならだれでも知っています。CPUとかHDDの演算速度・容量などスペックなんて全く当てにならないのです。スムースにストレスなく動くパソコンはいまだにお目にかかれません。しかも、あっというまに高性能のパーツが発売され、すぐに陳腐化してしまいます。
 富岳が素晴らしい成功例などと信じ込まない方がいいと思いますね。


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一年前と変わらず、成長しないワタシ

2020年06月27日 | 植物
毎日届くgooブログの去年の記事は大変参考になります。一年前の同時期に何を考え何をしていたか、特に植物たちがどうであったかというのは、今自身がなすべきことの指標・指針にもなります。普段は恥ずかしくて昔書いたブログなんか見ることも無いのですが。
 
 ちょっと覗いてみると、やはりシャインマスカットが中心でした。昨年6/24黒糖病が蔓延していること、袋掛けをしたことが記され、今と全く同じ状況なのに妙に感心します。病気になっても、ブドウはブドウ、黒いシミがつこうが多少不ぞろいだろうが、売るわけで無し、自分が食べ、出来が良ければ近所に差し上げるだけのことです。

  昨日は、無駄な抵抗ながらブドウの消毒剤を散布しました。路地で雨叩きのブドウ栽培、シャインマスカットやロザリオビアンコなど欧州系の品種を作ろうと思うのが無茶無謀なのです。雨がかかると日本の風土では間違いなく病気になります。すでに、葉にもブドウ粒にも病変が出ているので手遅れなんですが。
 もし。本気で病気を阻止しようと思ったら、ビニールで天井を覆うか、さもなくば雨の日も晴れの日も毎日のように殺菌剤散布するかのいずれかになりますが、薬の害を考えたら、出来損ないで、小粒で、病気で、あまり甘くなくても、やっぱり安全な無農薬ブドウを選ぶのです。

多分3,40ほどの幼果があって、半分くらいはまばら(花振いで実がつかない)か黒糖病です。これらは近日中にカットします。残りは、偶然に雨や水滴が落ちない位置にあるので病気にならず助かっているのですな(笑)。負け惜しみではないですが、沢山生らそうと思うと、小粒で美味しくならないので、摘果して20房も残れば、それなりの大粒のシャインマスカットになるはずなのです。

 

こちらは、壁際に仕立てたぶどう棚の3年目のロザリオビアンコ。これもいくつかは派手に黒糖病になっています。ただ、建物に近接して雨が当たらない部分が多いので、やはり偶然ほとんど無傷に育っているブドウもあるのです。ジベレリン処理もせず、整粒・剪定もなしで勝手に育っています。実は、すごく甘くておいしい品種なので、10房ほどのブドウはさすがに袋掛けしましょう。

 昨年のブログ6/26では、アガパンサス、合歓の木、アジサイなどの開花の写真が載せられていました。「風蘭」も蕾が付いていたので、さきほどチェックしたら、あらあら、もう咲き始めていました。

通常は木や軒先に吊り下げます。夜に優雅で上品な香りを放つ東洋ランです。着生していた柿の木が、風化しもろもろになってきたので、外してベンチの下に置いていたのをすっかり忘れていました。

他の花木は、季節を忘れず、律儀に去年の写真と見まごうように今年も咲いていますが、確実に花の数が増え成長しています。ワタシが枯らさない限り、太く大きく、花が咲くようになり、実がつくようにもなります。
 変化が無いのは、そうですワタシだけ。考えていることもやることなすことほぼ成長の跡は見られません。すぐに忘れてしまいます。
 しかしながら、65歳になろうかという自身を顧みると、変化が無いのはシアワセなんだろうと感じますな。

 去年と同じことが今年も出来ていることを有難く思わなければ。
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カラスなぜ啼くの

2020年06月26日 | 動物
 ワタシが学生の時、Y大学の学生寮に住んでいました。寮費は月100円、これに図書費400円を払っておりました。食事代は、必要な人だけ月単位で申し込み、朝40円、夕食70円位でした。貧乏学生は食事を申し込みません。申込みしていても夜の刻限10時に戻らないと権利落ちとなり、解放されるので、何人も食堂に待機し、残った食事に群がるのでした。ワタシは、夜遊びが多くよく食べそこなったものです。

食堂には、ビッグコミックや、少年ジャンプなど5,6種類の漫画本が購読されておりました。ワタシ達の支払う図書費が、漫画本の購入に充てられていたのです。また、寮生が個人で買う雑誌や何かも食堂に置かれ、共存共助の思想が貫かれる良き時代でありました。

 その頃ブームを巻き起こした情報誌が「ぴあ」でした。1972年創刊、2011年に休刊したそうです。食堂に置かれた都市情報誌という新しいジャンルの雑誌で、楽しみに読んだものです。
なかでも、読者投稿の慣用句のモジり。今でも忘れない文がいくつかあります。
「災害は忘れた頃にやってこられても、何のお構いも出来ません。」
「袖すり合うも多少の緑(みどり)」
「仏壇は後の祭りをするところ」
「食べ物を粗末にすると、仏様のバッチが当たります」
など、40年以上も前の言葉遊びが記憶の底に沁みついております。
言葉の遊びは「ケンとメリー」「皇太子シリーズ」などもあり、思えば今と違って純朴で他愛のない若者が多かったようです。

  寮にいると連夜のように飲み会がありました。部屋だろうが食堂だろうが屋外でも、興が乗れば酒盛りを始めました。そこでつきものだったのは「寮歌」と春歌です。春歌といっても、「さくら」・旅立ち、春一番などをテーマにした春の歌ではありません。卑猥な意味合いを前面に押し出す替え歌・数え歌のことです。猥歌ともいいますね。たんたんタヌキの◯◯たまはー、とか「おっぴょ節」「よさほい節」などたくさんありましたが、恐らく今若い人は知らないのではないでしょうか。いろんな意味でおおらかだった時代の遺物です。

 その中でよく歌われた替え歌がカラスの歌ですね、正式には「七つの子」という野口雨情さんが作った童謡です。「烏 なぜ啼くの烏は山に可愛七つの子があるからよ」と言う歌詞を「彼女なぜ泣くの、彼女は腹に可愛い七か月の子があるからよ🎶」と言い換える不謹慎極まりない替え歌でした。その後の歌詞はワタシの品格が疑われますので省略いたします。
 コロナ禍にあって亡くなったシムケンさんは「カラスの勝手でしょー」というギャグを飛ばしました。

 そこでカラス対策です。あいつらは鳥獣保護法を熟知するほど賢い動物なので、こんなオジサンが庭帚振り回しても恐れることなく、平気な顔をしております。ワタシの屋上庭園を我が物顔で、遊園地代わりに闊歩しております。度重なる不遜な振舞と作物・植物被害に業を煮やしてついに立ち上がりました。 名付けて「にっくきカラス見て居れ作戦」略して「からすみ作戦」であります。
 カラスを直接間接に傷つけるのは法令で禁止されていますから、近づかないようにするしかありません。

 プランは4つであります。まず、光るものキラキラ反射するものを嫌う習性を利用したCDをぶら下げるという古典的な対策です。
こんな感じで2か所に取り付けました。

 更に、飛ぶ鳥は羽根を傷めるのを恐れます。羽根に障害物のようなものが触るのを嫌うので、テグスや細い糸のネットを張り巡らすのが有効と言われます。こちらがケガをすると元も子もないので、身長より高い位置に弱めに3方向にわけて張りました。飛来したカラスが一度でもその糸に触れると「危険な領域」だと認知するらしいのです。魔の三角地帯ですね。

 次に、カラスの死骸です。仲間がひどい目に合ったり、捕まってぶら下げられるのを目にすると「おぅ怖い」と思ってカラスが近づかなくなるというもの。ホームセンターでは死骸の代わりにいくつかの模型やカラス除けグッズが販売されていますが、ちょっと高価なんです。以前安い空気注入式ビニールカラスを吊り下げましたが、いつの間にか空気が抜けて用をなしませんでしたな。
そこで、自作しました。農業用の黒いビニールとコーラのペットボトルなどを使って、本物そっくり(笑)の死んだカラスを作りました。目の下には無念の赤い隈取まで入れました。
 頭を下にするのがミソであります。逆になってないと仲間と思って寄ってきたりします。
どうでしょうか。苦心の作ではありますが、風が強く吹く屋上なので長持ちしないでしょう。その時は黒いビニールテープで補修すればよし。
 これをつけているうちに、50Mほど離れた近所の家の屋上に三羽のカラスが集まりました。こちらの動静を見ているのかは分かりませんが、低い鳴き声を出していて、「あのじじー、やばくね、」とか言い合っているような気がしました。ワタシには、警戒心を露わにしているように聞こえましたな。

 4番目は「案山子」ですね。ワタシの等身大のフィギュアを据え付け。電動式で手や顔が動く、時には目が光る、といったロボットを買って来るのが理想ですが、ちょっと予算面の問題があり断念しました。代わりに、自分の顔をリアルに再現した頭の部分を作り、あとは棒と針金でフレームを作ったら古着を着せて屋上の椅子に座らせるつもりです。これには、構想と材料費製作時間を要しますから、閑になったらやります。

 こうして、人間(ワタシ)の叡智と極悪カラスの戦いが始まりました。
 
カラスの勝手にさせんぞ。

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